アストンマーティンが独自の直6エンジンを開発中!
アストンマーティンが、独自の直列6気筒エンジンを開発しているそうです。
このエンジンは、アストンマーティンが現在調達している、AMG製のV型8気筒に替わるものだと考えられています。
アストンマーティンの新型直6エンジン
AMG製V8に置き換わる
現行のDB11やヴァンテージには、4.0リッター・V8ツインターボが搭載されています。
これはAMG GTにも搭載されている、メルセデス-AMG製のM178型エンジンです。
しかしアストンマーティンとメルセデス-AMGとの取引は一時的なもので、将来は独自開発した直6に置き換わります。
V12を流用か
直6をゼロから開発する可能性もありますが、これまでアストンマーティンが使ってきた5.2リッター・V型12気筒ツインターボエンジンを、再利用するかもしれません。
つまりV12の片バンクを、直6ターボとして仕立て直すわけです。
アストンマーティンのような小規模なメーカーが、独自にエンジン開発を行うのは大変なリスクです。
だからこそAMGからの調達に踏み切ったわけですから、直6を完全に新規開発するとは思えません。
V12を再利用する可能性は十分にあるでしょう。
プラグインハイブリッドとの組みあわせ
新しい直6エンジンは、プラグインハイブリッドのパワートレインと組み合わされるでしょう。
EVセダンであるラピードEの開発で得た技術が用いられます。
直6エンジンのパワーは?
リプレースするAMG製V8は、510psものパワーを発生するハイパワーユニットです。
プラグインハイブリッドにするとはいえ、ある程度のエンジンパワーが無ければ、AMG製V8の代わりは務まらないでしょう。
例えばポルシェ・918スパイダーの場合でも、搭載された3つのモーターの合計出力は220psでした。
ホンダ・NSXだと、3つのモーターで合計111psに過ぎません。
アストンマーティンがどのようなセットアップを考えているかは不明ですが、システム総出力で500psオーバーを達成するには、直6エンジンで280~390psくらいは稼がなければいけないでしょう。
5.2リッター・V12の片バンクをそのまま利用するならば、新しい直6は2.6リッターとなります。
DB11に搭載されている5.2リッター・V12(AM11型)は、608psです。
単純に2で割ると、304psしかありません。
排気量アップなどが施される可能性は高そうです。
AM11型はショートストロークなので、ロングストローク化する余地はあると思います。
仮にBMW・M4のS55型エンジンと同等のリッターあたり出力(約144ps)を実現できれば、モーターとの組み合わせで、500psをゆうに超えられるはずです。
登場時期
新しい直6は、最初にSUVのDBXに搭載されると言われています。
ただし、しばらくの間はAMG製V8が搭載される見込みです。
DBXのローンチは2019年ですから、エンジンを替えるとすれば、マイナーチェンジする頃になるでしょう。
となると新しい直6は、2022年くらいに登場するのではないでしょうか。
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