デイリーF1ニュース(2017年5月4日号) ルノー、レッドブル用PUのアップデートを無期限延期 他

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ルノー、レッドブル用PUのアップデートを無期限延期
  • アロンソ、IMSの印象を語る
  • ブラバムの名前が復活する!?

それではご覧ください。


ルノー、レッドブル用PUのアップデートを無期限延期

レッドブルにパワーユニット(PU)を供給しているルノー(バッジネームはタグ・ホイヤー)は、6月に予定されていたレッドブル用PUのアップデートを無期限に延期すると通知したようです。

レッドブルは次戦スペインGPから導入するBスペックシャシーとPUのアップデートにより、メルセデスやフェラーリとのギャップを一気に縮める計画でしたが、ルノーに水を差された格好です。

ルノーは延期の理由を、電源ユニットの信頼性に問題があるためだとしていますが、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、この決定にお冠です。

「ルノーが信頼性を確保できない限り、これ以上の開発は無い」とマルコ博士。「われわれにとって、これは後退だ」

しかし、ニコ・ヒュルケンベルグのマシンに、ルノーが開発リソースを集中させているという噂も流れています。
今季不調のレッドブルと、ヒュルケンベルグの駆るルノーは、予選順位が接近しており、今後ライバルになるであろう間柄です。
ルノーが自チームを優先させたとしても、何ら不思議ではありません。

Source: Red Bull hit by delay of Renault engine upgrade | en.f1i.com

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アロンソ、IMSの印象を語る

画像の出典: LAT via autoweek.com

インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、インディカーのルーキー・オリエンテーション・プログラムを完了し、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)において練習走行を行いました。

ルーキー・オリエンテーションは、規定の速度で一定の周回数をこなすもので、アロンソは午前中にこのプログラムを完了。午後は練習走行を行い、最高平均時速222.548mph(358.156km/h)を記録しています。彼はこの日110周を走破しました。

「このトラックは思っていたよりも狭い」とアロンソ。「メインストレートでスリーワイドになっているのを、あなた(記者のこと)はテレビで見たことがあるだろうけど、実際に車に乗った今の私からすると、あのスピードでどうやって3台横並びになるのか想像もつかない」

「マルコ(マルコ・アンドレッティのこと。アロンソ車のシェイクダウンを行った)が第1ターンを全開で走っていたことを知っていたので、この車ならそれが可能なのだと思い、私もターン1を全開で行くと宣言した」

「最初のラップで、私はターン1を全開で抜けたと確信していたが、実際には全開ではなかった。私は呆然自失だった」

「2周目や3周目には全開で行けるようになったが、最初のラップでは場所や車、スピードへのリスペクトを間違いなく感じられた」

「そのようなフィーリングは、レーシングドライバーにとっては純粋なアドレナリンだから、とても良い日だったと思う」

Source: Alonso’s day at Indy: 'Faster, different and pure adrenaline’ | en.f1i.com

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ブラバムの名前が復活する!?

往年のF1ファンならば、ブラバムという名前のチームをご存知のはずです。
オーストラリア人のF1ワールドチャンピオン、サー・ジャック・ブラバムが創設したF1チームで、創設者自身のドライブによりタイトルを獲得するという偉業を達成した、史上唯一のチームでもあります。

しかし日本でF1ブームが起こった頃には、ブラバムはすでに凋落しており、話題といえば日本人がブラバムを買収したことや、当時所属していたデーモン・ヒルの名前つながりでデーモン小暮閣下率いる聖飢魔Ⅱがスポンサーについたことぐらいしかなく、結局1992年限りでチームは消滅してしまいました。

ブラバムBT60のモノコック上面には、「Seikima-Ⅱ」と描かれている。

画像の出典: race-department-simulation-career.wikia.com

ところがこのブラバムの名前を、米国の投資グループが復活させようとしています。
といってもゼロからチームを立ち上げるのではなく、フォース・インディアを買収する計画だというのです。

フォース・インディアは、チーム代表のビジェイ・マリヤ氏が逮捕された(現在はイギリスで保釈中の身)だけでなく、パートナーでありサハラ・グループの代表であるサブラータ・ロイ氏も詐欺事件で収監されていたりと、チームの運営面に脆弱性を抱えています。

とはいえフォース・インディアは、トラックでは好調です。
また、F1の新オーナーであるリバティ・メディアが、分配金の配分をより公平する可能性が高いため、買収した後の出費が軽減されるという目論見もあるようです。

米国の投資グループは、ブラバムをマクラーレンのようなスーパーカーブランドとして復活させ、F1チームをその象徴とする計画とのこと。言うなればマクラーレンのパクリですね。

ジャック・ブラバムの息子であるデビッド・ブラバム氏も、この計画を否定しなかったそうです。ブラバムF1の商標権はデビッド氏が持っているので、彼も計画に関与しているのでしょう。

Source: Brabham supercar and F1 team mooted | autocar.co.uk

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前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月3日号)| 車知楽

翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月5日号)| 車知楽

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