ロータス・エリーゼカップ250のライバルは?
ロータスらしい「超軽量」モデル
ロータスがエリーゼカップ250を公開しました。カップと名付けられていますがポルシェのカップカーとは異なり、公道走行が可能なモデルです。
トップ画像の出典: netcarshow.com
目次
エリーゼカップ250は、階級を上げたエキシージの跡継ぎ
サーキット走行を主目的とする車としては、ロータスにはエキシージがあります。
しかしライバルに対抗するべくエンジンを大きくした結果、現行エキシージの車重は1180kgにまで増えてしまいました。
現代の車が軒並み肥大化していることを考えれば、エキシージも十分に軽量な部類に入るのですが、「ロータス」としては重めなのも事実。ボクシングで例えるなら、フェザー級からライト級に階級を上げた感じです。
脅威の動力性能
エリーゼカップ250は、空位となったフェザー級王者決定戦に挑戦する若手ボクサーといえます。
絞りに絞ったその車重は、なんと931kg! 「エキシージS」よりはおよそ250kg、「エリーゼスポーツ220」より20kgも軽いのです。しかもカーボン・エアロ・パックを装着すれば、917kgまで減量できます。
1.8リッターの直列4気筒スーパーチャージャーエンジンは、243馬力・25.4kgf-mを発生。パワーウエイトレシオ(以下、PWR)は3.83kg/ps(カーボン・エアロ・パック装着車は3.77kg/ps)と、BMW M3/M4(3.80kg/ps)や、ポルシェ911カレラS(3.82kg/ps)に匹敵します。
PWRが良いので、加速性能も高いです。0-100km/h加速は3.9秒と、BMW M3/M4(4.1秒)を上回っています。
価格とパフォーマンスから導き出される真のライバルとは?
英国価格は£45,600(£1=¥165換算で約752万円)なので、BMW M2とほぼ同じ価格帯です。しかしエリーゼカップ250のパフォーマンスは、M2を凌駕しています。
コンセプト的に似ているのはポルシェケイマンGT4ですが、価格帯が異なります(ケイマンGT4は1064万円)。にもかからわずパフォーマンスではエリーゼカップ250の方が上です。同様のことはM3/M4にも当てはまります。
ロータスのライバルはロータス
エリーゼカップ250に価格とパフォーマンスがもっとも近いのは、先代エキシージS(1117型)です。
エリーゼカップ250 | 先代エキシージS | |
---|---|---|
馬力(ps) | 243 | 220 |
トルク(kgf・m) | 25.4 | 21.4 |
車重(kg) | 931 | 930 |
価格(万円) | 752 | 730 |
こうして見るとエリーゼカップ250は、車重を変えずに先代エキシージSを一回りパワーアップさせた車だとわかります。先代エキシージSを気に入っていたユーザーが買い換えるには最適な車です。
唯一の問題は、エリーゼカップ250が200台の限定車だということだけですね。
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