【F1】第2回バルセロナテスト ホンダ最新スペックの実力は……?

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悲喜こもごもの1日

F1のシーズン前テストもいよいよ後半戦に突入です。ホンダはコンプレッサーを大型化した背の高い最新スペックのPU(パワーユニット)を投入しました。

トップ画像の出典: autosport.com


目次

  1. 第2回バルセロナテスト初日タイム
  2. ホンダパワー復活!?
  3. ガラスの跳ね馬
  4. 安心してください、履いてます。
  5. トラブルに悩まされる各チーム

第2回バルセロナテスト初日タイム

順位 ドライバー チーム タイム(記録時のタイヤ) 周回数
1 N.ロズベルグ メルセデス 1’23″022 (S) 82
2 V.ボッタス ウィリアムズ 1’23″229 (US) 123
3 F.アロンソ マクラーレン 1’24″735 (S) 93
4 K.ライコネン フェラーリ 1’24″836 (M) 72
5 D.クビアト レッドブル 1’25″049 (S) 69
6 L.ハミルトン メルセデス 1’25″051 (M) 90
7 M.フェルスタッペン トロ・ロッソ 1’25″176 (S) 144
8 N.ヒュルケンベルグ F.インディア 1’25″336 (S) 121
9 F.ナッセ ザウバー 1’25″493 (S) 103
10 K.マグヌッセン ルノー 1’25″760 (S) 119
11 E.グティエレス ハース 1’26″661 (M) 23
12 R.ハリヤント マノー 1’27″625 (S) 45

M=ミディアム S=ソフト US=ウルトラソフト

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ホンダパワー復活!?


画像の出典: autosport.com


1回目のバルセロナテスト最終日に3周しか走れず、またもや信頼性の不安を露呈したマクラーレン・ホンダでしたが、今日はその不安を払拭する好走を見せました。

トラブルはランチタイム直前に電気系統がシャットダウンし、ピットレーン出口付近で止まったことだけです。トータルで93周を消化し、ラップタイムでも3番手を記録するなど、好調ぶりをアピールしました。

スピードではメルセデスにまだまだ溝を開けられていますが、トップから2秒以内の差で終えられたのは収穫でしょう。

新たに持ち込んだ「背の高いPU」は、サイズゼロに反するものと言えます。それが上手く機能したわけですから、ホンダの戦略転換も加速するでしょう。長谷川新体制下での小さな一歩は、ホンダにとって偉大な飛躍につながるかもしれません。

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ガラスの跳ね馬


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第1回バルセロナテストではメルセデスのライバルと目されていたフェラーリでしたが、第2回初日はトラブルでいまいち距離を伸ばせませんでした。

ライコネンは4番手のタイムこそ記録したものの、午後のセッション序盤にメインストレートでマシンを止めてしまいます。その後はガレージで修理に長い時間を費やし、78周で初日を終えました。

トラブルの原因はギアボックスでした。テスト前から「フェラーリはリア周りを絞り込みすぎて信頼性が低い」と報じていたメディアがありましたが、その予測が的中してしまった格好です。

フェラーリは第1回テストの4日目にも、燃料系トラブルのせいで周回数を稼げませんでした。明日は悪い流れを断ち切れるとよいのですが。

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安心してください、履いてます。


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第1回テストでは一度も履かなかったソフトタイヤを、メルセデスがついに履きました。午前のセッションを担当したロズベルグがソフトタイヤで記録したタイムは、結局初日の全体ベストでした。

周回数もロズベルグとハミルトン合わせて172周と他を圧倒したものの、シーズンオフテストを通じて初のトラブルが発生し、ガレージに引っ込む場面もありました。

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トラブル続きの各チーム


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レッドブルはブレーキトラブルから出火し、RB12に消火器をかけられる場面もありました。クビアトは結局69周しかできず、ソフトタイヤで記録したタイムもマクラーレンに及びませんでした。


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ルノーは順調に周回を重ねていましたが、午後のセッション終了直前にコース上でストップし、赤旗の原因を作ってしまいました。


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ハースは燃料系のトラブルで序盤から走れず、わずか23周で第2回テストの初日を終えました。第1回テストで好調だっただけに、新チームがここで走行距離を稼げなかったのは痛いです。


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マノーはオイル漏れで時間を無駄にしました。タイムも遅く、褒めるところが全くありません。今シーズンもテールエンダーで確定でしょう。

マノーに関してもう1点。ハリヤントのスポンサーであるプルタミナ(インドネシアの国有石油会社)のロゴが、リアウイングから消えてしまいました。単純にロゴ入りのものを用意できなかっただけならよいのですが。

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