
ノートe-POWER関連の情報を集めるべく色々な自動車メディアをチェックしていたところ、ちょっと気になることが書かれてました。
メダリストの224万4260円をはじめ、量販グレードのXの195万9120円も装備内容を踏まえデミオディーゼルやフィットハイブリッドと比べると割高感がある
ノートe-POWERはライバルに対し、本当に装備内容で劣っているのでしょうか?
今回はノートe-POWERと、ライバルの装備を検証してみます。
画像の出典: nissan.co.jp
ノートe-POWERと比較する車種
今回比較対象としたのは以下のモデルです。
- 日産・ノートe-POWER X
 - トヨタ・アクア G
 - ホンダ・フィット Fパッケージ
 
以上3台の車両本体価格は、いずれも約200万円です。
デミオXD Lパッケージを入れようか迷ったのですが、実燃費で5km/L以上の差があるので止めました。
燃費で劣る車の装備が充実しているのは、省燃費技術が使われていない分のコストを装備に注ぎ込んでいるからであって、ある意味当然ですからね。
比較するのは「機能系装備」のみ
加飾やエアロパーツは個人の趣味によって評価がまちまちなので、比較対象から除外しました。
このページで比較するのは、見た目以外の「機能」を有する装備のみとさせていただきます。
外装関連の装備比較
まずはエクステリア系の装備から比較してみましょう。
| 装備 | ノート | アクア | フィット | 
|---|---|---|---|
| ホイール | 14インチ鉄 | 15インチ鉄 | |
| ヘッドライト | ハロゲン | ||
| フロントガラス | スーパーUVカット | UVカット+高遮音性 | IR/UVカット | 
| Fドアガラス | スーパーUVカット+断熱 | スーパーUVカット+撥水 | IR/スーパーUVカット | 
| Rドア・バックドアガラス | UVカット+断熱 | UVカット | 高熱線吸収+UVカット | 
あまり差がありませんね。
フィット・ハイブリッドFパッケージのガラスにだけ、熱線吸収機能がついていることくらいでしょうか。でもノートe-POWER Xは断熱ガラスなので互角ですかね。
ノートe-POWER Xのホイールサイズだけ14インチですが、実走行での差はほとんど無いと思います。
内装関連の装備比較
続いてはインテリア系の装備内容を比較してみましょう。
| 装備 | ノート | アクア | フィット | 
|---|---|---|---|
| スマートエントリー | 標準装備 | オプション | 標準装備 | 
| ステアリング | ウレタン | 本革巻き | ウレタン | 
| ハンドル調整 | チルトのみ | チルト&テレスコ | |
| シート表皮 | トリコット | スエード調ファブリック | ファブリック | 
| エアコン | オート | ||
| スピーカー数 | 2 | 4 | 2 | 
インテリアでは、アクア Gの装備が比較的充実しているようです。
ただしアクア Gは、スマートエントリーがオプション装備(5.5万円)になっています。
ノートe-POWER Xだけハンドル調整にテレスコがありませんが、それ以外はほぼフィット・ハイブリッドFパッケージと同じです。
ノートe-POWER Xだけが特別劣っているようには見えません。
安全装備の比較
最後は安全装備を比較してみます。
| 装備 | ノート | アクア | フィット | 
|---|---|---|---|
| 前席エアバッグ | 有り | ||
| サイド/カーテンエアバッグ | オプション | ||
| クルーズコントロール | 設定なし | 標準装備 | 設定なし | 
| プリクラッシュブレーキ | 標準装備 | オプション | |
| 車線逸脱警報 | 標準装備 | 設定なし | |
やはりアクア Gの装備は充実していますね。
クルーズコントロールやプリクラッシュブレーキ、車線逸脱警報が標準装備されています。
アクアに続く2番手はノートe-POWER Xでしょう。クルコンこそ無いものの、予防安全装備は標準装備されています。
この項目で劣るのはフィット・ハイブリッドFパッケージですね。
プリクラッシュブレーキやカーテンエアバッグが「あんしんパッケージ」というセットオプション扱いになっているので、アクア Gやノートe-POWERと同レベルの安全装備にしようとすると、6.2万円ほど割高になってしまいます。
結論
ノートe-POWERの装備内容はライバルと拮抗しています。よって割高感もありません。
200万円程度のコンパクトカーとしては、業界トップクラスの水準に達していると思われます。
ノートe-POWERのウリは、シリーズハイブリッドがもたらす電気自動車のような走りですし、そのうえ装備内容で見劣りせず、燃費もほぼ互角ですから、十分に魅力的な車だと言えるでしょう。
だからこそ11月の国内販売で1位(軽自動車まで含む)に輝いたのではないでしょうか。
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