F1 2017 バルセロナテスト3日目 今年はメルセデスvsフェラーリとなるか!?
バルセロナテストも3日目となりましたが、突如として良いパフォーマンスを見せるチームが現れたりして、メルセデスとフェラーリが図抜けているというコト以外は、チーム間の戦力差はまだ明確ではありません。
このページではテスト3日目の模様をチーム別に短くまとめましたので、ぜひご覧ください。
画像の出典: LAT via AUTOSPORT
バルセロナテスト3日目のタイムシート
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 周回数 |
---|---|---|---|---|
1 | V.ボッタス | メルセデス | 1:19.705 | 75 |
2 | S.ベッテル | フェラーリ | 1:19:952 | 139 |
3 | D.リカルド | レッドブル | 1:21.153 | 70 |
4 | J.パーマー | ルノー | 1:21.396 | 51 |
5 | N.ヒュルケンベルグ | ルノー | 1:21.824 | 42 |
6 | M.エリクソン | ザウバー | 1:21.824 | 126 |
7 | L.ハミルトン | メルセデス | 1:22.090 | 95 |
8 | R.グロージャン | ハース | 1:22.118 | 56 |
9 | L.ストロール | ウィリアムズ | 1:22.351 | 98 |
10 | F.アロンソ | マクラーレン | 1:22.598 | 72 |
11 | C.サインツJr | トロ・ロッソ | 1:23.540 | 32 |
12 | A.セリスJr | F.インディア | 1:23.568 | 71 |
13 | D.クビアト | トロ・ロッソ | 1:23.952 | 31 |
メルセデス
ボッタスはスーパーソフトで1分20秒の壁を初めて突破し、ウルトラソフトを履いてこの日のベストタイムを記録。
午後はハミルトンが早くもレースシミュレーションを開始。本番さながらのピット作業を行いながら95周を走り切りました。
午前中はちょっとアンダーステア気味だったようで、ウルトラソフトを投入した割にはタイムアップしなかったのですが、午後には解消されたようです。
フェラーリ
この日も好調。
地面に張り付くようなコーナリングを見せてくれました。
ニュータイヤを投入したときの動きもメルセデスより良いようです。
ベッテルが朝からボッタスと張り合いました。
ベストタイムこそボッタスに奪われたものの、走行距離では個人トップとなり、最終的には139周を走破しています。
これはスペインGP2回分の距離です。
レッドブル
朝はエアロの微調整であまり走らず。
そして午後には排気系のトラブルが発生し、やはり周回数を稼げませんでした。
ルノーPUのせいで速いラップを刻めていませんが、挙動は非常に安定しており、シャシーのポテンシャルは相変わらず高そうです。
ルノー
テスト開始直後にパーマーがターン3でグラベルに突っ込んでしまいました。
しかし午前の最後に1分21秒3を記録し、パーマーはマシンと自身のポテンシャルをアピールします。
午後はヒュルケンベルグがステアリングを握りましたが、ガレージに入っている時間が長かったようです。
それでも5番手タイムをきっちり記録しているのはさすがの一言。
PUの信頼性さえ良くなれば、ルノーは台風の目になれると思います。
ザウバー
エリクソンが126周を走破しただけでなく、スーパーソフトで1分21秒台を記録するなど、テスト3日目は充実した内容でした。
ザウバーはシャシーの出来はそこそこ良さそうなので、最新型のフェラーリPUを使えば、もっと速いのかもしれません。
マクラーレン・ホンダがザウバーに負けるという予想に現実味が出てきたのが、ちょっと怖いですね。
ハース
グロージャンが初登場となったのですが、ガレージに入っている時間が長かったです。
昨日までが絶好調だっただけに、ちょっと残念な1日になってしまいました。
また、グロージャンはブレーキを遅らせすぎる傾向があり、そのせいでリアエンドが安定せず苦戦しているのではないかと、ゲイリー・アンダーソンは分析しています。
マグヌッセンのドライビングの方が、VF-17には合っているのかもしれません。
ウィリアムズ
ランチタイム直前に、ストロールはまたもや車をスピンさせてしまいます。
幸いこのときは車にダメージが無かったのですが、午後の走行ではウォールに大クラッシュ!
フロントウィングは壊れ、サスペンションも折れてしまいました。
早くも「師匠」(やらかすドライバーのこと)と呼ばれているランス君。
彼がシートを維持できるかどうかは、お父さんの財力にかかっています。
修理代だけで相当な金額になると思うので。
マクラーレン
序盤はタイムを出さずにエアロのテスト。
初めてタイムを記録した時には、テスト開始から2時間ほど経過していました。
今日は71周(ちなみに最初の2日間では69周しか走れなかった)できたものの、タイム的には不満が残ります。
ゲイリー・アンダーソン(ジョーダンやジャガーの元テクニカルディレクター)の分析では、マクラーレンのシャシーは全体的にグリップが足りていないようで、遅いのはホンダPUだけの責任というわけでもなさそうです。
とはいえ最高速を270km/hあたりに制限しているらしいホンダPUは、早いところ対策された改良版を投入する必要があります。
初日のオイルタンクトラブルに関しては、対策されたものが来週のテストに間に合いそうです。
昨日の電源が落ちるトラブルは、実はいくつかのシリンダーが損傷し機能しなくなるというもののようで、こちらは原因不明のままだとか。ホンダPUには問題が山積みです。
フォース・インディア
今日の担当はテストドライバーのアルフォンソ・セリス。
しかし出たり入ったりで、ガレージに入っている時間も長いように見えました。
最終的には71周を走破したものの、VJM10のポテンシャルを発揮できたとはいえない12番手タイム。
実力を証明するには至らなかったようです。
トロロッソ
サインツとクビアトはマシンをシェアしながら周回を重ねていたものの、タイム的にはさほど速くありませんでした。
午後にはターン4で車が止まってしまうトラブルが発生。
周回数も稼げず、不本意な1日となってしまったようです。
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