ベントレー コンチネンタルGT3パイクスピークのスペック公開

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ベントレーパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)に参戦するマシン「コンチネンタルGT3パイクスピーク」のスペックを公開しました。

今回はコンチネンタルGT3パイクスピークの概要をご覧ください。


コンチネンタルGT3パイクスピークの概要

エクステリア

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ベントレー コンチネンタルGT3パイクスピーク

巨大なカナードが目を引くフロント周り。

フロントスプリッターは2プレーン構成。上はカナードと一体化されている。

車体側面はGT3レースカーとさほど違わないようだ。

リアクォーターウィンドウは、リアのセカンダリーラジエター用エアスクープに変更されている。

リアウイングもリアディフューザーも特大サイズだ。

セカンダリーラジエターの排気はトランクリッドに設けられたダクトから行う。

パイクスピークは標高2,862m地点からスタートするため空気が薄く、通常のレースカーのようなエアロではダウンフォースが不足してしまいます。
そこでベントレーはコンチネンタルGT3のフロントスプリッターを2プレーン構成に変更。
リアウイングはこれまでのベントレー車で最大サイズだそうです。
リアディフューザーはトランスアクスルレイアウトされたギアボックスを囲むように設置され、効率化されています。
これらの変更で車体のダウンフォース量は、GT3レースカー比で30%も増加したそうです。

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シャシー

パイクスピークのコースは2012年完全舗装されましたが、とはいえサーキットのようにスムーズな路面ではありません。
そのためスプリングとスタビライザーは、GT3レースカーの範囲で最も柔らかいセットアップになっているそうです。

また、パイクスピークは低速コーナーが多いため、ネガティブキャンバーも大幅に減らされています。
安定した制動力を発揮するために、ブレーキは水冷式です。

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パワートレイン

エンジンはGT3レースカーと同じ4.0リッター・V8ツインターボですが、ブーストアップ(2.2バール以上だという)により760ps・1,000Nmにスープアップされています。

ハイブーストに対応するため、インテークマニホールドはカーボンに、エキゾーストもアクラポビッチがワンオフで製作したインコネルマニホールドに変更。
冷却システムもアップグレードされ、リアにはセカンダリーラジエターが追加されました。
燃料はバイオフューエルをブレンドしたものだそうです。

ギアボックスもGT3レースカーと同じものだそうですが、オイルはMobil 1が特別に開発したものに変更されています。

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