日産がエクストレイルなどのSUVをEV化する計画
EV戦略の遅れが指摘されることの多い日系自動車メーカーですが、徐々にEVシフトが加速しているようです。日産は2025年から、主力のSUV「エクストレイル」「キャシュカイ」「ジューク」などをEV化しようと計画しています。
今回は新たに判明した日産のEV戦略についてまとめてみます。
日産のEV戦略
採用されるプラットフォームはEV専用プラットフォームです。エクストレイルやキャシュカイには、日産 アリアに使われているCMF-EVアーキテクチャが使われるでしょう。ジュークにはルノー 5のCMF B-EVアーキテクチャが使われる可能性が高いです。
航続距離に関する情報はありませんが、新しいリチウムイオンバッテリーが採用されると考えられています。日産の欧州研究開発担当シニアバイスプレジデントであるデビッド・モス氏は昨年12月、新世代のリチウムイオンバッテリーが数年以内に、より高いエネルギー密度と効率、そしてより低いコストで登場すると述べています。また、400kWでの急速充電にも対応するようです。
EV化された日産のSUV群は2025年から順次市場に投入される見通しですが、特にエクストレイルEVは、その登場が急がれています。というのも、エクストレイルが欧州市場で販売不振だからです。
エクストレイルの欧州での販売台数は2022年に74%も減少し、2,380台にとどまりました。一方、アリアは3,182台を売り上げています。アリアとエクストレイルが競合したとも考えられますが、高価なアリアの方が売れているのは、エクストレイルにとって結構深刻な事態です。
ちなみにボディサイズはエクストレイルが全長4,660mm、全幅1,840mm、全高1,720mm。アリアは全長4,595mm、全幅1,850mm、全高1,655mmとなっています。
なお、e-POWERモデルが併売される可能性もありますが、新型はEV専用プラットフォームなので、e-POWER搭載グレードは用意されない(できない)でしょう。旧型のe-POWERと新型のEVを併売することになると思われます。
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