テスラ モデルSのバッテリーは10年間でどのくらい劣化するのか?

テクノロジー・業界分析

Tesla Model S 2021 Facelift Front

EVのバッテリーが経年劣化することはよく知られています。EVの弱点の1つといえるでしょう。
バッテリー容量が減ってしまうと、車両の残存価値も減ってしまうので、EVのオーナーにとっては大きな問題といえます。

テスラ モデルSがアメリカで発売されたのは2012年6月なので、初期に生産された車両は既に10年が経過しています。それらの車両のバッテリーがどのくらい劣化したのか、今回はいくつかのサンプルを取り上げてみます。


テスラ モデルSのバッテリー経年劣化

Tesla Model S 2021 Facelift

前提として、テスラ モデルSのバッテリーとドライブユニットには、8年または240,000kmの保証がついており、バッテリー容量は70%が保証されています。つまりそのくらいは走れるというお墨付きをテスラが与えているのです。

アメリカのテスラ モーターズ クラブというフォーラムには、モデルSのバッテリー経年劣化に関する書き込みがいくつかあります。
2013年2月初旬にデリバリーされたというrogbmw氏のモデルS 85は、最初の年に保証を使ってドライブユニットとバッテリーを交換したものの、それ以来ノントラブルだったそうです。

走行距離は102,003マイル(約164,158km)。25Aで毎日充電しているものの、バッテリーを保護するため充電は容量の90%までにとどめているそうです。100%充電するのは、年に3回程度ある出張のときのみなのだとか。

新品時には、満充電で264マイル(約425km)走れたというrogbmw氏のモデルSは、10年経過後の今では248~250マイル(約399~402km)しか走れないそうです。つまり10年間で6%程度劣化したということになります。

Tesla Model S 2021 Facelift Rear

rogbmw氏の投稿に返信したairborne spoon氏は、5年間で130,000マイル(約209215km)走行したというモデルSユーザーです。彼のバッテリーは5年間で12%劣化したとコメントしています。年間走行距離が多いほど頻繁に充電するわけですから、劣化も早く進むと考えられます。
また、Olle氏のモデルSは4年間で48,000マイル(約77,249km)を走行した時点で、バッテリー容量が既に6%ほど劣化していたそうです。

満充電せずにバッテリーを保護しても、劣化を完全に防ぐことはできません。ほとんどのユーザーは10年間で6~13%程度のバッテリー劣化を報告しています。
ちなみにモデルSのバッテリーパックのみを交換すると20,000ドル(約280万円)以上かかるそうなので、交換は現実的ではありません。
ちなみに日本の自動車の平均保有年数は13.24年です。1台のEVに長く乗り続けるならば10%以上バッテリー容量が減ることを念頭において、EVを選ぶべきでしょう。

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