マツダCX-3の評価・口コミ SUV版デミオではない

クラスレスなプレミアムSUV
CX-3はデミオのプラットフォームを流用した、クロスオーバーSUVです。とはいえデミオをただSUVにしただけの車ではありません。わずかですが内外装のデザインが差別化され高級感が増していますし、乗り心地も良くなり、安全装備もデミオより充実しています。
CX-3の価格が高いと感じる人は、日産ジュークやホンダヴェゼルの内装と比べてみてください。おそらく価格差に納得がいくはずです。それに軽油で走るCX-3ならば、ライバルとの価格差をランニングコストの低さで相殺できます。
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目次
インテリア
シート
シートのホールド性は高いです。ドラポジが決まると一体感が強まります。後席のシートもふんわりしていて出来が良いです。

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「L Package」の白レザーはおしゃれですね。

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2015年12月のマイナーチェンジで、「L Package」に黒革内装仕様が新たに追加されました。

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ただ電動パワーシートの設定はありません。前席のシートヒーターは「XD Touring」の4WD車と「L Package」に標準装備されます。
インテリアのデザイン・質感
内装デザインはデミオとほぼ同じですが、高級感がアップしました。メーターフードがソフトパッドに変更され、ニーパッドも追加されています。「L Package」はスウェード調のドアトリムとなります。

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ただ内装のチリ合わせが雑との指摘がありましたので、人によっては高級感を感じにくいかもしれません。ドアトリム内装の接着剤がはがれたとの報告もありました。
室内の広さ
ディーゼルを搭載するための大きなエンジンルームのせいで、室内空間が犠牲になっています。キャビンの広さはデミオと同等なので、ファミリーで使うには狭いとの評価が大半でした。
実際、後席の足元は狭い上、座席も立ち気味です。

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頻繁に4人乗車するなら、CX-5を選ぶべきでしょう。
インテリアの使い勝手
小物収納は少ないです。グローブボックスも小さめです。
オプションのアームレストを取り付けると、ドリンクホルダーが隠れて使えなくなってしまいます。しかもアームレストは、シフトレバーやハンドブレーキレバーを操作する際に邪魔な位置です。

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かといってエアコンの吹き出し口に後付のドリンクホルダーを装着すると、レバーが動かしづらくなるので注意が必要です。
スロットルワークをしやすいオルガン式ペダルは、ドライビングの疲労を確実に軽減してくれます。マツダのこういうこだわりが嬉しいですね。

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サンバイザーにバニティミラーが無いのはちょっと不便です。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース容量は350Lです。デミオXD(280L)より70L大きく、スバルXVハイブリッド(344L)とほぼ同等のサイズとなります。

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ナビ・電装系
マツダコネクトナビ
マツダコネクトは登場初期よりも大幅に改善され、おかしな案内をされることなどはなくなりましたが、いまだに突然再起動したりすることがあるようです。
最大の問題は、マツダコネクト以外の選択肢が用意されていないことですね。
ヘッドアップディスプレイ
アクティブ・ドライビング・ディスプレイは、速度やナビゲーションの曲がる方向と距離を簡易表示してくれます。

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その他電装系
パワーウィンドウスイッチの照明がありません。
自動防眩ミラーもありません。CX-5のが装着できるみたいですが……。
ホーンの音がしょぼいと指摘されています。音はこちらの動画でご確認ください。
BOSEサラウンドスピーカーは、期待したほどではなかったとの声が多いです。
バックカメラが標準装備されているのは良いのですが、雨天および夜間は見づらいと不評でした。
エクステリア
デザイン
外観がデミオと差別化ができていないとの声がいくつかありました。

