デイリーF1ニュース(2017年5月24日号) ラウダ、アロンソ獲得の可能性を完全否定 他
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- ラウダ、アロンソ獲得の可能性を完全否定
- メルセデスはモナコでの敗北を恐れる
- ルノー「レッドブルの主張は間違っている」
- マッサは2018年もF1に留まる!?
それではご覧ください。
前日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月23日号)F1、予算制限導入か? 他
翌日のデイリーF1ニュース
デイリーF1ニュース(2017年5月25日号)モナコGP フリー走行1の結果 他
ラウダ、アロンソ獲得の可能性を完全否定
メルセデスF1チーム代表のトト・ウォルフ氏は、2018年にフェルナンド・アロンソを獲得する可能性もあると話していましたが、同チームのノンエグゼクティブ・チェアマンであるニキ・ラウダ氏は、ウォルフ氏の発言を完全否定しました。
「間違いなく、彼(アロンソ)はわれわれのウィッシュリストに載っていない」とラウダ氏。「われわれはハミルトンとボッタスに十分満足している」
「ボッタスは今ではロズベルグと同じくらい良いと言えるだろうし、キミ・ライコネンよりも少し良いかもしれない」
ラウダ氏は、以前から事あるごとにボッタスを擁護するなど、かなり肩入れしています。
おそらくラウダ氏が推薦したドライバーなのでしょう。
ボッタスがライコネンと同じくらい優れているとラウダ氏は主張していますが、その主張がボッタスの擁護として通用するのは、フェラーリがライコネンを起用し続けている間だけです。
フェラーリがライコネンよりも優れたドライバーと契約した場合には、メルセデスもボッタスの処遇を見直す必要があるでしょう。
Source: Lauda doubts Mercedes will make a play for Alonso in 2018 | en.f1i.com
メルセデスはモナコでの敗北を恐れる
そのメルセデスは、モナコGPに戦々恐々としています。
メルセデスW08は、他車と比較してホイールベースが最も長いマシンであるため、テクニカルなモナコでの苦戦が予想されているためです。
また、スペインGPでボッタスのパワーユニット(PU)に発生した数々のトラブルも、チームの懸念材料になっています。
スペインGPで投入された新PUは、信頼性が向上したと謳われていたものの、実際には電気系や水漏れのトラブルが発生し、使い物になりませんでした。
そして旧型に戻したら、今度は決勝でターボトラブルが発生し、ボッタスはリタイアに追い込まれたのですから、心配するなという方が無理な相談でしょう。
Source: Mercedes fears it will be on the back foot in Monaco | en.f1i.com
ルノー「レッドブルの主張は間違っている」
ルノーのシリル・アビテブール氏は、レッドブルが吹聴しているPUの開発計画について「間違っている」と真っ向から否定しています。
レッドブルは開幕戦の直後に、「大規模なアップグレードは、カナダGPまで待たなければならない」と語っていました。
その後、ルノーPUに信頼性の問題が発覚したために、アップグレードが無期限に延期されたと言われていたのですが、アビテブール氏は「(PUは)毎週更新されている」と反論しています。
スペインGPの週末にもエンジンマッピングの改善があったとのことで、そのプログラムはルノーがPUを供給する全チームに配布されたそうです。
アビテブール氏は「レッドブルはいつものように、パフォーマンス開発について間違ったコミュニケーションを行っています」と、嘆いています。
レッドブルはルノーにプレッシャーをかけ、PU開発を急がせたいのでしょう。
そのため「ルノーPUの性能は向上してない」という認識を既成事実化しようとして、「カナダGPまで大きなアップグレードが無い」と言い出したのでしょう。
しかしワークス・ルノーが思いのほか好調なので、「ルノーが信頼性を確保できない限り、これ以上の開発は無い」と、ヘルムート・マルコ博士(レッドブルレーシングのアドバイザー)がコメントしたのだと思います。
PUは速くなってないよと、アピールしたかったわけですね。
マクラーレンとホンダの言い争いも、ルノー-レッドブルのそれと似たようなものでしょう。
交渉の席で主導権を握るために、政治的駆け引きが繰り広げられているのです。
Source: Renault: Red Bull 'wrong’ about Formula 1 engine developments plans | autosport.com
マッサは2018年もF1に留まる!?
バルテリ・ボッタスがメルセデスに引き抜かれたことで、引退を撤回してF1に戻ってきたフェリペ・マッサが、2018年もウィリアムズに留まる可能性が出てきました。
「物事が上手く行っていれば、残ることを検討するよ」とマッサ。キャリア継続へと彼の気持ちが傾きつつあるのは、ウィリアムズに戻ってきたパティ・ロウ氏の影響が大きいようです。
ロウ氏はエンジニアとしてウィリアムズやマクラーレンでキャリアを積み、メルセデスでエグゼクティブ・ディレクターに就いていた人物です。
「開発は、今までより遥かに論理的で積極的になった」とマッサは言います。「以前なら、例えば、ある部門で準備が整うのに時間がかかっていたら、別の部門と一緒に奮闘していたと思う。今は有力チームのように、適切に連携してるよ」
ウィリアムズ側からしても、資金源のランス・ストロールのパフォーマンスに期待できない以上、確実にポイントを稼いでくれるマッサの存在は貴重です。契約延長の可能性は高いと思われます。
Source: Massa could extend his stay at Williams into 2018 | en.f1i.com
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