デイリーF1ニュース(2018年11月8日)イギリスGP、開催地をシルバーストーンから変更か
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- イギリスGP、開催地をシルバーストーンから変更か
- ディ・レスタがガスリーに警告
- ハミルトンはラウダが嫌いだった
それではご覧ください。
イギリスGP、開催地をシルバーストーンから変更か
イギリスGPのプロモーターであるBRDCとF1との契約は、2019年をもって終了となります。
過去30年間、イギリスGPはシルバーストーン以外で開催されたことはありません(ヨーロッパGPとしてブランズハッチやドニントン・パークで開催されてことはある)が、F1のオーナーであるリバティ・メディアは、例えイギリスGPがカレンダーに戻るとしても、シルバーストーンで開催するつもりは無いようです。
「F1は68年の歴史を持つが、グランプリレーシングは元よりダイナミックなものだ」と語るのは、F1の商業面を担当するショーン・ブラッチスです。
「シルバーストーンは最初のグランプリだった。しかし我々は68年間、シルバーストーン以外でイギリスGPを開催してこなかった。レースはブランズハッチや他の会場でも行われている。我々がレースする場所は、このスポーツにおいて不変ではない」
「我々は特定のレースを高く評価し、レースを維持するためにできることはしているが、我々はビジネスをしている。我々は上場会社であり、多くのステークホルダーと株主を抱えている。成功したビジネスを運営すると共に、ファンにとって最善なものにしようとしている」
しかしブランズハッチもドニントン・パークも、F1を開催できるFIAグレードを有していません。
F1を開催するにはFIAグレード1の認定を受けなければなりませんが、イギリスのグレード1サーキットはシルバーストーンだけです。
Source: British Grand Prix could leave Silverstone – Liberty – racefans.net
ディ・レスタがガスリーに警告
元F1ドライバーのポール・ディ・レスタは、来季からレッドブルに移籍するピエール・ガスリーに、警告を発しています。
「もし(ヘルムート)マルコが誰かを選んだら、彼はそれを真剣に受け止めるだろう」とディ・レスタ。
「昇進したドライバーの前には、彼が落としたドライバーもいる。彼はかなり無慈悲だ」
「何人かはあまりもの早く解雇された。私にはそれが適切だとは思えなかった。もし彼(マルコ)が本当に昇進に値すると感じても、チャンスがあるだけだ」
「(セバスチャン)ベッテル、(ダニエル)リカルド、(マックス)フェルスタッペンに関しては、彼が本当に何かを間違ったとはいえない。しかし(セバスチャン)ブエミや(ジャン・エリック)ベルニュに関しては、F1において十分な時間を与えられなかった」
マルコは判断を焦りすぎる傾向があります。
一度は解雇したブレンドン・ハートレーやダニール・クビアトと、後になって再び契約していることからも、その点は明らかです。
しかもハートレーは結局大した活躍ができないまま、再び去ることになりそうですし、ドライバーを見極める力も正確とはいえないようです。
才能がありそうなドライバーを次々と乗せ替えるマルコのやり方は、かつてレッドブルの育成ドライバーが有り余っていた頃には通用したのでしょう。
しかしスーパーライセンスポイントの導入以降は、それが出来なくなってしまいました。
なのでハートレーやクビアトを呼び戻す羽目になったわけです。
ガスリーはフェルスタッペンに対抗できるだけの才能を持っていると思うので、すぐクビになるようなことは無いと思います。
それにレッドブルの育成ドライバーが枯渇していますから、ガスリーの代わりはそう簡単に見つからないでしょう。
ホンダのワークスチームになる以上、他メーカーの息のかかったドライバーを乗せるわけにもいきませんし、しばらくは安泰だと思います。
Source: Paul di Resta has a clear warning for Pierre Gasly – f1i.com
ハミルトンはラウダが嫌いだった
肺移植手術が成功し、現在はリハビリ中のニキ・ラウダを、ルイス・ハミルトンはかつて嫌っていたのだそうです。
2011年のモナコGPにおいて、ハミルトンはフェリペ・マッサやパストール・マルドナドと接触し、リタイアさせてしまったことがありました。
ハミルトンには20秒のペナルティが課せられたのですが、その際にラウダがハミルトンを手厳しく批判したのです。
「彼(ハミルトン)は完全に狂っている。FIAが彼を罰さないなら、私はこの世界を理解できない」
「ある時点で、全てのジョークに終止符を打たなければならない。このようなドライビングは不可能だ。よって結果的に、誰かが殺されることになる」
なのでハミルトンはラウダのことを嫌っていたそうですが、2013年にメルセデスに加入した際、ラウダから「君は私のようなレーサーだ!」と迎え入れてもらったことで、わだかまりが溶けたのだといいます。
「それ以来、我々の関係はますます良くなっているよ」とハミルトン。「ニキが大好きなんだ。彼が恋しいね。すぐに戻ってこれることを願っている。元々はニキのことがあまり好きじゃなかったんだけど」
「私は頻繁にピットやエンジニアリング・ブリーフィングからビデオを送っている。ここで何が起こっているのか、彼に最新の情報を伝えたくてね。彼も先週電話をくれた。もう一度彼の声を聞けたのは嬉しかった」
「彼は手術が上手くいったことにとても満足していて、ジョークも言っていた。いい感じだったよ」
ラウダの現役時代は文字通り死と隣り合わせだったので、ハミルトンのアグレッシブな走りは危険過ぎると感じたのでしょう。
ハミルトンは危険な走りをしなくなって、結果的にパフォーマンスが安定するようになったので、ある意味ラウダのおかげかもしれません。
Source: Hamilton reveals why he initially disliked Niki Lauda – f1i.com
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