デイリーF1ニュース(2018年8月10日)F1の視聴者数が減少
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- F1の視聴者数が減少
- 来季のF1カレンダーは全20レースに
- F1 CEO、ストリーミングサービスの問題を認める
それではご覧ください。
F1の視聴者数が減少
F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、2018年のF1の平均視聴者数が、昨年と比較して4%低下したことを認めました。
「これは主に、イタリアの放送が無料から有料に移行したことによるものだ」とキャリー。「イタリアを除けば、テレビ視聴車数は前年比で3%増、土曜日の視聴者数はさらに上昇している」
「米国や中国では、視聴者数が特に盛り上がりを見せている」
「ファンは我々の中継におけるカメラやサウンド、画質等の要素の強化に肯定的な反応をした。我々のファンの69%はTV放送が改善したと答え、13%が悪化したと言っている」
テレビ放映権料収入を増やそうとすると、必然的に有料放送となります。
なので視聴者数が減っても、収入が増えていれば良いのですが、第2四半期の営業利益は前年同期比で69%も減少してしまいました。
第2四半期決算が冴えない内容となったのは、収益認識によるものであって、通年で見れば昨年と同じくらいになるだろうとF1側は主張していますが、だとしても全く成長していないわけですから、やはり問題があります。
Source : F1’s latest audience drop is ‘down to pay-TV move’ – racefans.net
来季のF1カレンダーは全20レースに
来季のF1カレンダーはベルギーGP前に発表されますが、どうやら今年よりも1レース少なくなりそうです。
ドイツGPと日本GPは、まだ来年の開催契約を結んでいません。
マイアミGPが来年開催される可能性は完全に無くなったので、カレンダーから1レース減るということは、日本GPかドイツGPのどちらかが開催されないことを示しています。
今年のドイツGPは多くの観客で賑わっていたものの、開催権料の大幅な引き下げをF1側が了承しない限り、来季は開催されないでしょう。
一方、鈴鹿サーキットはホンダのフランチャイズなので、資金面では融通が効きますし、来季からホンダはレッドブルにエンジンを供給するわけですから、レースの中止に踏み切る可能性は限りなく低いです。
Source: Formula 1 calendar expected to shrink to 20 races next year – racefans.net
F1 CEO、ストリーミングサービスの問題を認める
F1は今季から「F1 TV」というストリーミングサービスを提供しています。
日本では使えないものの、世界58カ国で配信されているそうです。
しかしソフトウェアにバグがあり、信頼性に欠けているため、ファンから不満の声が上がっています。
F1のCEOであるチェイス・キャリーは、今年の優先順位は来年の正式な商業的ローンチに合わせて商品を届けることにあるとしており、「早くするよりも、それを正しいものにすることがより重要」だと主張しました。
F1 TVは月360円、年間契約だと3200円とかなりリーズナブルで、しかも過去のレースアーカイブも見れるので、きちんとしたプロダクトになれば成功するはずです。
テレビ放映権料に替わる、新たな収益な柱になるだけのポテンシャルはあると思うのですが……。
Source: Carey admits issues with F1’s streaming service – pitpass.com
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