メミンガー ロードスター 2.7 初代ビートルをベースにしたミッドシップ・スポーツ!

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初代フォルクスワーゲン・ビートルのレストアを手がけていたドイツのメミンガー社が、メミンガー・ロードスター 2.7を発表しました。

メミンガー・ロードスターは、初代ビートルのホイールベースをストレッチしてミッドシップ化した車です。
非常に秀逸なデザインが施されているだけでなく、性能的にも優れています。

今回は古くて新しい車、メミンガー・ロードスターについてです。


メミンガー・ロードスターの概要

エクステリア

メミンガー ロードスター 2.7
明らかにロー&ワイドになっている。
18インチホイールは迫力抜群だ。
横から見ると非常にコンパクト。フロントウィンドウは高さの低いものに変更されている。
ロールケージの下に隠れているのは吸気口。
マフラーはセンター2本出し。

初代ビートル(正式名称はフォルクスワーゲン・タイプ1)のエンジンは、リアアクスルよりも後方にありました。
そして復活したニュー・ビートルザ・ビートルは、一般的なフロントエンジン車です。

ところがメミンガー・ロードスターは、ベースとなった初代ビートルのホイールベースを延長し、エンジンをシートのすぐ後ろの位置に移動してあります。

これによりホイールベースは伸びたものの、全長はクラシック・ビートルよりも短いです。
そして全幅は大きく拡大されました。
いずれの変更も運動性能を上げるため措置であることは、言うまでもありません。

これだけの大変更がなされたメミンガー・ロードスターのボディですが、そのデザインに違和感は全くありません。
拡大されたフェンダーやロールケージ、そしてリアスポイラーなどは、ビートルの丸っこいボディと上手く調和しており、元からこの形で販売されていたかのように見えるほどです。

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インテリア

チェック柄のシートが見える。
赤いロールケージのコントラストも良い。
メーター類が並ぶダッシュボード。
ミラー類は小ぶりだ。

外観と異なり、インテリアに関しては特筆すべきことはありません。
運転席の前には大きめのタコメーターとスピードメーターが並び、センターコンソールには水温・油圧・時計の3連メーターが取り付けられているだけです。
他に目を引くポイントといえば、赤いロールケージのサイドバーくらいですかね。

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シャシー

強化されたサスペンションや、旧いポルシェ911から移植したブレーキシステム、軽量な18インチホイールなどが装着されていますが、何と言っても注目すべきは軽さです。
メミンガー・ロードスターは、車重が800kgしかありません
つまり超軽量なミッドシップ・スポーツカーなのです。

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エンジン

2.7リッター・空冷水平対向4気筒OHVが搭載されています。
最高出力は210ps最大トルクは247Nmです。

210psというパワーは、現代の車と比較すれば非力です。
しかし車重はたったの800kgですから、パワーウェイトレシオは3.809という、一線級のスポーツカーと同等の数値となります。
最高速度は200km/hと控えめなものの、運動性能はかなり高いはずです。

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価格・発売時期

価格に関しての情報はまだ発表されていませんが、メミンガーはクラシック・ビートルのレストアの際には、顧客に5桁ユーロ(つまり数百万円)の金額を請求しているそうなので、メミンガー・ロードスターの価格は6桁ユーロに届く(1千万円以上)かもしれません。

生産台数は20台ほどになりそうです。
メミンガー・ロードスターはまだコンセプトカーとして扱われているので、発売は好事家たちから注文が集まってからのことになるでしょう。

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