Gunther Werksのポルシェ911(タイプ993)はカーボンモノコック!
カリフォルニアのGunther Werks(ドイツ語読みならギュンターヴァークス、英語読みならガンサーワークス)は、空冷エンジンを搭載する最後のポルシェ911である、タイプ993にこだわっているチューナーです。
そのGunther Werksがモンテレー・カーウィークの「モータースポーツ・ギャザリング」において、993のカーボンモノコックを発表しました。
彼らがかつて発表した「400R」では、外装パネルのみをカーボン化していましたが、それには飽き足らず、ついに骨格までカーボンに置き換えてしまったのです。
今回はGunther Werksが計画している、フルカーボンモノコックの993についてお伝えします。
カーボンモノコック化された993の概要
ただ置き換えるだけではない
Gunther Werksは993のモノコックをカーボンに置き換えるだけではなく、さらなる理想を追求しています。
例えばフェンダーはそれぞれ3インチ(76.2mm)張り出しているため、フロントには295/30/18、リアには335/30/18という、ワイドなピレリP Zero Corsaタイヤを履くことが可能です。
サスペンションも、JRZ製のアクティブサスペンションにリニューアルされます。
このサスペンションは最適な減衰力を導き出すために、1秒間に1000回も路面状況を計算するという優れものです。
ブレーキも当然強化されます。
完成車に装備されるのは、15インチのブレンボ・CCM-Rというカーボンコンポジットブレーキです。
エンジンは手作り
エンジンはもちろん空冷フラット6ですが、こちらにも手が加えられます。
Rothsport Racingが手がける4.0リッター・水平対向6気筒は、最高出力
400ps、最大トルク448Nmを発生する、自然吸気のガソリンエンジンです。
993カレラRSのM64/20型エンジンですら、最高出力は300psでしたから、大幅なパワーアップとなります。
限定25台
Gunther Werksは25台の生産を予定しています。
顧客は自由にオプションを選べるので、価格はあってないようなものでしょう。
ちなみに発注する際は、ドナーカーとして993を自前で用意する必要があるようです。
海外ではレストアしつつモディファイを加えた車を「resto-mod」と呼んでいるみたいですが、Gunther Werksのフルカーボン993は、究極のresto-modと言えるのではないでしょうか。
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