デイリーF1ニュース(2017年8月17日号)ウィリアムズ、前半戦の結果に失望

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ウィリアムズ、前半戦の結果に失望
  • エリクソン「競争力のある車に乗りたい」
  • ハース、小規模チームの必要性を訴える

それではご覧ください。


ウィリアムズ、前半戦の結果に失望

パディ・ロウ氏(左)

ウィリアムズはコンストラクターズ・ランキング5位でシーズンを折り返したものの、4位のフォース・インディアには60ポイントもの大差をつけられてしまっています

「半分を経過した段階としては、明らかにわれわれが望むほど良くはない」と率直に語るのは、ウィリアムズのCTOであるパディ・ロウ氏です。

われわれは非常に失望している。ポイントランキングが反映するよりも、車は速いのだから」

ロウ氏は、サーキットと車のマッチングが上手くいっていないことが問題だと言います。

「サーキットごとに、さまざまな変化が見られた。われわれが著しく低迷している場所がある。さまざまな場所で、より均等に機能する車を本当に必要としている。それが来年の大きな焦点だ」

徐々に来年のマシン開発へとリソースをシフトしていくというロウ氏ですが、それは今年のマシン(FW40)のアップグレードがストップするということを意味しません。
今後予定されているFW40のアップグレードの中にも、来年へと引き継げる要素があるからです。

今シーズンに関してはランキング4位を狙うというよりも、ランキング5位を死守するのが精一杯でしょう。
6位のトロロッソが、わずか2点差に迫っているのですから。

Source: Lowe 'disappointed’ with Williams’ season so far | en.f1i.com

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エリクソン「競争力のある車に乗りたい」

マーカス・エリクソンザウバーで3年目のシーズンを迎えています。

しかし彼がポイントを獲得したのは、ザウバーに移籍した初年度(2015年)のみで、その後は一度も入賞できていません。
昨年はランキング最下位でしたし、今年もそうなる可能性が高まっています。

「チームでは強いポジションを確保できていると思う」とエリクソン。「ここ何年かこの場所で過ごしたので、私にとってとてもいい環境だ」

「しかし私はドライバーとして、できるだけ早くより競争力のある車に乗りたいと思っている。そして今後も進歩し、より強くなれるよう願っている」

チームメイトのパスカル・ウェーレインは、今シーズンすでに5ポイントを獲得しています。

ウェーレインとの差についてエリクソンは、「彼は予選で大事な時に良いラップを刻むのが本当に上手い」と語っています。
でもレースでは互角だと考えているようです。

ウェーレインはスペインGPにおいて、ウルトラソフトタイヤによる超ロングラン(たしか40周以上)を敢行し、見事8位に入賞しています。
タイヤの使い方でも、ウェーレインとの間には明らかな差があるように見えるのですが、エリクソンはそう思っていないようです。

Source: Ericsson wants to move on to greener F1 pastures | en.f1i.com

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ハース、小規模チームの必要性を訴える

ギュンター・シュタイナー氏

画像の出典: formula1.com

ハースF1チームのプリンシパルであるギュンター・シュタイナー氏は、若手ドライバーがF1ドライバーとしての第一歩を踏み出すために、小規模なチームがもっと必要だと考えています。

「若いドライバーの難しさは、適切な時期に正しい場所にいなければならないということです」とシュタイナー氏。「現状ではそのためにできることはありません。シートを買うことすらできない」

以前ペイドライバーが問題になりましたが、今やお金を支払うだけではシートを確保できなくなりつつあります。
中堅・下位の各チームが、上位チームのジュニアチームと化しているためです。

トロロッソレッドブルのジュニアチームですし、来年はザウバーフェラーリのジュニアチームとして機能することが決定しています。

また、エステバン・オコン(フォース・インディア)パスカル・ウェーレイン(ザウバー)はメルセデスと契約しているドライバーです。
彼らはメルセデスがエンジン使用料の減額と引き換えに確保したシートで、F1を走っています。

「若い時は経験が無いので、間違いを犯す」シュタイナー氏が最後に付け加えました。「経験を買うことはできない。時間が必要だ」

プライベーターにお金を持ちこんでF1デビューし、経験を積んだ後ワークスチームに移籍するという出世コースは、もはや存在しないのかもしれません。
若いうちから自動車メーカーの育成ドライバーにならないと、F1に辿り着くことすら厳しい時代になってしまったようです。

Source: Steiner laments loss of F1’s back-of-grid teams | en.f1i.com

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