2018年にホンダS2000が復活する!?
2代目S2000登場の可能性は高い
ホンダが設立されたのは1948年9月24日。初代S2000は、ホンダ50周年に合わせてツインリンクもてぎで行われた「ありがとうフェスタinもてぎ」で発表されました。このことから70周年の2018年に、S2000が復活するのではないかと囁かれています。
トップ画像の出典: netcarshow.com
目次
S2000とは?
ホンダ「S」シリーズの系譜に連なる、フロントエンジン・リアドライブのオープン2シーターです。
驚異的なエンジン
搭載されるF20C直列4気筒2リッターエンジンは250ps、つまり自然吸気でリッターあたり125psを達成しています。レブリミットが9000rpmという超高回転型ユニットで、F1並のピストンスピードが話題を呼びました。
しかしF20Cの低速トルクの細さが指摘されたため、後期型では排気量をアップしたF22Cに変更されます。でもトルク特性の改善と引き換えに、S2000らしさがスポイルされてしまったのも事実です。
強靭なフレーム
オープンカーでありながらも、ピュアスポーツとして十分な性能をもたせるために、ホンダは「ハイXボーンフレーム」を開発しました。
このフレームの特徴は、フロアトンネルをメインフレームとして活用していることです。フロアトンネル上部を強固な構造にして高さを引き上げ、フロントサイドメンバーと水平につないであります。
リアサイドメンバーとも同様に結合されているので、上から見るとX字型のフレーム構造になっています。補強ではなく骨格構造を強化し、クローズドボディ並の剛性を実現したのです。
復活を裏付ける証言
アメリカ・ホンダのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるジョン・メンデル氏は、「全米のディーラーはスポーツカーを欲しがっている。リトラクタブル・ハードトップで、ハイパワーで、$20,000のスポーツカーだ。」と、Autoblogに語っています。
贅沢すぎる要求に思えますが、現在のアメリカ・ホンダには、純然たるスポーツカーがラインナップされていません。NSXはアキュラブランドですし、S660はアメリカ未投入、スポーツモデルといえばシビックタイプRくらいなのです。ディーラーがスポーツカーを要求するのも当然でしょう。
また、メンデル氏とは異なる人物が、CAR AND DRIVERの取材にこう答えています。
「2輪に関しては、MotoGPマシンのロードゴーイングバージョン・RC213V-Sがある。4輪はどうか? やはり特別な何かを期待したいね。マツダ・ロードスターのようなちょうどいいサイズで、でもホンダらしくハイパワーなやつをさ」
Acura Precision Conceptと関係あり?
ホンダがFRプラットフォームを持っていないことを理由に、S2000復活を訝る懐疑論者もいます。
でも新型NSXやS660、そして初代S2000にも、専用のプラットフォームが採用されているのです。新型S2000だけが専用プラットフォームを与えられない理由はありません。
とはいえ、専用プラットフォームはコストがかかります。よって新型S2000のプラットフォームは、他の車に流用されるのではないかと考えられています。
その最有力候補が「アキュラ・プレシジョン・コンセプト」です。デトロイトモーターショーで発表されたこの車は、フロントに2リッターターボエンジンとモーター2基、リアにモーター1基を搭載するハイブリッドカーでした。
アキュラ・プレシジョン・コンセプトからモーターを取り外せば、S2000の構成と同じになります。シビックタイプRの2リッターターボを搭載すれば、コストダウンにもなるでしょう。S2000復活の噂には、かなりのリアリティがあるのです。