デイリーF1ニュース(2017年9月11日号)ガスリー、マレーシアでF1デビュー?
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ガスリー、マレーシアでF1デビュー?
- ブラウン「F2ドライバーの金曜走行を増やす」
- ザウバー、大幅な人員増を計画中
それではご覧ください。
ガスリー、マレーシアでF1デビュー?
昨日、九州のオートポリスで開催されたスーパーフォーミュラで優勝したピエール・ガスリーが、マレーシアGPでトロロッソからF1デビューするのではないかと言われています。
カルロス・サインツが、噂通りルノーに移籍した場合の話になりますが、実力的には申し分ありませんから、可能性は十分にあるでしょう。
ただし、来季トロロッソ・ホンダが実現したならば、トロロッソのシートの1つは、日本人の松下信治が獲得すると見られています。
よってガスリーは、ダニール・クビアトとシート争いすることになるかもしれません。
しかし松下・ガスリーという新人コンビにするのはリスキーすぎますから、おそらくガスリーは今年のみのワンポイント起用となるでしょう。
Source: Gasly confirms Malaysia race opportunity with Toro Rosso | en.f1i.com
ブラウン「F2ドライバーの金曜走行を増やす」
F1のモータースポーツ・ディレクターであるロス・ブラウン氏は、金曜日のフリー走行で、F2ドライバーが走行する機会を増やそうとしています。
これは単純にF2ドライバーに経験を積ませるというだけでなく、F1-F2-F3という、ステップアップシステムを作り出す計画に含まれているようです。
F2のスーパーライセンスポイントが大幅に増やされ、F1デビューにはF2での活躍がほぼ必須になるというのも、明確なステップアップシステムを構築するためなのでしょう。
しかしF2から上がってきたドライバーがF1デビュー後にトラック上で醜態を晒せば、ステップアップシステムそのものが批判の的になりますから、F2ドライバーがF1デビューをする前に、練習する機会を増やす必要があるわけです。
ですが、「F2で活躍すると確定でF1のフリー走行に出られる」という特典を公式に確約するわけですから、これまで以上にF2のシートの価格は高騰するでしょう。
また、ステップアップシステムが閉鎖的になれば、F3のシートもかなりの価値を持ってきますから、そこでも多額のマネーが動くようになるはずです。
Source: Brawn: F1 looking to increase number of F2 drivers in GP practice| autosport.com
ザウバー、大幅な人員増を計画中
現在ランキング最下位のザウバーが、大幅な人員増を計画しています。
開発力を強化すべく、空力部門をメインに新たなスタッフを雇い入れる計画のようです。
現在のザウバーは320名ほどの体制ですが、これを400名ほどに拡大します。
でも今からスタッフを増員しても、来季のマシン開発には間に合わないので、効果が出始めるまでには1年ほどかかるでしょう。
ロングボウ・ファイナンスという投資会社がザウバーを買収して以降、チーム首脳の入れ替えなど、矢継ぎ早に改革を行っています。
しかしどのように投資を回収するのかは不明なままです。
15年ほど前ならば、チームを買収して自動車メーカーに転売するだけで良かったのですが、今後F1に参入する自動車メーカーが出てくるとは思えません。
リバティ・メディアのF1改革によって下位チームの分配金が増えるようなことにならないと、投資を回収するのは難しいはず。
おそらくロングボウの投資も、分配金が増えることを見越してのものだと思います。
したがってリバティのF1改革が頓挫したときには、ザウバーも終わりを迎える可能性が高いのです。
F1改革の成果は、2021年以降のレギュレーションに反映されますから、ロングボウが手を引くかどうかは、早ければ2019年には判明するでしょう。
Source: Sauber planning to hire 100 new staff | motorsport.com
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年9月10日号)サインツ、ルノー移籍か
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年9月12日号)マクラーレンとホンダの決別はシンガポールで
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。