テスラ モデルSでレース! Electric GT Seriesに参戦!【1/16更新】
GTカーレースも電気自動車で行われる時代になったようです。テスラがモデルSをベースとしたGTレースカーを発表しました。モデルS・EGTは、Electric GT Championshipにエントリーします。
更新情報
最新の情報に基づき、全体的に加筆、修正しました。(2017/01/16)
画像の出典: motor1.com
Electric GT Championshipとは?
オーガナイザーによると、2017年シーズンは全7戦が開催されます。
ニュルブルクリンク(独)、ポール・リカール(仏)、アッセン(蘭)などが、開催地の候補に上がっているようです。
また、アメリカでのノンチャンピオンシップ戦も予定されています。
レースは20分間のプラクティス、30分間の予選、そして総距離60kmのレースを2回行います。マシン1台につきドライバーは2人です。スーパーGTみたいな感じですかね。
日本のメーカーにもぜひエントリーして欲しいものですね。
テスラ モデルS EGTの概要
ベースとなるのは当初P85だと言われていたのですが、「テスラ・モデルS P100D」に変更されました。
日本に輸入されている「P100D」は4WDですが、P100 EGTは後輪駆動みたいですね。
市販車のLudicrous P100Dは463kW(630ps)ですが、P100 EGTは585kW(795ps)にまでパワーアップされています。
最大トルクは995Nmです。
車体はレースに必要のないムダなものが省かれた結果、実に500kgもの軽量化を達成。
パワーアップと軽量化により、停止状態からたったの2.1秒で100km/hに到達します(市販P100Dの0-100km/hは2.7秒)。
最高速は250km/hとのことですが、性能的な限界なのかリミッターなのかはわかりません。
フロントバンパーも変更され、巨大なGTウイングが装着されています。
タイヤはピレリ製のスリックタイヤです。
サスペンション、ステアリングもサーキット仕様に変更され、ブレーキの冷却能力もアップしているとのこと。
レースを走りきるために必須な改造はひと通り施されているようです。
でも市販車にあるセンターコンソールの巨大なタッチスクリーンは残されています。
ドライバーに必要な情報を表示するのでしょう。
フォーミュラEとの違いは?
電気自動車でのレースというと、真っ先にフォーミュラEが思い浮かびます。
フォーミュラEはオープンホイール、一方EGTはツーリングカーですが、車体形状以外で大きく異なるのは、バッテリーのエネルギー密度と容量です。
フォーミュラEの重量エネルギー密度は140Wh/kgなのに対し、モデルS P100D EGTのそれは285Wh/kgと倍以上であり、しかもバッテリー容量はフォーミュラEの28kWhに対し、モデルSは100kWhもあります。
EGTは十分な量のバッテリーを搭載していることから、電力をケチらずレースの最初から最後まで全開走行することができるはずです。
コーナリングは軽量なフォーミュラEが勝るでしょうが、迫力ではEGTが上回ると思います。
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