デイリーF1ニュース(2017年4月19日号) ボッタスがバーレーンGPで苦戦した理由 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ボッタスがバーレーンGPで苦戦した理由
- ハミルトン、リアのグリップ問題を解決!
- ライコネンはなぜ遅いのか?
- フォース・インディア代表逮捕
ボッタスがバーレーンGPで苦戦した理由
バーレーンではポールポジションを獲得したバルテリ・ボッタス(メルセデス)でしたが、決勝ではスタートからペースが上がらず、ついにはチームオーダーを受け入れ、ハミルトンに順位を譲るという屈辱を味わいました。
予選では最速だったボッタスが、レースではなぜ苦戦したのでしょうか?
「第1スティント(スタートから1回目のピットストップまで)のパフォーマンスは、タイヤの空気圧があまりにも高すぎたことが原因だと説明できます」とボッタス。「大理石の上のような感じでした」
「第2スティントと第3スティントでは、なぜリアエンドが機能しなかったのか説明できません。遅いペースはバランスとリアエンドが理由だったのに、何が原因なのかは掴めていないんです。私にとっては普通ではありませんでした」
「私はディファレンシャルやブレーキ・バイアスなど、すべてのツールを使い果たしてしまいました。オーバーステアを治し、リアの安定性を改善しようとしましたが、方法が無かったんです」
「タイヤが新しくなったときは大丈夫でした。表面温度が上がると速くなったものの、ますますトリッキーになってしまったのです。私にとっては不思議なレースで、多くの順位を失ってしまいました。それを上手く説明することは簡単ではありません」
速く走れるけどトリッキーというのは、なんとも不思議な挙動ですね。
しかしバーレーンGPに続いて行われているテストでは、解決策が見つかったようです。
Source: Bottas boosted overall by Bahrain struggles | en.f1i.com
ハミルトン、リアのグリップ問題を解決!
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、バーレーン・テスト1日目に97周を走行。1:31.358のトップタイムを記録しました。
メルセデス・チームがこのテストの目標としたのは、リアタイヤのグリップ問題の解決です。
バーレーンGPではチームメイトのボッタスとともに、メルセデスはリアタイヤのグリップ低下(とくにスーパーソフトタイヤ)に苦しみました。
「今日は暑い上にとても風が強くて厄介でしたが、私たちはたくさんの仕事をこなしました」とハミルトン。「特にレース中のスーパーソフト・コンパウンドにおいて、タイヤの理解を進めることと、ロングランでの車のリアを改善することに注力しました」
「私たちは具体的なゴールを定めていたので、首位を取れたのはポジティブですね」
テストの成果だけでなく、来週のロシアGPではコースの特性もあって、バーレーンで起こったようなタイヤの劣化は少ないとハミルトンは見ています。
「ソチはスムーズなトラックで、タイヤの摩耗が少なく、かなり長く走ることができます。願わくばタイヤではなく、車のペースに頼りたいものです」
Source: Hamilton and Mercedes make progress on poor grip issues | en.f1i.com
ライコネンはなぜ遅いのか?
3戦2勝と絶好調のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に対し、チームメイトのキミ・ライコネンは、いまだ表彰台にも立てていません。
同じマシンに乗っているはずなのに、両者の成績がこれほどまでに乖離してしまったのはなぜなのでしょう?
元フェラーリドライバーのミカ・サロが、この疑問に対して見解を述べています。
「フェラーリのエンジニアであるジョック・クレアと話をしました。彼によると、キミはステアリングホイールで生み出す最初の動きが非常に敏感な車を望んでいるようです」
ジョック・クレアは、かつてBARで佐藤琢磨のレースエンジニアだった人物です。
「昨年終盤はキミが望んでいた車で、彼はそれでたびたびベッテルを打ち破りました」
ちなみにスクーデリア・フェラーリのテクニカル・ディレクターであるマティア・ビノットは、ミカ・サロの見解を支持していません。
「車は空力とエンジンの両方で優れており、両ドライバーはどちらも世界チャンピオンだ。キミはすぐに良い結果を出すことができると確信している」
さて、どちらの見方が正しいのでしょう?
Source: Ferrari confident Raikkonen will deliver the goods | en.f1i.com
フォース・インディア代表逮捕
画像の出典: Copyright World Economic Forum (www.weforum.org)/Photo by Dana Smillie [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons
フォース・インディアのオーナーであり、チームのプリンシパルでもあるビジェイ・マリヤ氏が、ロンドンで逮捕されました。
イギリスとインドは犯罪人引渡し条約を結んでいますが、まずは5月17日にロンドンの下級裁判所で、引渡しに関する聴聞会が開かれる予定です。
マリヤはキング・フィッシャー航空(現在は運行免許停止中)にまつわる債務に関して、インドで詐欺罪に問われています。
未払いの債務額は7〜10億ポンドと言われているようです。
マリヤ自身は自らの非を認めておらず、「魔女狩り」だとインド政府を批判しています。
インド政府からの引渡し要求があっても、イギリス側が応じない例が多々あるようなので、実際にマリヤがインドに送還されるかはまだ不透明です。
Source: Vijay Mallya arrested in London, but flight to India some way off | economictimes.indiatimes.com
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デイリーF1ニュース(2017年4月18日号)| 車知楽
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デイリーF1ニュース(2017年4月20日号)| 車知楽
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