テスラのソーラールーフとパワーウォール2がスゴイ!
テスラが新商品のソーラールーフと、家庭用蓄電池パワーウォール2を発表しました。モデル3と同様に、テスラ旋風を巻き起こしそうな商品です。
テスラ・ソーラールーフ
平たく言うと、太陽光発電パネルが組み込まれた屋根材です。一般的には「ソーラールーフタイル」と呼ばれているようです。普通の太陽光発電パネル(ソーラーパネル)は既にある屋根の上に載せるものですが、ソーラールーフタイルは屋根材と置き換えて設置します。
テスラ・ソーラールーフの種類
テスラ以前のソーラールーフタイル
ソーラールーフタイルという商品は以前からあったのですが、いまいち普及しませんでした。その原因の一つがデザインです。ダウ・ケミカルが販売していた「POWER HOUSE」という商品の画像をご覧ください。
普通のソーラーパネルと見た目が大して変わらず、差別化できていません。そのためPOWER HOUSEは売れ行きが悪く、結局ダウ・ケミカルはソーラールーフタイル事業から撤退してしまいました。
テスラのソーラールーフは見た目の違いが歴然ですから、豪邸に住むセレブなどはこぞって買い求めるでしょう。ソーラーパネルのせいで雰囲気が台無しになっている観光地などでも、テスラ・ソーラールーフの需要はあるはずです。
ソーラールーフタイルのメリット・デメリット
テスラのソーラールーフに関しては詳細が明らかになっていないので、一般的なソーラールーフタイルのメリット・デメリットを挙げてみます。
メリット
- ソーラーパネルよりもスッキリとした外観にできる。
- 電気代の節約もしくは売電が可能。
- 簡単に設置でき、新築なら屋根材のコストが浮く。
- ソーラーパネル+屋根材よりも軽くできる。
一般的なソーラールーフタイルの重量は、1㎡あたり9kg程度※1とのことです。
ソーラーパネルは1㎡あたり15kg前後※2の重量があり、さらに屋根材の重量(1㎡あたり25〜40kg程度)が載りますから、トータルだとかなり重くなってしまいます。ソーラールーフタイルなら、建物への負荷をかなり軽減できるのです。
また、テスラのソーラールーフタイルは、標準的な屋根材の2-3倍長持ちするそうです。
※1 A Guide to Solar Roof Tiles: The Next Big Thing
デメリット
- 家のデザインによってはパネルと合わないことがある。
- 太陽光発電パネルよりも効率が悪い。
- ソーラールーフタイル自体の価格が高い。
テスラのソーラールーフタイルの場合は、家のデザインと合わせやすいので、デメリットは一つ消えることになりますね。
あとは発電効率と価格ですが、価格に関してはイーロン・マスクのことですから、モデル3みたく驚きの低価格でリリースしてくれるに違いありません。
パワーウォール2
家庭用蓄電池「パワーウォール2」は、バッテリー容量14kWhで、インバーターが統合されているにもかかわらず、価格は$5,500とかなりのバーゲンプライスです。商品の出荷は12月からとなります。
実はテスラの発表の2日前には、LG化学が家庭用蓄電池「Resu H」を発表していました。しかしResu Hは、9.8kWh・インバーターなしで$5,480というものだったので、たった2日で陳腐化してしまった格好です。
新3種の神器
EV・太陽光発電・家庭用蓄電池の3つは、新しい3種の神器かもしれません。使用時にCO2が出ませんし、家で電気を使う分にはコストもかかりません。気まぐれな天候にも蓄電池で対応できますし、EVを蓄電池として使うことも可能です。
テスラの公式サイトにあるソーラールーフタイルのページには、ベネフィット(利益)として以下の3つが掲げられています。
- 電気代を節約できます
- あなたの持ち家の価値を増大させます
- CO2の排出を減らします
コストを減らし、家の資産価値を向上させ、環境にも優しい。テスラが提案する新しいライフスタイルは、1〜2年のうちに実現可能になるはずです。今後はさらにCO2排出規制が厳しくなるので、テスラへの追い風は強くなるばかりです。ビジネスパートナーであるパナソニックには、テスラにフラレないようがんばってもらいたいですね。そうすれば大きな利益が転がり込んでくるはずです。
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