新型RVRの最新情報 PHEVのコンパクトSUVで三菱の復活なるか?
燃費偽装の発覚以来、三菱自動車の信用は地に堕ちたと言ってよいでしょう。しかし海外ではPHEVの販売が好調なようです。
日産自動車に買収されても三菱自動車の企業風土がすぐに変わるとは思えませんが、一介の車好きとしては、三菱が次に送り出す新型車に興味があります。
日産の傘下入ってから初となる新型車は、新しい三菱自動車の姿をアピールする必要がある上に、今後の三菱自動車に期待をもたせる内容でなければなりません。よって三菱自動車が持てる技術の全てを注ぎ込んだものになるはずです。
次期アウトランダーと目されるGT-PHEVがパリ・モーターショーで公開されましたが、それよりも先に発売されそうなのは新型RVRです。
欧州ではASX、アメリカではアウトランダースポーツの名で販売されているRVRは、燃費偽装の発覚で日本国内での販売を中止しています。フルモデルチェンジからすでに6年が経過(アウトランダーは4年)していますし、三菱にとっては早急に手を打たなければならない車種なわけです。
新型RVRの概要
次期RVRはマツダ・CX-3や日産・ジュークなどと同サイズの、サブコンパクトクラス(全長4〜4.2m前後)のSUVになると言われています。日産の傘下に入ったので、もしかするとジュークと共通のプラットフォームになるかもしれません。
現行の3代目RVRは、日産キャシュカイ(デュアリス)をベンチマークにして開発されたと言われています。キャシュカイが経営不振だった欧州日産を立て直したほどの大ヒット車種だったからでしょう。
しかし最近人気なのは、キャシュカイよりも一回り小さいクラスのSUVです。トヨタC-HRの登場でさらに活性化するであろうサブコンパクトSUV市場に、新型RVRも加わることになります。
ベースとなるのは2014年に発表されたコンセプトカー・XR-PHEVです。
XR-PHEVのサイズはサブコンパクトクラスより一回り大きいのですが、三菱は計画を変更したとか。東南アジアにおける三菱の人気は根強いですから、新興国のユーザーが購入しやすいサブコンパクトクラスにしたのかもしれません。
インドではマルチ・スズキのビターラ・ブレッツァが大ヒットしていますし、先進国でも小さなSUVが優勢です。三菱の判断は正しいと思います。
新型RVRのデザイン
XR-PHEVの特徴としては、三菱のファミリーフェイスとなっている「ダイナミック・シールド」が挙げられます。
ホイールハウス方向に深く食い込んだフロントウィンドウと、コーダ・トロンカのようにズバット切り落とされたテールを、クーペ的な低いルーフラインがつないでいるのも印象的ですね。
リアウィンドウはプリウスのように処理されています。テールランプはコンセプトカーだからこそのデザインなので、市販車では無理でしょう。
スパイショットの開発車両には、コンセプトカーの雰囲気があまり残ってないですね。XR-PHEVのデザインに近い形で市販してもらいたいのですが……。
新型RVRのパワートレイン
XR-PHEVは、120kW(163ps)のモーターと14kWhのバッテリーに、110kW(150ps)の1.1L・直列3気筒・直噴ガソリンターボエンジンを組み合わせたものでした。
2015年のジュネーブ・モーターショーで発表されたXR-PHEV Ⅱではバッテリーが12kWhに変更されていますが、基本的なスペックは変わっていないようです。
ガソリンやディーゼルモデルもラインナップか
RVRという車種の価格帯を考えれば、PHEVだけということはありえません。ガソリンやディーゼルエンジンのモデルもラインナップされるはずです。
有力視されているのが、1.5L・直列4気筒・直噴ガソリンターボです。ディーゼル規制が厳しいアメリカ市場向けにラインナップされると見られています。
新型RVRの発売時期
市販バージョンのお披露目は2017年、発売は2018年になりそうです。
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