AMG GTがマイナーチェンジ サーキット向け「GT R Pro」追加
AMG GTがマイナーチェンジされます。
モデルイヤー2020(2019年下半期~2020年上半期生産モデル)には、AMG GT R Proというハイパフォーマンスグレードが追加される他、全てのAMG GTモデルのインテリアとシャシーが更新されます。
今回は新たに追加されたAMG GT R Proと、その他AMG GTモデルのマイナーチェンジ内容についてお伝えします。
AMG GTのマイナーチェンジ内容
AMG GT R Proの追加
GT R Proは、エンジンこそGT Rと同じ(585ps)ものの、シャシーと空力が改良されています。
シャシーの改良
GT R Proには、縮み側と伸び側をダイヤルで簡単に調整できる専用ダンパーが装着されています。
スタビライザーも調整式で、フロントスタビライザーはカーボン製です。
AMG GT Rでは、ロワアームだけがピロボール化されていましたが、GT R Proでは上下のアームがともにピロボールブッシュとなりました。
車体後部のアンダーボディには、カーボン製の補強パネルが追加されています。
また、電子制御のダイナミックエンジンマウントおよびダイナミックトランスミッションマウントは、高精度なレスポンスと明確なフィードバックをドライバーに提供するために、再調整されました。
ブレーキはセラミック・コンポジットブレーキが標準装備されています。
キャリパーは専用の白塗装です。
チタングレーに塗装されたAMG Performance Twin 5スポーク鍛造ホイールも装着されています。
空力性能の向上
フロントには2枚のカナードが追加されました。
そしてフロントフェンダー上のルーバーは、ホイールハウス内の空気を効果的に排出するためのものです。
リアフェンダー後端にも、垂直方向に伸びるエレメントが追加されています。
前後の空力パーツのコンビネーションにより、リアアクスル周りの空力に悪影響を与えることなく、フロントアクスルのリフトを低減しています。
また、リアスポイラーにはガーニーフラップが追加されました。
AMG GT Rに採用されていたアクティブ・エアロ(フロントバンパー前端に設置されたカーボンパーツが下降し、ベンチュリー効果を生み出すシステム)や、エアパネルと呼ばれるアクティブエアシャッターも、もちろん装備されています。
AMG GT クーペモデルのアップグレード
エクステリアの小変更
LEDハイパフォーマンスヘッドライトが新しくなりました。
4ドア版のAMG GTに似せたデザインとなっています。
アーチ状のデイタイムランニングライトは、ターンシグナルやナビゲーションライトとしても機能します。
3つのリフレクターが並ぶマルチチャンバーリフレクターシステムにより、新型AMG GTは表情豊かになりました。
LEDテールライトも、背景がダークなものになっています。
リアディフューザーも変更を受け、それに伴いテールパイプのデザインも変化しました。
AMG GTでは4つの丸いテールパイプ、GT Cでは4つの台形テールパイプとなっています。
GT Rは、大型のセンターエキゾースト+ディフューザー内の小型エキゾースト*2という組み合わせで変更はありません。
GT R ProはGT Rに準じたエキゾーストが装備されています。
インテリアの変更
メータークラスターが完全にデジタル化されました。
12.3インチのデジタル・インストゥルメントが、センターコンソールの10.25インチディスプレイと合わせて、標準装備となっています。
もう一つの重要な変更点はステアリングです。
AMG GT 4ドアと同じ、DシェイプのAMGパフォーマンスステアリングホイールが装着されました。
GT Cはナッパレザー/DINAMICAマイクロファイバー仕上げ、GT RはオールDINAMICAマイクロファイバー仕上げです。
新走行モード「AMG DYNAMICS」
横方向の力学を最適化するのが、AMG DYNAMICSです。
より高い横加速度、より良好なトラクション、そして荷重変化反応を提供します。
システムはドライバーの行動と車両の挙動を予測し、顕著な介入無しで車両を制御、ドライバーを支援します。
パワー・トルクの向上
わずかながらパワーとトルクが上がりました。
GTは476ps・630Nm(M/C前は462ps・600Nm)、GT Sは522ps・670Nm(M/C前は510ps・650Nm)です。
価格・発売日
価格はまだ明らかになっていません。
発売は2019年です。
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