2021年にイギリスで最も売れた車は? EVの躍進が顕著
2021年にイギリスで最も売れた車のトップ10が明らかになりました。今回はそのランキングをご覧ください。
2021年にイギリスで最も売れた車のトップ10
10位
10位はトヨタ ヤリスでした。
販売台数は27,415台となっています。
ハッチバックのみなのか、それともヤリス クロス等の派生モデルを含めた数字なのかは不明ですが、ルノー クリオ(日本名: ルーテシア)やプジョー 208などの強力なライバルを退けてランクインしたのは立派です。
9位
9位はキア スポルテージです。
販売台数は27,611台でした。
マイナーチェンジによってデザインががらりと変わり、人気を取り戻した模様です。
8位
8位はフォード プーマでした。
販売台数は28,697台を記録しています。
かつてのプーマはパーソナルクーペでしたが、現在のプーマはコンパクトSUVです。
2022年からはWRC(世界ラリー選手権)にもデビューします。
7位
7位は日産 キャシュカイです。
販売台数は29,922台で、2021年にイギリスで最も売れたSUVとなりました。
初代キャシュカイは、日本では「デュアリス」として販売されていましたが、2代目(現行型は3代目)以降は日本未導入となっています。
6位
6位はフォルクスワーゲン ゴルフでした。
販売台数は30,240台です。
日本には昨年(2021年)に導入されたばかりのゴルフ8ですが、ヨーロッパでは導入から2年が経過しており、競争力にやや陰りが見えます。
また、同社のEV「ID.3」が11,032台も売れていることから、ゴルフと競合している可能性もあります。
5位
5位はフォルクスワーゲン ポロが獲得しました。
販売台数は30,634台となっています。
現行型の6代目ポロは2017年に発売された比較的古い車ですが、昨年マイナーチェンジされたため、2022年も好調を維持できるでしょう。
4位
4位はメルセデス・ベンツ Aクラスです。
販売台数は30,710台を記録しています。
2018年に登場した現行型の4代目Aクラスですが、競争力は衰えていません。
特にプラグインハイブリッドモデルが人気を博しているようです。
3位
3位に輝いたのはMINIでした。
販売台数は31,792台です。
現行型の3代目MINIは2013年に登場したモデルなので、既にモデル末期ですが、EVモデル(MINI クーパーSE)の投入が功を奏し、トップ3に食い込みました。
2位
2位に入ったのは何とテスラ モデル3です。
販売台数は34,783台を記録しています。
2021年にイギリスで最も売れたEVであり、2番目に売れたEV(KIA ニーロ)を22,000台も上回っています。
1位
栄えある第1位は、ヴォグゾール コルサでした。
販売台数は40,914台と、唯一4万台を超えています。
イギリスではヴォグゾールブランドで販売されていますが、中身はオペル コルサと変わりません。
EVモデルのコルサ-eなど、豊富なラインナップが顧客を惹きつけたようです。
オペルは日本市場に再び参入すると言われているので、今から楽しみですね。
総評
経済が衰退し賃金も伸びず、充電インフラも貧弱な日本にいるとイマイチ実感できませんが、ヨーロッパでは既にEVが確固たる地位を確立しており、販売ボリュームもかなりのレベルに達しています。
巨人・トヨタが重い腰を上げ、EVラインナップの大幅拡充を発表したとは言え、EV販売における出遅れは明らかです。
このままだと欧州市場における日本メーカーの存在感は薄くなる一方でしょう。
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