デイリーF1ニュース(2017年12月6日) 【悲報】2017年はオーバーテイク数が激減
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- 【悲報】2017年はオーバーテイク数が激減
- ロス・ブラウン「メルセデスの支配継続が怖い」
- クビアトがNASCARに参戦?
それではご覧ください。
【悲報】2017年はオーバーテイク数が激減
F1のオーナーであるリバティ・メディアは、オーバーテイク数を増やしてエンターテイメント性に富んだF1にしようと躍起になっていますが、残念ながら今シーズンは狙いとは裏腹な結果になってしまったようです。
2017年シーズン中に発生したオーバーテイクの数は、435回でした。
しかし2016年シーズンには866回もオーバーテイクがあったので、追い抜きがほぼ半減したことになります。
ドライレースでもっともオーバーテイク数が多かったのはアゼルバイジャンGPの42回。
逆にもっとも少なかったのはロシアGPの1回(!)でした。
ドライバーの中でもっともオーバーテイク数が多かったのは、レッドブルのダニエル・リカルドです。
彼は今年43回ものオーバーテイクを決め、特にイギリスGPでは13回もの追い抜きに成功しています。
ランス・ストロールはスタート直後に36回も追い抜きをし、オープニング・ラップのオーバーテイクキングとなりました。
決勝でのパフォーマンスに対し、予選順位が悪すぎたためだと思われます。
何にせよ、オーバーテイク数が半分になったのは大問題です。
このピレリのデータはオープニングラップでのオーバーテイクも含まれているので、レース中のオーバーテイク数はさらに少なくなります。
マシンの高速化が本当に恩恵をもたらしているのか、議論する必要がありそうです。
Source: Pirelli confirms 2017 overtaking drought | pitpass.com
ロス・ブラウン「メルセデスの支配継続が怖い」
来シーズンは、2017年ほどの大幅なレギュレーション変更はありません。
そのため2018年も、メルセデスがチャンピオンの最有力候補です。
しかしメルセデスのグランプリ支配は、2014年から続いています。
ここ4年間のF1は、開催レースの79.73%がメルセデスの勝利に終わっているのです。
スポーツは誰が勝つかわからないからこそ面白いのですが、2014年以降のF1はそうなっていません。
F1のモータースポーツディレクターであるロス・ブラウンも、そのことを懸念しているのです。
「彼らには素晴らしい人が集まっているが、私の心配は今年よりも大きくなるだろう」とブラウン。「彼らは上級管理職の変更を受け、規制改革の途中だった。それは容易ではない」
「彼ら自身も認めているように、彼らの今年の車はちょっとした『ディーバ(歌姫のこと。意のままにならないという意味か)』だった。」
「しかし来年はそうはならないだろう。だから不運にも、スチームローラー(メルセデスの支配)が継続すると見ている。私が間違っていることを望もう!」
実際、後半戦のメルセデス(特にルイス・ハミルトン)の強さは圧倒的でしたから、レギュレーションがほぼ変わらない来年は、最初から独走してしまうかもしれません。
希望があるとすれば、今年よりも柔らかくなるタイヤにメルセデスが対応できない可能性があること、くらいでしょうか。
Source: Brawn fears Mercedes steamroller to continue | pitpass.com
クビアトがNASCARに参戦?
シーズン途中にトロロッソを解雇されたダニール・クビアトが、NASCAR Euroシリーズのマシンをテストしました。
しかし、ストックカードライバーになるつもりはなさそうです。
ユーロシリーズのCEOによると、クビアトのテストはあくまで「純粋に楽しむためのテスト」だそうで、参戦の予定は無いと語っています。
クビアトはフォーミュラEの2チームと接触しており、そちらへの移行を検討しているようです。
F1からNASCARに移行したドライバーというとスコット・スピードが思い浮かびますが、彼は北米のグローバル・ラリークロスで、3年連続のチャンピオンになっています。
ラリークロスという選択肢もありかもしれません。
Source: Kvyat won’t be moving to NASCAR | en.f1i.com
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