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余計にお金を払ってもデザイン上の違いがあまりないと、なんだか損した気分になりますよね。
しかしブランドごとにファミリーフェイスを設定・統一するのが主流の今、この批判はマツダだけに当てはまるわけではありません。アウディなんか顔だけでは車種の区別がつかないほどです。
その点CX-3は、デミオよりシャープな目つきになっていますし、ボンネット上のエッジもくっきりしていて、差別化が図られています。
乗降性
後部ドアの開口部が狭いので、乗降性はやや悪いです。
エンジン・燃費
実燃費
実燃費は16~21km/L程度と良好です。しかも軽油なのでかなり経済的といえます。
パワー・トルク
SKYACTIV-Dの魅力は、1500回転からのトルクにあります。高速道路などでの追い越し加速は痛快そのものです。しかし低回転からターボブーストがかかるまでには若干の反応遅れがあります。発進加速がもっさりと言われるのはそのためです。
低回転のブースト立ち上がりが遅いせいで、0-100km/h加速は軽カスタム(N-BOXカスタムなど)と大して変わりません(13秒前後)。出足の良さを求めるならば、デミオ(10秒弱)かCX-5(9秒弱)にしましょう。
2015年12月のM/Cで、軽負荷領域でアクセルに対する反応がよりダイレクトになる「DE精密過給制御」が新たに採用されました。軽負荷というのは、あまりアクセルを踏み込んでいない領域のことです。発進加速のもっさり感も多少改善されたかもしれません。
トランスミッション
ATのシフトプログラムは優秀で、ストレスを感じません。
ハンドリング・取り回し
ハンドリング
直進安定性が高く、ライントレース性に優れています。また路面のうねりに対し過敏に反応することもありません。ただしロールが若干大きめなので、それが気になるドライバーのいるようです。
取り回し
電動パワステのフィーリング
低速ではハンドルは軽めですが、60km/hを越えるとしっかり感が出てきます。
2015年12月のM/Cで電動パワステが改良され、操舵初期の車両コントロール性が向上し、コーナリング時の操作性と直進安定性を両立させるセッティングに変更されました。
小回りの効き具合
最小回転半径は5.3m。デミオの4.7mと比べると大きめですが、ジュークやBMW X1と同じなので、このクラスのSUVとしては平均的です。
視界
ドライバーの視点が高いので、取り回しはしやすいです。ただ後方視界は悪いので、標準装備のバックカメラに頼りましょう。
乗り心地・静粛性
乗り心地
16インチを履く「XD」は、段差を乗り越えるときのゴツゴツ感もなく、滑らかな乗り心地です。車重が重いためか足回りの動きがデミオよりも落ち着いています。
18インチはやや突き上げ感があるようです。
2015年12月のM/Cでフロントスタビとダンパーが改良され、乗り心地が改善しました。
静粛性
ディーゼル車としては高い静粛性が確保されていますが、それでもカラカラ音は聞こえてきます。ハイブリッド車から乗り換えると、尚のこと気になるようです。
2015年12月のM/Cにより、ディーゼルのノック音を防止する「ナチュラルサウンドスムーザー」が全車標準装備となり、フロントガラスの板厚も増やされたことで、静粛性がより向上しました。
ロードノイズはよく抑えられていますが、それでも気になるようならコンフォートタイヤへの交換や、静音化を行いましょう。
安全性
◯=標準装備 △=メーカーオプション ☓=設定なし
装備名称 | XD | XDツーリング | Lパッケージ |
---|---|---|---|
横滑り防止装置 | ◯ | ◯ | ◯ |
衝突被害軽減ブレーキ※1 | ☓ | △ | ◯ |
クルーズコントロール | △ | ◯ | ☓ |
ACC※2 | ☓ | △ | ◯ |
車線逸脱警報 | △ | △ | ◯ |
レーンキープアシスト | ☓ | ☓ | ☓ |
アダプティブヘッドライト | △ | ◯ | ◯ |
ブラインドスポットアシスト | △ | ◯ | ◯ |
ヒルスタートアシスト | ◯ | ◯ | ◯ |
運転席・助手席エアバッグ | ◯ | ◯ | ◯ |
サイド&カーテンエアバッグ | ◯ | ◯ | ◯ |
※1 マツダでの名称は「スマート・ブレーキ・サポート」
※2 アダプティブ・クルーズ・コントロールの略。マツダでの名称は「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール」
ブラインドスポットアシスト(マツダ名・ブラインドスポットモニタリング)が白眉ですね。

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「XD Lパッケージ」の安全装備は、レヴォーグと遜色ありません。価格相応の安全性能を備えていると言えるでしょう。
値引き・中古車動向
平均値引き額
本体値引き 平均4.5万円
オプション値引き 平均7.1万円
中古車動向
中古車はまだ弾数自体が少ないです。新古車(登録済み未使用車)も出回っていますが、新車とほぼ同じ価格で取引されているのでお得感はありません。素直に新車を買った方が良いでしょう。
人気があって燃費も良い車なので、リセールバリューは高そうですね。
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しかし高く売れる条件を満たしていても、ある2つのことについて知らないと、高値で売るどころかトラブルに巻き込まれる恐れもでてきます。
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