デイリーF1ニュース(2017年7月4日号)ベッテル、非を認め全面謝罪 他

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ベッテル、非を認め全面謝罪
  • FIAによるベッテルへの追加制裁は無し
  • FIAの判断に対するハミルトンの反応

それではご覧ください。

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ベッテル、非を認め全面謝罪

アゼルバイジャンGPのセーフティ・カー・ラン中に、ルイス・ハミルトンに追突したセバスチャン・ベッテルは、ハミルトンが悪意をもって急減速する所謂「ブレーキテスト」を行ったとして怒り、側面から意図的に車をぶつけるという報復行為を行いました。

ベッテルが報復行為に及んだ瞬間

レーススチュワードはベッテルに対して10秒ピットストップペナルティを課したものの、ハミルトンにはお咎め無し。
ベッテルに非があるという裁定が下ったのです。

レース後にベッテルは「自分だけが悪いわけではない」と不満を露わにし、ハミルトンへの制裁を要求していました。
しかしメルセデスがFIAに提出したテレメトリー・データには、ハミルトンがブレーキを踏んだ形跡は無く、セーフティ・カーとの車間距離を空けるために、アクセルを戻しただけであることが判明したのです。

それ以来、ベッテルへの追加制裁の噂はまことしやかに囁かれていましたが、パリのFIA本部に出頭する今日になって、ベッテルは自らのサイトに謝罪文を掲載。
非は自分にあると認めたのです。
以下にその謝罪文の拙訳を掲載します。

「バクーの事件に関して、私は自分自身で説明したい。リスタートまでの周回で、私はルイスに驚かされ、彼の車の後部に衝突した。あとから考えてみると、彼に悪意があったとは思えない

「アクションがヒートアップする中で、私はその後、過剰反応してしまった。そのためルイスに直接謝罪するだけでなく、レースを見ていた全ての人々にも謝罪したい。私は良き手本ではなかったとを思い知った」

「ルイスを危険に晒すつもりはなかった。しかし私が危険な状況を引き起こしたのだと理解している」

「FIAに謝罪したい。私はパリで行われる今日の会合での決定と、バクーでスチュワードが下した罰を受け入れ、尊重します」

「私はこのスポーツを愛しています。そこで将来世代の一例となるような形で表現することに決めました」

Source: Vettel issues formal apology for Baku clash with Hamilton | f1fanatic.co.uk

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FIAによるベッテルへの追加制裁は無し

ベッテルの謝罪文が効果を発揮したのかはわかりませんが、FIAはベッテルへの追加制裁を行わないことを発表しました。

ベッテルは個人的な時間を費やし、FIA F2選手権、FIA F3ヨーロッパ選手権、FIA F4選手権などで、今後12ヶ月にわたり、さまざまな教育活動に従事することをFIAに約束しています。
また、FIA会長のジャン・トッド氏は、今年末までという期限付きながらも、FIAが展開している交通安全運動「アクション・フォー・ロード・セーフティ」に、ベッテルの参加を認めるべきではないと指示しました。

ジャン・トッドFIA会長

トッド氏はこの機会に問題を解決すべきだという考えを明らかにしたものの、同種の行為が繰り返された場合には、FIA国際裁判所によって直ちに調査が行われると釘を刺しています。

「スポーツマンは、彼らの振る舞いが、彼らに憧れる人に与える影響を認識しなければならない」とトッド氏。「彼らはヒーローであり、ロールモデルです。そして世界中に何百万というファンがいます。それらに応じて行動しなければなりません」

Source: Official: No further action to be taken over Baku clash | pitpass.com

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FIAの判断に対するハミルトンの反応

ハミルトンはアゼルバイジャンGPのレース中から、ベッテルに課されたペナルティのあまりの軽さに不満げでした。

FIAによって「ベッテルへの追加制裁無し」という判断が下されたわけですが、ハミルトンはコメント等のリリースをまだ出していません。

しかしハミルトンは自らのInstagramに書き込まれたファンのコメントに対し、「Liked」のボタンを押すことで、自らの見解を示しました
ファンの書き込みを以下に転載します。

判決後、私はFIAやスクーデリア・フェラーリ、セバスチャン・ベッテルに対する全ての敬意を失いました。

このメッセージが意味するものとは、トラック上では思うがままに振る舞い、お互いにぶつけ合うことも可能だということです。(FIAに)媚びて、謝罪するならば、(罰から)逃れることができます!

もしこれがルイスだったら、彼は出場停止処分とされ、罰金が科され、ポイントが剥奪されます。

FIAはフェラーリをえこひいきをしています。これまでも常にそうでしたし、これからも常にそうでしょう。

トッド氏はもともとスクーデリア・フェラーリを率いていた人物ですから、このような見方をされても仕方がないと思います。

1997年の最終戦で、ミハエル・シューマッハー(当時フェラーリ)ジャック・ヴィルヌーブ(当時ウィリアムズ)に対して故意に接触した事件では、シューマッハーのドライバーズランキングが剥奪されました。
同様の事件なのに、なぜ今回は10秒ペナルティだけで済むのか、FIAは説明すべきでしょう。

Source: “Lost all respect for the FIA” – Hamilton endorses fan’s view on Vettel ruling | f1fanatic.co.uk

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