デイリーF1ニュース(2018年8月7日)マクラーレンのマンスール・オジェ辞任は誤報
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- マクラーレンのマンスール・オジェ辞任は誤報
- ザック・ブラウン「キーが早期合流する機会はある」
- ハミルトン「我々よりも速いチームとレースしている」
それではご覧ください。
マクラーレンのマンスール・オジェ辞任は誤報
マクラーレンの大株主であるマンスール・オジェが、マクラーレンで就いていた全ての役職から辞任したという報道が一部で流れていましたが、マクラーレン側はこれを明確に否定しました。
「イギリスのIndependent紙にクリスチャン・シルト(F1ビジネスジャーナリスト)が書いた記事は、誤解を招くものだ」とマクラーレンは声明を発表。
「マンスール・オジェはマクラーレンのディレクター職に留まっており、ビジネスから離れていない。第2位の大株主であり、執行委員会のメンバーに完全に含まれている」
今回の誤報の原因は、オジェがマクラーレンの子会社の役員を辞任したことにあるようです。
マクラーレンは昨年のグループ再編に伴う企業体制簡素化の過程にあり、オジェが子会社の役員を辞めたのも、組織再編のためのものだったのですが、クリスチャン・シルトは、オジェがマクラーレンから手を引くと勘違いしたようです。
Source : McLaren rubbishes 'misleading’ report on Mansour Ojjeh – f1i.com
ザック・ブラウン「キーが早期合流する機会はある」
既成事実を作ろうと、トロロッソとの交渉がまとまらないうちにジェームス・キー移籍を発表してしまったマクラーレンでしたが、そのせいでトロロッソ側は、キーとの契約を盾に態度を硬化させてしまいました。
しかしマクラーレン・レーシングのCEOであるザック・ブラウンは、キーの早期合流を諦めていません。
「我々はキーを雇った。彼はテクニカル・ディレクターになるだろう」とブラウンは語ります。
「開始日がいつになるかはまだわからない。彼にはトロロッソとの現在の契約がある。もちろん、我々は契約状況を尊重する」
「トロロッソとレッドブルはジェームス・キーのような偉大な才能を失うことに、当然ながら動揺していると思う」
「彼は最高のテクニカルディレクターの一人として、全てのチームに認められていると思う。だから我々は、時が来れば彼が加入することにとても興奮している」
具体的にどうやってキーを早期に合流させるかについて、ブラウンは「我々には計画がある」「キーの雇用状況を完全に知っており、その状況でも完全に十分働くことが可能だ」と語っていますが、それならもう決着がついていなければおかしいわけで、どうも腑に落ちません。
キーが(ホンダと因縁のある)マクラーレンへの移籍を決めたことに、納得の行かないホンダファンもいるでしょう。
しかし本家レッドブルが、キーよりも年下のピエール・ワシェをテクニカル・ディレクターに昇格させたことで、キーがレッドブルで出世する道は断たれました。
移籍を志向するのは当然です。
高位の技術職に就ける人材を求めているチームというのは、成績が低迷しているチームに他ならないので、現状だとマクラーレンやウィリアムズ、ザウバーなどが該当します。
しかしザウバーはシモーネ・レスタをフェラーリから招聘して復調しましたし、ウィリアムズもパディ・ロウ体制となってまだ日が浅いので、マクラーレンくらいしか移籍先が残っていないのです。
なのでホンダに対する当てこすりというわけではないと思います。
Source: McLaren open to “opportunities” to bring Key in earlier – racefans.net
ハミルトン「我々よりも速いチームとレースしている」
2014年にターボエンジンが導入されて以降、メルセデスは無敵を誇ってきましたが、今年はフェラーリのパフォーマンスに苦戦を強いられています。
「最も激しい戦いだ」と語るのは、現在ランキング首位のルイス・ハミルトンです。「今年は私たちよりも速いチームとレースを行っている」
「去年はかなりバランスが取れていた。しかしいくつかの週末では彼らの方が速く、それから私たちの方が速いときもあった」
「だが今年は彼らの方向性がぐらついているので、私たちは十分に速くない週末からもより多くを引き出し、期待以上のものとしなければならない」
「したがって、もう一度ナンバーワンになりたいと望むのならば、1ミリメートルごとかかる絶対的なプレッシャーはこれまで以上に大きい」
「今年はあなたも知っているように、昨年よりもさらに接近している。だから最小の過ちがさらに高くつく。だからそこにはもっと大きなプレッシャーがある。それはどんなスポーツでも同じで、最後のショット、最後のサーブが最も重要なポイントだ」
最小の過ちがさらに高くつくという言葉は、セバスチャン・ベッテルがドイツGPでブレーキングミスした後の弁明に対するものでしょう。
ベッテルは「小さなミスが大きな失望につながった」と語っていましたが、だからこそミスは許されないとハミルトンは考えているようです。
Source: Hamilton: Ferrari are quicker but “I welcome the pressure” – racefans.net
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