デイリーF1ニュース(2017年12月11日) ブラウン「フェラーリとの提携にも限界がある」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ブラウン「フェラーリとの提携にも限界がある」
- マクラーレン「ルノーのおかげでスポンサー探しが捗る」
- フォース・インディアは2018年型マシン開発を急ぐ
それではご覧ください。
ブラウン「フェラーリとの提携にも限界がある」
フェラーリは2021年からの新エンジンレギュレーション案に抵抗し、F1から撤退すると脅していますが、F1のモータースポーツ・ディレクターを務めるロス・ブラウンは、フェラーリのための忍耐にも限界があるとコメントしました。
「私はこれらの(新エンジン案に対する)反応にかなり驚いた」とブラウン。「エンジンが達成すべき新しい目標について全会一致で合意し、それに基づいて新レギュレーション案を作り出したからだ」
ブラウンは現行のレギュレーションにとどまることはできないと考えています。
全てのF1ファンの60〜70%がより大きく魅力的な排気音のするエンジンを求めていますし、F1への参入を検討中のメーカーは開発コストの安いエンジンを要求しているからです。
「もちろんフェラーリを失いたくはない。フェラーリはF1から恩恵を受け、F1もまたフェラーリから恩恵を受けている。しかしすべてのパートナーシップには限界がある」
フェラーリがどこまで本気なのかはわかりませんが、新エンジンレギュレーションを巡る政治的な駆け引きは、今後さらに激しくなっていくことでしょう。
Source: Brawn: 'Formula 1’s partnership with Ferrari has its limits’ | en.f1i.com
マクラーレン「ルノーのおかげでスポンサー探しが捗る」
マクラーレンのエグゼクティブ・ディレクターであるザック・ブラウンは、これまでスポンサーが見つからなかったのはホンダのせいだと考えています。
「われわれはこれまで、スポンサーに来年こそ良くなるという話ができなかった」とブラウン。「それが新しいエンジンサプライヤを必要とする理由の1つだった」
「われわれが変化を厭わないことを証明しなければならなかったし、ドライバーを維持しなければならなかった。マクラーレンを、ルノーを、そしてアロンソとバンドーンをまだ信じている人たちがいる」
「新しいスポンサーとの話し合いがうまくいったからこそ、私は言うことができる」
ホンダがマクラーレンに資金援助していた額は年間100億円以上と言われていますが、それを埋めるスポンサーを見つけるのは難しいでしょう。
フェラーリですらサンタンデール銀行のスポンサーシップを失うご時勢ですからね。
おそらくブラウンらは、小口のスポンサーをいくつか見つけてきてお茶を濁すはずです。
マクラーレンが証明しなければならないのは、変化を厭わないということではなく、レッドブル並のシャシーを開発できるということですからもし大型スポンサーを獲得するとしても、来季以降の話になると思います。
Source: Honda disaster hindered McLaren’s search for sponsors | en.f1i.com
フォース・インディアは2018年型マシン開発を急ぐ
2年連続でコンストラクターズ・ランキング4位となったフォース・インディアは、さらに上を目指すべく奮闘しています。
「私たちは今、2018年に前進する必要があります」と語るのは、テクニカル・ディレクターのアンディ・グリーンです。「それが可能だとわかります。私たちは明らかに最速のチームではないので」
「私たちの先を行く3チームは遥かに速いので、そこにパフォーマンスがあることはわかっているんです。私たちもそれを見つけますし、絶対にそうするんだという意欲に満ちています」
フォース・インディア躍進の原動力は、生産プロセスの合理化にあるのだそうです。
新しいパーツが素早く実装されるようになったことで、トラックでのパフォーマンスが大きく改善されました。
「各レースでトラックにパーツを持ち込み、レースごとに重要な変更が行われていたのは、本当にエキサイティングでした。ファクトリーで作業中のパーツが素早くトラックに到着するようになったことが、本当に皆のモチベーションになっていたんです」
また、ドライバーの努力がファクトリーにもたらすモチベーションについても、グリーンは強調しています。
「ドライバーが全力を尽くしているのを実際に見ると、彼らがファクトリーに戻った時にどうなるか。ファクトリーのスタッフは、ドライバーから自分たちと同様の献身的な姿を見たいと思っているんですよ」
サーキットの現場とファクトリーの一体感こそが、現在のフォース・インディアの強さにつながっているようですね。
Source: Force India development to remain at full speed in 2018 – Green | en.f1i.com
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