レクサスLC500&LC500hを同価格帯のクーペやスポーツカーと比較

トヨタ車の比較,比較

レクサスLCがついに発売となりました。
価格はV8搭載のLC5001300万円から、新開発のマルチステージハイブリッドを搭載するLC500h1350万円からとなっています。

LC500はルックスも良く、海外での走りの評価も高いなど、非常に魅力的な車です。
しかし、同価格帯のクーペやスポーツカーにも、魅力的な車種は数多く存在します。

LC500と、同価格帯のクーペ・スポーツカーとを比較することで、LC500の魅力が浮き彫りになるに違いありません。
今回は価格やスペックの比較によって、ライバルにはないLC500の魅力を見極めようと思います。


レクサスLC500・LC500hの価格・スペック

まずはLC500についておさらいしましょう。

主要諸元LC500LC500h
全長(mm)4770
全幅(mm)1920
全高(mm)1345
ホイールベース(mm)2870
最高出力(ps)477290+180
最大トルク(Nm)540356+300
0-100km/h(秒)4.5以下5.0以下
車両重量(kg)1940〜19602020
PWR(kg/ps)4.07〜4.114.3
JC08燃費(km/L)7.815.8
燃料タンク(L)82
予想航続距離(km)448907
最小回転半径(m)5.3〜5.4
ラゲッジ容量(L)190L(推測)170L(推測)
乗車定員(人)4

予想航続距離はJC08燃費×0.7×燃料タンク容量で計算したもの。
0.7は実燃費に近づけるために便宜的に用いた係数。

LC500・LC500hは、かなり大型のラグジュアリーサルーンです。
ホイールベースが長いのも特徴ですね。

LC500hの燃費はこのクラスのクーペとしては突出しており、航続距離も長いです。
給油の手間は意外と負担になるので、航続距離の長さは重要だと思います。

ラゲッジスペース容量は正式なアナウンスが無いため、こちらのブログの推測値を使わせてもらいました。

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LC500・LC500hのライバルの価格・スペック

1300万円前後のクーペやスポーツカーを集めてみました。

メルセデス・ベンツ SL400

主要諸元SL400LC500LC500h
価格(万円)124813001350
全長(mm)46404770
全幅(mm)18751920
全高(mm)13051345
ホイールベース(mm)25852870
最高出力(ps)367477290+180
最大トルク(Nm)500540356+300
0-100km/h(秒)4.94.5以下5.0以下
車両重量(kg)17801940〜19602020
PWR(kg/ps)4.854.07〜4.114.3
JC08燃費(km/L)11.67.815.8
燃料タンク(L)7582
予想航続距離(km)609448907
最小回転半径(m)5.55.3〜5.4
ラゲッジ容量(L)364〜504190L(推測)170L(推測)
乗車定員(人)24

予想航続距離はJC08燃費×0.7×燃料タンク容量で計算したもの。
0.7は実燃費に近づけるために便宜的に用いた係数。

LCよりも一回り小さいSL400ですが、意外なことにラゲッジスペース容量がかなり大きいんですね。
オープンカーだからトランクは狭いだろうと勝手に思い込んでました。
トランクの大きさは、2シーターだからこそですかね。

走行性能的ではLCに劣るSL400ですが、オープンドライブの開放感は何ものにも代えがたいですよね。
LCにもコンバーチブルが出てくれるといいのですが。

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BMW 650iクーペ

主要諸元650iLC500LC500h
価格(万円)135713001350
全長(mm)48954770
全幅(mm)18951920
全高(mm)13701345
ホイールベース(mm)28552870
最高出力(ps)450477290+180
最大トルク(Nm)650540356+300
0-100km/h(秒)4.64.5以下5.0以下
車両重量(kg)19201940〜19602020
PWR(kg/ps)4.274.07〜4.114.3
JC08燃費(km/L)9.67.815.8
燃料タンク(L)7082
予想航続距離(km)470448907
最小回転半径(m)5.35.3〜5.4
ラゲッジ容量(L)460190L(推測)170L(推測)
乗車定員(人)4

