デイリーF1ニュース(2017年12月5日) リカルド「アブダビは視聴者にとって退屈」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- リカルド「アブダビは視聴者にとって退屈」
- ハースにとってジョビナッツィは役立たずだった?
- バトンの本命はデイトナだったのか?
それではご覧ください。
リカルド「アブダビは視聴者にとって退屈」
アブダビGPでは、4位走行中に油圧系のトラブルに見舞われリタイアとなったダニエル・リカルドは、3位のセバスチャン・ベッテルを追いかけている最中にも、視聴者のことを考えていたそうです。
「私はキミ(ライコネン)を早い段階で防ぎきった後、前方のセブ(ベッテル)に押さえ込まれた状態でドライビングしていた」
「しかし、彼のダーティー・エアーの中では、私に彼を追いかけて抜くだけのペースはなかっただろう」
「(その状態では)4位は最高のもののように思えた。そして視聴者のことを真剣に考えていたんだ。なぜならその光景が冴えないものだったからね」
「トラックレイアウトの組み合わせと、互いに接近して走ることの難しさのせいで、仕事にならなかったよ。間違いなくスペクタクルではなかったね」
スペクタクルなレースを求めているのはリカルドや視聴者だけでなく、F1のオーナーであるリバティ・メディアも同様なのですが、なぜかダウンフォースを増やす(=車体後方の乱気流も増える)レギュレーションに変更してしまいました。
また、いわゆるティルケ・サーキットの退屈なレイアウトも問題です。
長いストレートと、その終端に低速コーナーを配置するのがティルケ・サーキットのお約束で、アブダビGPの開催地であるヤス・マリーナ・サーキットにも1.2kmものロングストレートが用意されています。
しかもDRSまであるのに、それでもオーバーテイクできないのです。
ストレートでサイド・バイ・サイドに持ち込み、そこからのブレーキング競争を促進しようというレイアウトなのでしょう。
しかしストレート直前のコーナーが低速だと、ストレート前半の速度も低くなる=前走車の受ける空気抵抗も小さくなるため、結果としてスリップ・ストリームの効果も小さくなります。
実質的に、ストレートが短くなってしまうのです。
よってストレートの直前のコーナーは高速コーナーにすべきなのですが、ダウンフォース量が多く接近が難しい車体では、テールトゥノーズで高速コーナーに進入できません。
結局車体とサーキットの両方を改善しなければならないのです。
Source: Ricciardo was ‘thinking of the viewers’ during ‘dull’ Abu Dhabi finale | f1fanatic.co.uk
ハースにとってジョビナッツィは役立たずだった?
来季はザウバーから6回のFP1走行を行う予定のアントニオ・ジョビナッツィですが、今季もハースからFP1にエントリーしていました。
しかしハースを率いるギュンター・シュタイナーは、ジョビナッツィをあまり評価していないようです。
「私はそれ(ジョビナッツィのFP1での走行)が、われわれやドライバーを助けたとは思わない」とシュタイナーは言います。「ネガティブなことは言いたくないが、ポジティブではなかった」
「われわれは来年どうするかについて検討しているが、それについてはまだ話していない」
オーストラリアGPではパスカル・ウェーレインの代役として、まさに鮮烈なデビューを飾ったジョビナッツィでしたが、中国GPで土曜・日曜と2日連続のクラッシュを喫し、それ以降はFP1のみのエントリーが続いていました。
でもまさか彼の評価がこれほど低いとは……イタリア期待の星だったんですけどね。
Source: Steiner: 'Giovinazzi presence not positive for Haas’ | en.f1i.com
バトンの本命はデイトナだったのか?
ジェンソン・バトンのスーパーGT参戦が発表されましたが、彼が本当に出たかったのはデイトナ24時間レースを含む、IMSAのスポーツカーシリーズだったのかもしれません。
「耐久レースについて考えていたんだ。デイトナをやりたかったので」とバトン。「しかしスーパーGTと合わせるのはトリッキーだった。なぜならシーズン中にアメリカと日本の間を飛び回ることになるし、テストスケジュールはどちらにも合わないからだ」
「僕は1つのことをきちんとやりたかった。シーズンエントリーはしたかったけど、オーバーレースは避けたかった。(スーパーGTの)8戦は多くないが、レースに戻るには十分だ」
バトンはスーパーGTを「自動車メーカーと才能あるドライバーの間に数多くの競争がある」と一定の評価を与えているものの、本命がデイトナだとすると、バトンのスーパーGT参戦は1年限りになるかもしれません。
Source: F1 sabbatical rekindled Button’s love for racing | en.f1i.com
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