デイリーF1ニュース(2017年5月25日号) モナコGP フリー走行1の結果 他

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最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • モナコGP フリー走行1の結果
  • フェラーリ、モナコGPで16連敗中
  • リカルド「スーパースーパースーパーソフトタイヤが必要」
  • 改修されたプールサイドシケインは危険
  • インディペンデントエンジンは必要か?

それではご覧ください。

前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月24日号)ラウダ、アロンソ獲得の可能性を完全否定 他

翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月26日号)パーマー、モナコがラストレース? 他


モナコGP フリー走行1の結果

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フェラーリ、モナコGPで16連敗中

フェラーリ・F2001。ドライバーはミハエル・シューマッハー。

画像の出典: f1fanatic.co.uk

フェラーリモナコGPでの優勝は、2001年のミハエル・シューマッハーを最後に途絶えています。
シューマッハー時代には勝ちまくっていた印象があったのですが、意外にもモナコでは勝ててなかったんですね。

セバスチャン・ベッテルは、その不名誉な連敗記録を、何としても止めたいと考えているようです。

「とても強力なパッケージと強力なチームを持っているのだから、恐れることなんてないよ」とベッテル。「ここ数年はメルセデスがモナコで非常に強いから、普通に考えれば彼らが勝つことになるけど、僕は良い週末を過ごすことができるって確信してるんだ」

ポール・ポジションも取れるだろうと豪語するベッテルは、モナコGPについての展望を次のように語っています。

「モンテカルロではリズムに乗る必要があるので、1日の終わりには多くの確信を得ていないといけない」

「僕たちはそのための道具を持っていると確信しているから、正しいセットアップをして波に乗れるか、車を信頼できるかは、僕たち次第だろうね」

Source: Vettel ready to break 16-year Ferrari drought in Monaco | en.f1i.com

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リカルド「スーパースーパースーパーソフトタイヤが必要」

今季のピレリタイヤは硬すぎる傾向があり、ドライバーたちはそのことを度々批判してきましたが、ダニエル・リカルド(レッドブル)は、モナコGPには特別な「モナコタイヤ」が必要だと考えているようです。

この提案は、F1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングとの会合で語られたもので、「さらに軟らかいタイヤ」だそうです。

「モナコ専用タイヤはクールだ」とリカルド。「スーパースーパースーパーソフトタイヤとでも言えばいいかな。必然的に1回以上のピットストップを生み出すだろう」

フェリペ・マッサは、今季の硬いタイヤならば、1周目の最後にピットインしてタイヤ交換するだけで、レース距離を走りきれると見ているようです。

「このトラック(=モンテカルロ市街地コース)なら特にね」とマッサ。「だからセーフティ・カー・ラン中にピットインする機会があって、良いポジションにとどまれるなら、おそらくみんな試すだろうね。そうなったら、このレースはちょっと残念なことになるけど……」

1周目にセーフティ・カーが出て、みんながそこでピットインを済ませてしまい、そのワンストップだけでレース距離を走りきれるとなると、抜けないモナコではその後の順位変動が起こらないことになります。マッサが「残念なことになる」と言うのは、そのような事態を危惧しているからです。

リカルドの言う「スーパースーパースーパーソフトタイヤ」ならば、必然的にピットストップの回数が増えるので、高速パレードラップと化してしまう懸念がありません。お客さんを飽きさせないためにも、もっと軟らかいタイヤは必要だと思います。

Source: “Super-super-super soft” tyre needed for Monaco – Ricciardo | f1fanatic.co.uk

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改修されたプールサイドシケインは危険

画像の出典: en.f1i.com

タイムアップを狙うドライバーは、シケインのイン側をギリギリまでカットするものですが、最近はシケインの縁石を高くして、ドライバーのインカットを防ぐ措置が取られています。

今季はその措置に拍車が掛かり、プールサイドシケインの縁石内側に、イエローの高い縁石が追加されました。しかもシケインを直進できないように、縁石の先にスピードバンプまで設置する念の入れようです。

ショートカットを防ごうというFIAの狙いはわかるのですが、これだけ縁石が高いと、何かの拍子にマシンが縁石に乗り上げた際に、逆に大きなアクシデントを誘発する危険性が出てくるでしょう。

縁石に引っ掛けてフロントウイングが外れる可能性もありますし、縁石に乗り上げたマシンが浮き上がってコントロール不能になるリスクもあります。
そしてそのような事態になれば、その度にセーフティ・カーを導入せざるを得ないのです。

Source: Drivers unimpressed with new Monaco kerbs | en.f1i.com

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インディペンデントエンジンは必要か?

F1のエンジンが1.6リッターターボ+ハイブリッドとなって以降、ポテンシャルに劣るルノーエンジンに不満を抱いてきたレッドブルは、以前から「インディペンデントエンジン」の必要性を訴えてきました。

レッドブルのF1チームを率いるクリスチャン・ホーナー氏は、F1が将来採用するエンジンプラットフォームは、独立したサプライヤーからアクセス可能でなければならないと考えているようです。

この「独立したサプライヤー」というのは、「自社チームを持たず公平性を保つことができる」「プライベートチームに安価なエンジンを供給可能な」サプライヤーのことで、具体的にはコスワースやイルモアなどのエンジンビルダーを指すものと思われます。

もちろんインディペンデントエンジンは、自動車メーカーの作るエンジンほどの競争力がありませんから、何らかの救済措置が必要です。
2015年にインディペンデントエンジンが取り沙汰されていたときには、自動車メーカーのエンジンは1.6リッターターボのまま据え置き、インディペンデントエンジンは2.2リッターターボにするというアイデアが提案されていました。

ホーナー氏が再びこの話を持ち出したのは、F1の新オーナーであるリバティ・メディア側が、2021年からの新エンジンを「安価で」「音が大きく」「よりシンプルに」する方向性を打ち出したためです。
だったらインディペンデントエンジンも認めてよ、方向性は同じでしょ? と、ホーナー氏は言いたいわけですね。

また、リバティ・メディアがF1を「公平な競争」の場にしようとしていることも、インディペンデントエンジンにとっては追い風でしょう。
あらゆるチームが競争力のあるエンジンを手に入れることが出来れば、レースはさらに盛り上がりますからね。

ただしインディペンデントエンジンが、F1の技術競争をないがしろにするものであることも事実です。
レギュレーションで優遇された安価なエンジンが、自動車メーカーが大金をはたいて作ったエンジンよりもパワフルだったら、自動車メーカーはすぐに撤退してしまうでしょう。
結局インディペンデントエンジンは、自動車メーカー製のワークスエンジンよりも低性能にせざるを得ないと思います。

Source: Independent engine supplier key to F1 future – Horner | en.f1i.com

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