F1 2017 バルセロナテスト1日目 もう何度目だホンダ

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2017年シーズンの趨勢を占うF1バルセロナテスト初日。
トップタイムを叩き出したのはやはり、メルセデスAMGルイス・ハミルトンでした。

一方、今シーズンの躍進が期待されたホンダは、インスタレーションラップ(つまり1周目)でトラブルが発生し、修復作業に長時間を要するハメに。
何度目だホンダ。
トラブルの詳細に関しては、以下の本文の方をご覧ください。

このページではF1バルセロナテスト1日目の模様を、チームごとの短評という形でまとめてみました。

画像の出典: XPB via autosport.com


メルセデスAMG

画像の出典: XPB via autosport.com

最強チームの座は今年も揺らがないかもしれません。
タイム・周回数ともにトップを獲得したのは、またしてもメルセデスでした。

午前はウィリアムズから移籍してきたボッタスが担当し79周、午後はハミルトンに替わり73周と、いずれもトラブルフリー。
トップタイムはハミルトンがソフトタイヤで記録したものです。

午後にはシャークフィンをテストするなど、まさに盤石といった様子で、まったく隙がありません。
レギュレーションが大きく変わった2017年シーズンですが、シルバーアローの速さは変わらないようです。

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フェラーリ

画像の出典: XPB via autosport.com

ベッテルが一人で129周も走るタフガイぶりを見せつけ、タイムも2番手だったフェラーリ。
上位陣ではベッテルだけがハードタイヤで記録したタイムなので、マシンのポテンシャルはかなり高いのかもしれません。

しかし昨年もテストでは好調だった(シーズンは未勝利)ので、過度な期待は禁物です。
レース戦略が改善されない限りは、今シーズンもメルセデスの独走を止められないと思います。
2日目以降のテストでどれだけレースシミュレーションできるかが鍵となるでしょう。

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ウィリアムズ

画像の出典: LAT via autosport.com

引退宣言を撤回し復帰したマッサが、パパ頑張っちゃうぞ〜とばかりに103周を走破しました。
タイムも3番手と好調でしたし、来年もしれっとF1にいそうですね。

ウィリアムズは昨年後半の不調を払拭できるのか、2日目のテスト内容にも注目です。

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ハース

4番手タイムを記録したのは、なんとハースのマグヌッセン!
チームを移籍しての初仕事で、きっちりと結果を出してみせました。

テスト開始直後は出たり入ったりを繰り返していたため、周回数こそ50周しか稼げませんでしたが、参戦2年目のチームとしては上々の滑り出しではないでしょうか。

昨年のプレシーズンテストでも順調にマイレッジを稼いでいたハースですが、今年は速さも身につけてきた印象です。

マシンのカラーリングもかっこいいですし、新興チームが速いのはF1全体にとっても良いこと(今から参入してもチャンスがあるという証明になる)ですから、今年はポイント獲得の常連になってもらいたいですね。

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レッドブル

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5番手タイムはリカルド。しかし順調なテストではありませんでした。

まずはテスト開始から1時間も経たないうちにセンサートラブルが発生。
リカルドはコース上にストップしてしまい、赤旗の原因を作ってしまいます。
しかも修復のためにギアボックスを取り外さなければならず、これで午前の走行を棒に振ってしまいました。

ランチブレイクの後テストに復帰したものの、RB13は2時間ほどで再びガレージに。
今度はバッテリーのトラブルで30分ほどテストが中断されてしまいました。
ライバルのメルセデスが順調に周回を重ねていただけに、大分水を開けられてしまった格好です。

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フォース・インディア

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ペレスは7番手タイム。
期待されたシーズンの初日は、朝のうちこそ良かったものの、午後になるとエキゾーストが壊れ、周回数は39周にとどまっています。

ただし午前中に見せたスピードは、メルセデスやフェラーリに次ぐものがありましたから、マシンのポテンシャルはありそうです。

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トロ・ロッソ

画像の出典: XPB via autosport.com

メルセデスと同じエアロ・コンセプトということで期待されていた(トロ・ロッソのテクニカルディレクターのジェームズ・キーは悔しがってましたが)トロ・ロッソでしたが、サインツは8番手に終わりました。

とはいえ52周も走れていますし、ブレーキングが他車よりも優れていると評価する声もあるので、今後はタイムを上げてくるかもしれません。

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ルノー

画像の出典: XPB via autosport.com

フルワークスとなって2年目のシーズンのルノーですが、初日から躓いてしまいました。

午前は比較的順調だったのですが、午後はPUの熱でボディワークが加熱し、それに対処すべくボディワークそのものを切断していたとか。
そのためピットで長い時間を過ごさざるを得ませんでした。

結局8番手タイムで初日を終了。
57周を走ったものの、ワークスチームにふさわしい順位とは到底言えません。

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マクラーレン

画像の出典: @McLarenF1 via autosport.com

走り出しからトラブルに見舞われたマクラーレン。
トラブルの原因は、当初エンジンマッピングの問題だと言われていたのですが、後にオイルシステムの全面的な調査が必要だと判明。
最終的にはオイルタンクに不具合が見つかったようです。

トラブルの調査と修復のために、マクラーレンのスタッフは朝っぱらからエンジンを外さなければならず、結局走れたのは初日の終盤に29周だけ。
アロンソは不完全燃焼に終わってしまいました。

タイムも遅く、ファンからは「また学習の年か」と、すでに諦めの声も出始めています。

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ザウバー

画像の出典: LAT via autosport.com

2016年仕様のフェラーリ製PUを使用するザウバーは、比較的順調にテストをこなしていましたが、タイム的には全くといっていいほど勝負になっていません。

今年のザウバーは、昨年のマノーのような位置づけのチームとなるでしょう。
つまり最後尾グリッドの常連ということです。

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