トヨタ GRヤリスがマイナーチェンジ パワーアップ、8速AT追加
トヨタが進化したGRヤリスを発表しました。WRC(世界ラリー選手権)のホモロゲーションモデルとして開発され、非常に高性能な4WDターボホットハッチであるGRヤリスに、さらに強力なパフォーマンスが与えられました。具体的にはエンジンのパワーアップ、新開発の8速ATの追加、視認性や操作性を改善した新コクピット、ボディ剛性の強化、そして縦引きパーキングブレーキの採用など多岐に渡ります。
今回は新型GRヤリスの概要をご覧ください。
新型GRヤリス(2024年M/Cモデル)の概要
エクステリア
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ロアグリルにはスチールメッシュが採用されています。これは石などの飛来物でラジエターが破損する問題があったためです。また、バンパーには分割構造を新たに採用。バンパーの一部が破損しても、全部を交換せずとも修復できるようにすることで、コスト低減に配慮しています。
また、リアロアガーニッシュには開口部が設けられ、やはりスチールメッシュが採用されています。開口部により床下からの空気が抜けるようになり、空気抵抗が減少しています。
ボディサイズ
全長3,995mm、全幅1,805mm、全高1,455mm、ホイールベース2,560mmです。車両重量は1,280kg(8速ATモデルは1,300kg)となっています。
インテリア
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メーターは12.3インチのフル液晶になりました。また、操作パネルとディスプレイをドライバー側に15°傾けて設置することで、視認性と操作性を向上させています。ドライビングポジションは25mmローダウンされ、ステアリングやドアトリムのスイッチ類もそれに合わせて位置を調整。ルームミラー位置は上方に、一方、センタークラスターの上端を50mm下げることで、前方視界を拡大しています。
RCグレードには縦引きパーキングブレーキを設定。ステアリングとの距離が近いので、サイドブレーキターンをする際に素早い操作が可能です。
シャシー
スポット溶接数を約13%増やし、構造用接着剤の塗布部位を約24%拡大することで、ボディ剛性がさらに高くなりました。また、ボディとショックアブソーバーを締結するボルトの本数を1本から3本に増やし、走行中のアライメント変化を抑制しています。
パワートレイン
1.6リッター・直列3気筒ターボエンジンは、従来型の272ps・370Nmから、304ps・400Nmにパワーアップしました。ドライブモードセレクト(SPORT, NORMAL, ECO)も追加され、4WDモードセレクト(NORMAL, GRAVEL,TRACK)と合わせて、シチュエーションに応じたセッティングが可能です。さらにはアンチラグシステムやスピードリミッターが解除されるサーキットモードも用意されています。
トランスミッションは従来からある6速MTに加え、8速ATの「GR-DAT」が新たに追加されました。ドライバーの意思を汲み取り、車両の動きを先読みして変速を行うことで、プロドライバーのような素早いシフト操作・ギア選択を実現しています。また、8速に多段化したことで、6速MTよりもクロスレシオになっていますし、AT内部の変速用クラッチを高耐熱摩擦材とすることで耐久性も確保されています。さらにはモータースポーツ参戦を念頭においた「クーリングパッケージ」も用意されており、インタークーラースプレーやサブラジエターの装着が可能です。
価格・発売日
価格はまだ公表されていません。
新型GRヤリスは2024年春頃に発売されます。
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