フェラーリ 296 GTB PHEVなのに軽量なV6フェラーリ
フェラーリが「296 GTB」を発表しました。
新開発のV6エンジンを搭載したPHEV(プラグインハイブリッド)のスーパーカーです。
車名は2.9リッター・V型6気筒を搭載していることに由来します。
今回は296 GTBの概要をご覧ください。
296 GTBの概要
エクステリア
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250km/h走行時に360kgのダウンフォース発生します。
アクティブリアスポイラーや、エアロキャリパーによるフラットな床下の面積の拡大(=ダウンフォース生成面積の拡大)によるところが大きいようです。
アクティブリアスポイラーは、制動距離を短縮させることにも寄与しています。
ボディサイズ
寸法と重量 | |
---|---|
全長(mm) | 4,565 |
全幅(mm) | 1,958 |
全高(mm) | 1,187 |
ホイールベース(mm) | 2,600 |
乾燥重量(kg) | 1,470 |
PHEVでありながら、1,470kgと比較的軽量に収まっているのは注目すべきポイントだと思います。
インテリア
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シャシー
EVモードとハイブリッド/ICE(内燃機関)モードを迅速に切り替え、漸進的なトルクの発生を保証するTMA(トランジション・マネージャー・アクチュエーター)が搭載されています。
DCTや電気モーター、インバーターソフトウェアと通信して、ICEの点火とトランスミッションへの接続および切断を効率的に管理します。
6wayダイナミックシャシーセンサー(6w-DCS)により、車両ダイナミクスに関するデータを収集しています。これは自動車セクターにおいて世界初だそうです。
2輪だとABSやトラクションコントロール、電制サスの減衰力などを制御するために、6軸IMU(イナーシャル・マネジメント・ユニット)と呼ばれるセンサーを搭載する車両が増えていますが、それと似たようなものだと思います。
アセット・フィオラノ
サーキットでのパフォーマンスに最適化されたアセット・フィオラノと呼ばれるパッケージを装着すると、マルチマチック製ショックアブソーバーや軽量素材Lexanを用いたリアスクリーン、ハイダウンフォースなカーボンファイバーフロントエアロなどが装着され、最大で15kgの軽量化と10kgのダウンフォース増という効果が得られます。
パワートレイン
エンジンは排気量2,992ccのV型6気筒ガソリンツインターボで、120°のバンク角を持ち、180,000rpmの最大回転数を持つIHI製のターボチャージャーは、Vバンクの間に取り付けられています。
エンジンの最高出力は663psです。
よってリッターあたり出力は221psという並外れたものになっています。
電気モーターはリアアクスルに搭載。
よって駆動方式はRWD(後輪駆動)です。
電気モーターの最高出力は167psとなっています。
システムの最高出力は830ps、最大トルクは740Nmです。
バッテリー容量は7.45kWhで、ゼロ・エミッション走行となるeDriveモードの航続距離は25kmとやや短めです。
ギアボックスは8速DCTで、電子制御リアデフのE-Diffと組み合わされています。
パフォーマンスは、0-100km/hが2.9秒、0-200km/hは7.3秒。
最高速は330km/hです。
価格・発売日
欧州での価格は269,000ユーロです。
欧州の顧客には2022年初頭からデリバリーが開始されます。
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