MINI クーパーSE EVでもゴーカート・フィーリングは健在!

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MINIが電気自動車(EV)の「クーパーSE」を発表しました。
EVとなっても、お家芸であるゴーカート・フィーリングは健在のようです。

今回はMINIクーパーSEの概要をご覧ください。


MINI クーパーSEの概要

エクステリア

MINI クーパーSE

市販バージョンもコンセプトカーに近いデザインだ。

グリルが塞がれたことで、より丸っこい印象になった。

MINIの象徴である真っ直ぐなルーフラインとウエストラインは健在。

左右非対称デザインのホイールもコンセプトカー譲り。

マフラーの無いリアバンパーは、空力にも貢献している。

ユニオンジャックをあしらったテールライトがおしゃれ。

充電用コネクターはガソリン車の給油口と同じ位置にある。

コネクター上部には充電状態を知らせるインジケーターがある。

コンセプトカーのMINIエレクトリックコンセプトにかなり近いデザインです。
冷却の必要量が減ったために閉じられたエンジングリルが、丸みのあるユニークな外観を生み出しています。

EVとなったことで、アンダーフロアはクローズドな構造になったそうです。
リアバンパーにエキゾーストを設ける必要もなくなりました。
これらによってクーパーSEは、ガソリン車よりも空気抵抗が減少しています。

オプションで選択できる17インチホイール「MINI Electric Corona Spoke 2-tone version」は、左右非対称デザインです。
こちらもコンセプトカーと同様のデザインを実現しています。

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インテリア

MINIクーパーSEのインテリア

メーターがデジタル化されたこと以外は、普通のMINIと変わらない。

デジタルインストゥルメントは5.5インチ。弧の部分にあるのがライトリング。

コネクテッド・ナビゲーションが標準装備される。

トグルスイッチが並ぶ「トグルバー」

ラゲッジスペース容量はガソリン車と同じ211リッター。

2ゾーンオートマチックエアコン、ヒートポンプ暖房、補助暖房、電動パーキングブレーキ、コネクテッド・ナビゲーションなどが標準装備されます。

シート表皮はトリムによりますが、ファブリック、ファブリック/レザーのコンビ、もしくはカーボンブラックレザーです。

デジタルインストゥルメントは5.5インチ。
選択したドライブモードによって、メーター内のライトリングの色が変化します。
ちなみにドライブモードは4種類あり、SPORTは赤、MIDは白、GREENとGREEN+は緑といった具合です。

標準のコネクテッド・ナビゲーションは6.5インチ。
オプションのコネクテッド・ナビゲーションプラスは8.8インチで、テレフォニーとスマホのワイヤレス充電機能が追加されます。
コネクテッド・ナビは車両の航続距離や充電方法を提示することができ、例えば充電レベルに応じた車両の行動半径や、最低レベルの電力消費で走れる「グリーンルート」の表示が可能です。
MINI Connected Appを介して、スマホに充電スタンド位置を示すマップビューや、ドアのロック/アンロック、室内のプレコンディショニング(搭乗前の冷暖房など)もできます。
ヒートポンプ暖房は従来よりも75%少ないエネルギーで動作するなど、エネルギー効率に配慮されています。

また、床下にバッテリーを搭載したことで、ガソリン車と変わらないラゲッジスペース容量(5名乗車時で211リッター)が確保されています。

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シャシー

電池を床下に搭載したことで、従来モデルよりも最低地上高は18mm高くなっていますが、重心位置は逆に30mm低くなりました。
車重も1,365g(DIN基準)に抑えられているため、ゴーカート・フィーリングは健在でしょう。

電動モーターのトルク特性に合わせて、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)も新しくなりました。
アクチュエータに近い位置でスリップ制御を計算することで、従来のように長い信号経路を経ることがありません。
このことはゼロ発進時のトラクション確保や、回生時の車両安定性、タイトコーナーからの加速時に効果を発揮します。

ドライブモードは4つあり、トグルバーの一番右側にあるスイッチで切り替え可能です。
「Sport」モードは標準の「MID」設定よりもダイレクトなステアリングフィールとレスポンスの良さが特徴で、「GRENN」および「GRENN+」モードは、最大効率を目指すシステムとなっています。
「GREEN+」は暖房、エアコン、シートヒーターなどの快適装備が無効になるという徹底ぶりです。

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パワートレイン

電動モーターは135kW(184ps)・270Nmを発生し、前輪を駆動します。
0-60km/hは3.9秒、0-100km/hでも7.3秒というパフォーマンスです。

床下に搭載されるリチウムイオンバッテリーの容量は32.6kWhで、航続距離は235~270kmとなっています。
他社の最新EVと比べると航続距離が短めですが、街乗り主体なら不満は出ないはずです。

充電は家庭用電源ソケット、MINI ELECTRIC Wallbox、公共の充電スタンドなどを利用できます。
11kW充電(MINI ELECTRIC Wallbox使用時)には、2時間半で全容量の80%、3時間半でフルチャージ可能です。
50kWのDC急速充電なら、35分で80%のチャージができます。

回生の効き具合を調整できる

クーパーSEもワンペダルドライブが可能です。
しかも回生による減速度合いを2段階から調整できます。
これは運転モードに関係なく行えるそうです。
トグルバーのスタート/ストップスイッチの左隣にあるスイッチで選択できます。

安全への配慮

EVということで、事故時には感電の危険性がありますが、クーパーSEは衝突を検知すると電源が即座にオフになる安全装置が付いています。

また、EVは走行音が小さいので、低速走行時には歩行者が気づかないことがありますが、クーパーSEには「アコースティック・ペデストリアン・プロテクション」という機能が付いており、スピーカーからサウンドを生成して流すことで、歩行者が車に気づきやすくしているようです。

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価格・発売日

価格も発売日も明らかになっていませんが、生産開始は2019年11月だそうです。
生産はイギリス・オックスフォードのファクトリーで行われます。
ちなみに世界同時発売だそうです。

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