デイリーF1ニュース(2018年6月18日)アロンソ、3冠に一歩近づく
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- アロンソ、3冠に一歩近づく
- ピレリは2020年以降もF1を継続する?
- レッドブルのパワー不足は燃料のせい?
それではご覧ください。
アロンソ、3冠に一歩近づく
第86回ル・マン24時間レースは、トヨタGazooレーシングの8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ組)が勝利しました。
トヨタは20回目の挑戦でようやく栄光を掴み取ることができました。
総合優勝を狙えるLMP1クラスにトヨタ以外の自動車メーカーがいなかった旨を指摘する人もいますが、アウディなどもライバル不在の中で勝ち星を積み重ねてきたわけですし、何より「挑戦者がいなかったこと」自体を批判材料にするのは無理があります。
トリプルクラウン(F1モナコGP、ル・マン24時間、インディ500)を狙うフェルナンド・アロンソは、初のル・マン挑戦でいきなりの戴冠となりました。
あとはインディ500だけなので、来年は再びインディアナポリスで彼の姿を見ることができるでしょう。
Le Mans 24: Alonso, Buemi and Nakajima win with Toyota | f1technical.net
ピレリは2020年以降もF1を継続する?
タイヤメーカーのピレリとF1との契約は、2019年シーズン終了までとなっています。
ピレリはF1との契約を延長するのでしょうか?
かつてピレリのモータースポーツディレクター(当時)であるポール・ヘンベリーは、10年以上のF1に参戦すれば、マーケティング上の利益は漸減していくことを示唆していました。
「10年を過ぎれば、毎年F1にいることが一般の人々に周知されているため、継続する価値は少なくなる。90年代にF1に参戦していたときは、我々がやめたと人々が認識するまでに4、5年かかった」
幸い、現在のピレリのCEOであるマルコ・トロンケッティ・プロベラは、リバティ・メディアのやり方に好感を持っているようです。
「私はリバティがプロフェッショナルだと思う」とプロベラ。「彼らはF1にとってベストを尽くそうとしている。彼らはたくさんの声を聞き、みんなのニーズを理解し、最高のショーを作りたいと思っている。それが目標だ」
F1の側でも18インチホイールの導入を検討するなど、ピレリ側のニーズに答えようとしています。
2021年からは新レギュレーションが導入されますし、ピレリが継続する方が問題は起こりづらいでしょう。
Source : Will Pirelli stay in Formula 1 after 2019? | racefans.net
レッドブルのパワー不足は燃料のせい?
ルノースポールF1のマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールは、カナダGPでレッドブルが勝利することを望んでいたそうです。
しかし残念ながら、レッドブルの2台は3・4位を獲得したにすぎず、そのペースはフェラーリのセバスチャン・ベッテルに遠く及ばないものでした。
「我々はもっとパワーが出ている」とアビテブール。「彼ら(レッドブル)は燃料からもっと多くのものを得ることができるだろう。それは明らかだ」
「ハードウェアに関しては我々が管理しているので、パフォーマンスの公平性を保証することができる。ソフトウェアについてもだ」
「しかし燃料はそのようなものではない。彼らは戦略的および商業的な理由でパートナーを選んだからだ。我々はそれを認めており、彼らの製品を承認してサポートしている」
ちなみにルノーとマクラーレンはBP/カストロールの燃料を使用していますが、レッドブルはエクソン・モービルを使っています。
「エクソンは(BP/カストロールに)追いつく能力を持っていると確信しているが、彼らは少し遅れている」とアビテブール。「設定も少し違う。だから少し齟齬があるのだが、我々はそれを受け入れている」
レッドブルがホンダにスイッチする可能性が日増しに高まっているので、ルノーとしては「パフォーマンス不足で捨てられた」と言われないように、いろいろと予防線を張っているのでしょう。
Source: Lack of fuel development costing Red Bull? | pitpass.com
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