新型メルセデス・ベンツSクラス デザイン一新で伝統に新風
メルセデス・ベンツが新型Sクラスを発表しました。
レベル3自動運転などの革新的な技術を搭載したフラッグシップセダンです。
シンプルで上品なエクステリアデザインも特徴といえるでしょう。
今回は新型Sクラスの概要をご覧ください。
新型Sクラス(2021年モデル)の概要
エクステリア
旧型と比較すると車体側面のキャラクターラインが大幅に削減され、全体的に上品さが増した感じです。
フロントオーバーハングは非常に短く、一方でラジエターグリルは巨大なため、フロント周りは迫力のあるものとなっています。
長いボンネットと強調されたショルダーラインは、伸びやかな印象を生み出しています。
ボディサイズ
SWBはショートホイールベース、LWBはロングホイールベースの略です。
寸法 | SWB | LWB |
---|---|---|
全長(mm) | 5,179 | 5,289 |
全幅(mm) | 1,921 | |
全高(mm) | 1,503 | |
ホイールベース(mm) | 3,106 | 3,216 |
インテリア
MBUXが第2世代に進化しました。
最大5台(ドライバーディスプレイ、センターコンソールのタッチスクリーン、リアエンターテイメントシステム*2、MBUXリアタブレット)のOLEDディスプレイから操作するか、おなじみとなった「Hey, Mercedes」の音声入力で操作できます。
ドライバーディスプレイは、3Dモードに切り替えることも可能です。ステレオカメラを用いたアイトラッキングによって、3Dメガネを使用せずに立体的な映像を見ることができます。
ラゲッジスペース容量は先代比+20リッターの550リッターです。
シャシー
最大のトピックはリアアクスルステアリングが搭載されたことです。標準で4.5°、オプションで最大10°までリアタイヤに舵角が付きます。ショートホイールベース仕様の場合、最小回転半径を最大で5.25mまで減少させることが可能です。
標準装備のサスペンションはエアサスのAIRMATICで、連続可変ダンピングのADS+と組み合わせてあります。
オプションのE-ACTIVE BODY CONTROLサスペンションは、フルアクティブ制御で快適な乗り心地を提供するだけでなく、側面衝突時にはPRE-SAFEと連動して車高を最大80mm引き上げることで、衝突エネルギーをドアシル部分で受け止めて、乗員を保護する機能も搭載されています。
パワートレイン
ローンチ時のラインナップは以下の通りです。
S450 | S500 | S350d | S450d | |
---|---|---|---|---|
燃料 | ガソリン | ディーゼル | ||
排気量(cc) | 2,999 | 2,925 | ||
出力(ps) | 367+22 | 435+22 | 286 | 330 |
トルク(Nm) | 500+250 | 520+250 | 600 | 700 |
0-100km/h(秒) | 5.1 | 4.9 | 6.2 | 5.4 |
最高速(km/h) | 250 |
ガソリン車には48VマイルドハイブリッドのEQ Boostが搭載されているため、出力とトルクの項目にアシスト分が追加されています。
V8エンジンにEQ Boostを搭載したモデルも後に追加される見通しです。
また、EV航続距離が100kmもあるPHEVモデル(S580e)も2021年に追加されます。
運転支援システム
レベル3自動運転システムの「ドライブパイロット」が搭載されました。
LiDARや高精度な位置情報、高精度なデジタル地図を利用して、条件付きながらも自動運転(ステアリングから手を離してもよい)が可能です。
自動運転の対象となるのは高速道路か交通量の多い一般道(制限速度60kmまで)のみですが、各国の法律が対応次第、アップデートで順次拡大されていくそうです。
価格・発売日
価格はまだ公表されていません。
発売は2021年第1四半期になるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。