デイリーF1ニュース(2017年4月11日号)
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- 中国GP 全チームの予選&決勝ファステストラップ一覧
- バンドーン「すべてのコーナーでウィリアムズよりも速い」
- ウォルフ「ウェーレインは頚椎を圧迫骨折していた」
- ウォルフ、ボッタスを叱咤
それではご覧ください。
中国GP 全チームの予選&決勝ファステストラップ一覧
並びはレース中のファステストラップが速かった順です。
チーム名 | 予選最速タイム | 決勝最速タイム |
---|---|---|
メルセデス | 1:31.678 | 1:35.378 |
フェラーリ | 1:31.864 | 1:35.423 |
F.インディア | 1:33.706 | 1:36.531 |
ウィリアムズ | 1:33.507 | 1:36.511 |
レッドブル | 1:33.033 | 1:36.722 |
トロロッソ | 1:33.719 | 1:37.398 |
ハース | 1:34.164 | 1:37.528 |
ルノー | 1:33.580 | 1:38.015 |
マクラーレン | 1:34.372 | 1:39.496 |
ザウバー | 1:34.892 | 1:39.732 |
やはりメルセデスが予選でも決勝でも最速ですね。
上海国際サーキットのコース特性(大きく回り込んでいくコーナーが多い)と、フロントタイヤの負担が大きいルイス・ハミルトンのドライビングスタイルから、戦前予想ではハミルトンのフロントタイヤはもたないという声が多かったのですが、セーフティ・カー・ランがあったことと、ウェット路面でラップタイムペースが落ちたことにより、予想を裏切る結果となりました。
フェラーリのメルセデスとの最速タイム差はわずかですが、キミ・ライコネンはロングスティントでフロントタイヤをダメにしてしまうなど、タイヤに優しいというSF-17Hの特性を活かしきれなかった印象です。
意外だったのはレッドブルですね。レース中のファステストラップでは、フォース・インディアやウィリアムズに遅れを取っています。
3・4位を獲得できたのは、ドライバーのがんばりが大きかったのかもしれません。
マクラーレンの最速タイムは、ザウバーとほぼ変わらず。
フェルナンド・アロンソが序盤にトップ10圏内を走行できたのは、雨でラップタイムペースが落ちたことが大きいのでしょう。
Source: Chinese GP: team by team analysis | f1technical.net
バンドーン「すべてのコーナーでウィリアムズよりも速い」
中国GPでもトラブルでリタイアに終わってしまったストフェル・バンドーン(マクラーレン)ですが、MCL32のシャシーの出来には満足しているようです。
「車の感じはすごくいいですよ。マッサのウィリアムズの後ろにいたときは、あらゆるコーナーで自分の方が速いと(無線で)言ってたくらいですから」
しかしホンダPUの性能に頼るしかないストレートの速度に関しては不満な様子。
「ストレートでの最高速度は、レースをするには低すぎます。私たちにとっては不可能なほどです。ストレートに入ってミラーに目をやると、ストレートエンドでは隣に並ばれてしまいます。私たちは早急にパワーを必要としているんです。DRSを開いても、誰も抜けないんですから」
Source: McLaren chassis 'fastest through the corners’ – Vandoorne | en.f1i.com
ウォルフ「ウェーレインは脊椎を圧迫骨折していた」
ザウバーのレギュラードライバーでありなが、オーストラリア、中国とGPを欠席したパスカル・ウェーレイン。
中国GPで代役のアントニオ・ジョビナッツィが2日連続でクラッシュするという大失態を演じたため、「ジョビナッツィレギュラー昇格説」は鳴りを潜めましたが、ウェーレインの体調は回復しているのでしょうか?
ウェーレインの雇用主であるメルセデスのボス、トト・ウォルフは、ウェーレインがバーレーンGPで復帰できると考えているようです。
「マイアミ(レース・オブ・チャンピオンズの開催地)の事故で、パスカルは頚椎を圧迫骨折した」とウォルフ氏。「そのため数週間はほとんど動けず、介助が必要だった。もちろんその間はトレーニングできなかったので、F1マシンでレース距離を走るだけの体力が無かったのだ」
「パスカルを中国GPで走らせることもできた。彼がレースを走ったなら、時差ボケに苦しみながらバーレーンへと移動しただろう。これは理想的な準備とは言えない」
万全を期するために中国GPも休ませたというウォルフ氏。
DAZNの中継中に解説の小倉さんもおっしゃってましたが、ザウバーがシートを用意するのと引き換えにメルセデスからマネーを受け取っている以上、ウェーレインを乗せないわけにはいきません。
ジョビナッツィがGPを走る機会はしばらく無さそうです。
Source: Wehrlein back in action in Bahrain – Wolff | en.f1i.com
ウォルフ、ボッタスを叱咤
中国GPでセーフティ・カー・ラン中にスピンして表彰台を逃したバルテリ・ボッタス(メルセデス)に対し、彼のボスであるトト・ウォルフは次のようにコメントしています。
「彼は表彰台のチャンスを、セーフティ・カーの後ろに投げ捨てた」とウォルフ氏。「彼は今から取り戻す必要がある。スピンした場所は滑りやすかったし、彼は表彰台を失った、そしてレースはそのとき終わった。だがシーズン2戦目だ、さらに18戦もある」
「レース中、ボッタスのペースは良かった。彼はさまざまなステージでルイス(ハミルトン)と同等のラップタイムを出していたが、一度多くのポジションを失うと、もはやトップグループにいないし、メンタル面でのリカバーも必要だから、それは非常に難しいことだ」
難しい状況から立ち直り、ハミルトンと同等のラップタイムを刻んだボッタスを、ウォルフ氏は評価しているようです。
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デイリーF1ニュース(2017年4月10日号)| 車知楽
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