デイリーF1ニュース(2017年5月5日号) F1のCEO、エクレストンを批判 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- F1のCEO、エクレストンを批判
- F1のCEOはアロンソのインディ参戦に否定的
- ラウダ「メルセデスはフェラーリを追う立場」
それではご覧ください。
F1のCEO、エクレストンを批判
フォーミュラ・ワン・グループの新CEOとなったチェイス・キャリー氏は、以前F1界を牛耳っていたバーニー・エクレストン氏のビジネス・スタイルを、「分断と征服だった」と批判し、今後は「サーキットで競争するという点で協力の精神を求める」と語りました。
キャリー氏は、F1の潜在能力を発揮するために、過去5〜6年の間に行わなければならなかったことが行われず、手持ちのものだけを利用していたと分析しているようです。
そして過去5〜6年の間、F1を支配していたのはバーニーでした。
バーニーはF1に、テレビ放映権料ビジネスを持ち込んだ張本人であるがゆえに、インターネットを敵視していました。各チームがSNSにF1の映像を利用することすらも、数々の制限が設けられていたほどです。
しかし今やスポーツ中継すらも、DAZNのようなネット配信のサブスクリプション・モデルに移行しつつあります。
また、ソーシャルメディアの利用は、若い消費者へのアピールに欠かせません。
また、チーム間の配分金に大きな格差を設けたのもバーニーです。
フェラーリやレッドブルのように、撤退をチラつかせて配分金の交渉をしてくる「タフ・ネゴシエーター」を懐柔するためとはいえ、分配金の格差は、上位チームと下位チームの戦力差を極端に広げてしまい、「誰が勝つかわからない」という、スポーツの基本的な魅力を台無しにしてしまいました。
キャリー氏としては、F1をスポーツとして健全な方向に導くことで、F1の成長を促せると考えているのでしょう。
しかしフェラーリやメルセデスのような自動車メーカーは、キャリー氏の狙い通りには動かないと思います。
Source: Chase Carey accuses Bernie Ecclestone of stunting Formula One’s growth | espn.co.uk
F1のCEOはアロンソのインディ参戦に否定的
キャリー氏のコメントからもう1つ。フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のインディ500参戦に関して、キャリー氏は「複雑な気持ちだ」と語っています。
「モナコで競争力のある車に乗るフェルナンドの姿を見たかったが、残念ながら、それは短期的には不可能なようだ」とキャリー氏。「私は挑戦を求める彼の動機を理解しているし、彼のモチベーション、そして彼の選択を尊重する」
「そしてアメリカの観衆に今までとは違った形で偉大なF1ドライバーを見せるということは、間接的にわれわれの利益にもなるはずだ。しかし理想的な状況ではない」
「私が選べるなら、モナコで見たい。1人のスター・ドライバーが一時的に他のカテゴリーに参戦すると決めたことは、肯定的に受け取れない」
「特に彼のチームと、主催者であるわれわれにとっては、それは異常で不幸な状況だ」
Source: Alonso Indy venture 'unfortunate’, says F1’s Carey | en.f1i.com
ラウダ「メルセデスはフェラーリを追う立場」
メルセデスのノン・エグゼクティブ・チェアマンであるニキ・ラウダ氏は、バルテリ・ボッタスがロシアGPで勝利したにも関わらず、まだフェラーリの方が戦力的に優位に立っていると考えています。
「フェラーリは明確に前進している」とラウダ氏。「われわれは正確に動作していないものを分析し、バルセロナ(スペインGPの開催地)に向けて適切な措置を講じる必要がある」
「なぜなら全てのチームがアップデートを持ち込むからだ。フェラーリが1歩前進するなら、われわれは2歩、レッドブルは3歩前進しなければならない」
メルセデスの今季のマシンであるW08の弱点は、新しいピレリタイヤとのマッチングだと言われていますが、ラウダ氏はそれ以外の問題点も指摘しています。
「われわれの車は重すぎるので、空力性能を改善しなければならない」
Source: Mercedes still trailing Ferrari, says Lauda | en.f1i.com
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月4日号)| 車知楽
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デイリーF1ニュース(2017年5月6日号)| 車知楽
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