予想航続距離はJC08燃費×0.7×燃料タンク容量で計算したもの。
0.7は実燃費に近づけるために便宜的に用いた係数。

LC以上の巨体を誇る650iクーペですが、最小回転半径は5.3mと、このクラスの車としては優秀です。

ラゲッジスペースも460Lと大型セダン並。走行性能も高いです。

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日産 GT-Rトラックエディション

主要諸元GT-RLC500LC500h
価格(万円)136913001350
全長(mm)47104770
全幅(mm)18951920
全高(mm)13701345
ホイールベース(mm)27802870
最高出力(ps)570477290+180
最大トルク(Nm)637540356+300
0-100km/h(秒)2.74.5以下5.0以下
車両重量(kg)17601940〜19602020
PWR(kg/ps)3.094.07〜4.114.3
JC08燃費(km/L)8.87.815.8
燃料タンク(L)7482
予想航続距離(km)456448907
最小回転半径(m)5.75.3〜5.4
ラゲッジ容量(L)315190L(推測)170L(推測)
乗車定員(人)4

予想航続距離はJC08燃費×0.7×燃料タンク容量で計算したもの。
0.7は実燃費に近づけるために便宜的に用いた係数。

GT-Rトラックエディションは、GT-R NISMOの高剛性ボディとサスペンションに、標準車のエンジンと外装を与えたモデルです。

パフォーマンスではLCを圧倒しているGT-Rですが、街乗りではその代償を支払うことになります。
インテリアもラグジュアリーさは皆無です。

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ポルシェ 911カレラ4

主要諸元911LC500LC500h
価格(万円)1437(DCT車)13001350
全長(mm)45044770
全幅(mm)18801920
全高(mm)12951345
ホイールベース(mm)24502870
最高出力(ps)370477290+180
最大トルク(Nm)450540356+300
0-100km/h(秒)4.3(SPORT PLUSは4.1)4.5以下5.0以下
車両重量(kg)1575(EC基準)1940〜19602020
PWR(kg/ps)4.264.07〜4.114.3
JC08燃費(km/L)12.27.815.8
燃料タンク(L)6882
予想航続距離(km)580448907
最小回転半径(m)5.55.3〜5.4
ラゲッジ容量(L)125190L(推測)170L(推測)
乗車定員(人)4

予想航続距離はJC08燃費×0.7×燃料タンク容量で計算したもの。
0.7は実燃費に近づけるために便宜的に用いた係数。

サイズはLCよりも2回り小さいものの、動力性能的にはかなり近いのが911カレラ4です。

ターボ化された991型は燃費も良いですし、4WDなのもアドバンテージとなります。
しかしラグジュアリーさではLCに軍配が上がるでしょう。

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ジャガーFタイプ Rクーペ

主要諸元Fタイプ RLC500LC500h
価格(万円)1410(4WD車は1473)13001350
全長(mm)44704770
全幅(mm)19251920
全高(mm)13151345
ホイールベース(mm)26202870
最高出力(ps)550477290+180
最大トルク(Nm)680540356+300
0-100km/h(秒)4.24.5以下5.0以下
車両重量(kg)18101940〜19602020
PWR(kg/ps)3.294.07〜4.114.3
JC08燃費(km/L)8.17.815.8
燃料タンク(L)7082
予想航続距離(km)397448907
最小回転半径(m)5.25.3〜5.4
ラゲッジ容量(L)310〜408190L(推測)170L(推測)
乗車定員(人)4

予想航続距離はJC08燃費×0.7×燃料タンク容量で計算したもの。
0.7は実燃費に近づけるために便宜的に用いた係数。

ハイパフォーマンスで取り回しも良く、ラゲッジスペース容量も十分と隙の無いFタイプRクーペですが、いかんせん燃費が悪い。燃料タンク容量も小さめなので、航続距離には期待できません。

エクステリアのかっこよさでは、LCと張り合えると思います。
インテリアは高級感こと乏しいものの、上質です。
乗り心地もそこそこ良く、運動性能は抜群。
しかし燃費が悪く、航続距離が短いことが玉にキズですね。

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レクサスLC500・LC500hの魅力

1300万円前後の価格帯に属するLCのライバルは、ラグジュアリー志向のクーペか、ハイパフォーマンス志向のスポーツカーです。
しかしLCは、運動性能の面では911カレラ4に見劣りせず、内外装ではSL400や650iを凌駕するほどのクオリティを誇っています
LCはラグジュアリーでありながらも、十分にスポーティーなクーペなのです。

しかもLC500hは低燃費で給油の手間を省けるだけでなく、マルチステージハイブリッドがもたらす新しい走行感覚という魅力があります。

一方、V8を搭載するLC500は、運動性能だとジャガー・FタイプRクーペに歯が立たず、かといってカレラ4ほど燃費に優れておらず、ライバルに対して明確なアドバンテージの無い車になってしまっています。
リセールバリューを考慮しても、ハイブリッドのLC500hの方が魅力的でしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

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