プロドライブがインプレッサ22B STIを最新技術でオマージュ
かつてスバルのWRC(世界ラリー選手権)活動において、シャシー開発とオペレーションを担当していたプロドライブが、P25というプロジェクトを立ち上げました。
インプレッサ22B STIにインスピレーションを得て、GC8の2ドアに現代的なアップグレードを施して復活させるというものです。
今回はプロドライブ P25について、現在までに判明している情報をご覧ください。
プロドライブ P25の最新情報
インプレッサ22B STIとは?
インプレッサ22B STIは、当時WRCを戦っていたインプレッサWRC’97のレプリカ的なモデルです。1998年3月に発売され、400台の限定生産でした。
E型のクーペボディがベースとなっており、大きく張り出したブリスターフェンダーや、WRカーそっくりなデザインのフロントバンパー、そして大型リアスポイラーなどを装備しています。
ゴールドのホイールもWRカー同様ですが、WRカーがSpeedline製だったのに対し、22B STIはBBS製の鍛造品となっています。
エンジンは2.2リッター化され、最高出力280ps、最大トルク363Nmを発生していました。
ダンパーはビルシュタイン製、スプリングはアイバッハ製という組み合わせもWRカーと同じ。ステアリングギアレシオも13:1というクイックなものになっています。
プロドライブ P25の概要
エンジンは2.5リッター・水平対向4気筒ターボが搭載されるようです。オリジナルの22B STIよりもパワフルでシャープなレスポンスを実現するとしています。最高出力の目標値は400ps以上とのことです。
トランスミッションもかつての5速マニュアルではなく、6速パドルシフトになりそうです。
ベースとなるシャシーには、オリジナルのGC8・2ドアが用いられるとのこと。ボディワークはカーボンファイバーに置き換えられ、そのデザインはかつてインプレッサWRCの設計を手掛けたピーター・スティーブンス氏が監督します。
また、エンジニアリングはスバル・ワールド・ラリー・チーム(SWRT)でテクニカルディレクターを務めていたデビッド・ラップワース氏が指揮するそうです。
価格はまだ公表されていませんが、最近22B STIの英国仕様が171,000ポンド(約2730万円)で落札されたという事実を考慮すると、P25もかなりの高額で販売されることは間違いありません。
最初の車のデリバリーは2022年後半に行われるとのことです。
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