デイリーF1ニュース(2017年5月3日号) アロンソ「誰かが仕事をしていない」 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- アロンソ「誰かが仕事をしていない」
- ブーリエ「ホンダは2018年のエンジン開発を始めるべき」
- オーバーテイクを促進策は無し
- ミック・シューマッハーがF3の表彰台に上がった!
それではご覧ください。
アロンソ「誰かが仕事をしていない」
ロシアGPでは0周リタイアという憂き目に遭ったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)。
繰り返されるトラブルにうんざりしているようですが、彼はその原因を、チーム内に仕事をしない人がいるためだと考えているようです。
「これら(度重なるトラブルのこと)のことは、このスポーツでは起こるものだ」とアロンソ。「私としては、できるだけ速く走り、できるだけチームを手伝って、家に帰るところだ」
「次はバルセロナだが、もし私がそこに着いても走れないなら、私は何をすれば良い? 私は仕事をする、だが誰かは彼らの仕事をしていない」
この「誰か」とは、おそらくホンダのことでしょう。確かに最近のホンダは不甲斐ないのですが、アロンソの政治的な振る舞いが、ホンダのパフォーマンス向上につながるとも思えません。
ホンダへの批判を煽るのではなく、元ワールドチャンピオンとしての建設的な意見や、リーダーシップを見せてもらいたいものです。
Source: 'Someone isn’t doing their job,’ says Alonso | en.f1i.com
ブーリエ「ホンダは2018年のエンジン開発を始めるべき」
マクラーレン・F1チームを率いるエリック・ブーリエ氏は、ホンダは今から2018年仕様のエンジン開発を始めるべくだと警告しています。
「2017年仕様はまだ開発中で、それはホンダに責任があります」とブーリエ氏。「しかしホンダは今すぐ(2018年仕様の開発を)スタートしなければなりません。例えばメルセデスは、稼働する2018年仕様のエンジンをすでに持っています」
そしてブーリエ氏は、「より強力なエンジンにはすべての利点があり、われわれのエンジンはすべての欠点を兼ね備えている」とも語っています。
おそらくホンダも2018年仕様を開発していると思いますが、ブーリエ氏は立場的に、メルセデスとホンダの差を大きく見せたいがために、まるでホンダが来年の準備をしていないかのような発言をしたのでしょう。
彼もマクラーレンの企業価値を守るために必死なのです。
Source: Honda must initiate work on 2018 engine – Boullier | en.f1i.com
オーバーテイクを促進策は無し
ロシアGPはバルテリ・ボッタス(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の熾烈なバトルで盛り上がりましたが、それ以外に目を向けてみると、レース中にたった1回しかオーバーテイクがありませんでした。
マシンのダウンフォースが増加した今シーズンは、マシン後部から発生する乱気流も増えてしまい、接近するのがこれまで以上に難しく、オーバーテイクが著しく減少しています。
ソチはその極北のようなレースでした。
そこでDRSの効きを良くして、オーバーテイクを増やそうという声も上がったのですが、FIAはオーバーテイク促進策の必要は無いと考えているようです。
FIAのテクニカル・ワーキング・グループの会合でも、オーバーテイク数の減少について取り上げられたらしいのですが、FIAは現状に満足していると発表しています。
まあ、FIAはいつも腰が重いので、批判が大きくなるまで何もしないでしょう。
しかし新オーナーのリバティ・メディアは、この状況を良しとしないはずですから、面白くないレースが続けば、FIAにプレッシャーをかけると思います。FIAが動くのはそれからでしょうね。
Source: FIA won’t tweak DRS zones to improve overtaking | en.f1i.com
ミック・シューマッハーがF3の表彰台に上がった!
ミハエル・シューマッハーの息子であるミック・シューマッハーが、FIAヨーロッパF3選手権の第5戦モンツァで、見事3位表彰台を獲得しました。
彼はレース中盤まで2位を走行していたものの、バリアンテ・デラ・ロッジアでマクラーレンの育成ドライバーであるランド・ノリスにかわされ3位に転落。その後はノリスに引き離され、トップから9秒ほど遅れてのフィニッシュとなりました。
レース全体の組み立てや、バトルになったときの冷静さなどは、まだ未熟な部分があります。
ミックは18歳とはいえ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は18歳と227日でF1初優勝を達成しているのですから、時間的に余裕があるとも言えません。
今年中に一定の結果を出さなければならないでしょう。
Source: Schumacher name returns to Formula Three podium | f1fanatic.co.uk
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月2日号)| 車知楽
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デイリーF1ニュース(2017年5月4日号)| 車知楽
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