718ケイマンGT4ラリー ポルシェの新しいラリーウェポン!
ポルシェが、718ケイマンGT4のラリー仕様の生産に、ゴーサインを出しました。
2018年8月にコンセプトが公開された718ケイマンGT4ラリーについて、ポルシェは「100台の注文があれば生産を開始する」とコメントしていましたが、どうやらそれだけの発注を確保できたようです。
今回は、ポルシェ 718ケイマンGT4ラリーの概要と画像をご覧ください。
718ケイマンGT4ラリーの概要
718ケイマンGT4ラリーのベースとなるのは、718ケイマンGT4クラブスポーツ(以下、GT4 CS)です。
昨年8月に公開されたコンセプトは、先代のケイマンGT4 CS(981型)をベースにしたものでしたが、生産版のラリーカーは、新型GT4 CSがベースになるとポルシェは認めています。
718ケイマンGT4 CSは、425ps・425Nmを発生する、3.8リッター・フラット6自然吸気エンジンを搭載しています。
先代の981型GT4 CSと比較して、40psものパワーアップを果たしました。
また、強化されたデュアルマスフライホイールと、レース用に最適化された電子制御を持つ、6速PDKトランスミッションを搭載しているので、エンジン共々、ラリーにおいても大きな力となるはずです。
さらに718ケイマンGT4 CSは、農業副産物から得られる天然繊維を用いた、軽量かつ高剛性なコンポジットパーツを多用しているのが特徴です。
そのため車重は1,320kgしかありません。
以前製作された911 GT3ベースのラリーカーは、走る様子からして重そうだったので、718ケイマンGT4 CSの軽さは、ラリーで大きなメリットとなるはずです。
ミッドシップならではの重量配分の良さも、実戦で効いてくるでしょう。
実際、コンセプト(981型)でラリー・ドイチェランドを戦ったロマン・デュマや、それを走らせたチーム側からのフィードバックは、良好だったということです。
また、ファンやラリーの主催者側からも好評だったとポルシェは語っています。
718ケイマンGT4ラリーは、FIA R-GT規定に基づいて設計されます。
デビューは2020年の予定です。
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