インフィニティQ70が米国で廃止に。日産フーガとシーマの運命は?
日産の高級車ブランドであるインフィニティが、Q70を廃止すると決定しました。
Q70は2019年型の在庫が無くなり次第、米国市場での販売を終了します。
Q70は、日本だと日産ブランドで「フーガ」「シーマ」として販売されているのですが、おそらくこれらの車種も絶版となる可能性が高いです。
今回はインフィニティ Q70(日本名: フーガ, シーマ)が販売終了する件について詳しく見ていきます。
日産フーガ、シーマはどうなる?
Q70とフーガ、シーマの関係
現行のインフィニティ Q70と日産フーガ、シーマの型式は、同じY51型です。
Q70とフーガは兄弟車ですが、シーマはロングホイールベース・ハイブリッド仕様となります。
シーマはホイールベースが150mm長く、よりショーファードリブンとしての性格が強調されたモデルです。
Y51型が発売されたのは2009年11月で、当初はフーガのみでした。
その後2012年4月にシーマが追加されています。
Y51のインフィニティ版は「M」という車名で2010年に登場しましたが、2013年末に現在のQ70に改称されました。
販売不振が続いていたQ70
goodcarbadcar.netのデータによると、米国でのQ70(インフィニティ M)の販売台数は、年を追うごとに右肩下がりとなっています。
最も売れていたのは発売直後の2010年で、14,618台を売り上げていました。
その後も年間10,000台程度は売れていたものの、2016年は5,872台、2017年は5,772台、2018年は4,479台となっています。
Q70とほぼ同サイズのBMW 5シリーズが米国市場で年間40,000台ほど、アウディ A6が同15,000台ほど売れていることを考えると、販売終了もやむなしと言ったところでしょう。
ちなみにQ70の米国での開始価格は50,400ドル、5シリーズは53,900ドル、A6は54,900ドルということですから、価格の問題では無さそうです。
インフィニティは今後SUVとクロスオーバーに注力するとしています。
結局のところ、SUVブームで商品力の弱いセダンがふるい落とされているということなのでしょう。
フーガ、シーマの日本における販売台数
日本の販売台数はもっと悲惨で、フーガとシーマを合わせても月販100台程度というレベルです。
特にシーマは月販10~20台ほどしか売れていません。
Q70と同様に、フーガとシーマも廃止される可能性が高そうです。
電動化で復活も?
インフィニティは2021年以降、全てのモデルを電動化すると宣言しています。
よってQ70にも使われていた後輪駆動のFMプラットフォームは、新しい電動プラットフォームに置き換わる予定です。
この新しい電動プラットフォームで、Q70(フーガ、シーマ)が復活する可能性はあります。
電動プラットフォームは古いモデルから順次適用されるということなので、Q70が2021年に復活するかもしれません。
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