ホンダフィットがマイナーチェンジ 新型は1.0Lターボ追加

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ホンダ・フィットに1.0L・直列3気筒・直噴ターボが追加されるようです。2013年に登場した現行フィットは、フルモデルチェンジまでにはまだ時間があるはず。ビッグマイナーチェンジでテコ入れを図るつもりなのでしょう。

画像の出典: netcarshow.com


フィットに1.0L・VTECターボが追加される可能性

2016年10月のパリ・モーターショーにおいて、ホンダUKのフィル・ウェブ氏が言及したので、登場はほぼ確実と考えてよいでしょう。

なぜ1.0Lターボを追加するのか?

フィット(欧州名: ジャズ)は、イギリス市場でコンサバなイメージが付き、若い顧客にアピールできていないそうです。

かといって現時点では、スポーティーバージョンの投入予定も無い。そこで安価で燃費の良い1.0Lターボをラインナップし、若者に少しでもホンダディーラーへと足を運んでもらおうというのが、ホンダUK考えのようです。

日本においても3代目フィットは新鮮味が薄れてきていますから、1.0Lターボは顧客の関心を取り戻すためのカンフル剤となるはずです。日本市場にも投入される確率は、かなり高いと思います。

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1.0L VTECターボの詳細

1.0L・VTECターボは、ホンダの技術を結集した最新エンジンです。第10世代シビックの欧州仕様に採用されることが決定していますが、シビックよりも車格の小さいフィットやフリード、HR-Vなどにも、搭載車種を広げていくことでしょう。

1.0L VTECターボの技術トピック

  • 高効率のターボチャージャー
  • 吸気側・排気側両方にVTC、吸気側にVTEC
  • 上記2つと直噴技術の組み合わせで、高出力・高トルクを実現。
  • 高タンブルインテークポート
  • 冷却効率を高めたシリンダーヘッド
  • クーリングギャラリ付きピストン
  • ナトリウム封入エキゾーストバルブ
  • 油中タイミングベルト
  • 吐出量可変式オイルポンプ
  • アイドリングストップ

ナトリウム封入エキゾーストバルブが国産車に採用されたのは、RB26DETT(スカイラインGT-Rのエンジン)が最初でした。グループAレースで勝つためのエンジンに採用された技術が、今では軽自動車(N-WGNなど)にも使われているそうです。時代を感じますね。

油中タイミングベルトはカム駆動用の金属製チェーンに代わるもので、軽量化・騒音の低減・伝導効率の向上という3つのメリットがあります。

摩擦損失の10%を占めると言われるオイルポンプの吐出量を可変式にすると、駆動損失を大幅に減らすことができます。製品紹介ページ">アイシン精機の3段吐出量可変オイルポンプの場合は、従来のものより60%も駆動損失が少ないそうです。

1.0L VTECターボエンジンのスペック

エンジン諸元
最高出力(ps)/発生回転数(rpm) 129 / 5500
最大トルク(Nm)/発生回転数(rpm) 180 / 1700-4500
圧縮比 10.0

数値は第10世代シビック・CVT車のもの。MT車は最大トルク200Nm/2250rpm。

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フィット・1.0L VTECターボの燃費

ホンダによると、1.0Lターボを搭載した第10世代シビックの燃費が28.06km/L(欧州NEDC燃費の数値)だそうです。

フィットは第10世代シビックよりも遥かに軽いですから、フィット・1.0L VTECターボの燃費は、30.0km/Lを上回ってくるでしょう。でもハイブリッドを超えることは販売戦略上ないと思うので、30〜32km/Lの間になると思います。

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