デイリーF1ニュース(2017年9月30日)マレーシアGP予選結果
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- マレーシアGP FP3と予選の結果
- メルセデスの不調はアップグレードのせい?
- ビーガン・ダイエットはハミルトンにマイナス
それではご覧ください。
マレーシアGP FP1とFP2の結果
ルイス・ハミルトンが、自身70回目のポール・ポジションを獲得しました。
一方、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、エンジントラブルで予選に出走できず最下位です。
ベッテルのタイトル獲得に黄信号が点灯したと考えるべきでしょう。
マクラーレンは2台ともQ3に進出し、ストフェル・バンドーンが7位、フェルナンド・アロンソが10位でした。
マレーシアのようにストレートの長いコースでこの予選順位を獲得できたのは、シャシーの性能だけでは決してないはずです。
メルセデスの不調はアップグレードのせい?
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、最新の空力アップグレードが、W08のハンドリングを阻害しているのではないかと疑っています。
マレーシアGPの金曜フリー走行で、メルセデスはフェラーリやレッドブルに及ばないだけでなく、マクラーレンにすら先行を許すなど、散々な結果に終わりました。
「今日、いくつかの新しいエアロパーツを試しました」とボッタス。「そのため期待した通りに動作しない可能性もあります」
「新しいパーツはかなり大きな一歩だと思うが、何かが起こったようには見えない。チームはすべてを見直しているし、土曜日には正しいパーツを持っていることを確認する必要がある」
「みんなはまだ全てに注目している。通常このトラックはわれわれ向きだと思っていたが、決して十分には速くなかった」
「車を運転するのが怖いほどではなかった。バランスは良く感じたが、グリップが欠けていた」
高速コーナーではかなりタイヤが滑っていたと、ボッタスは語っています。
そしてタイヤが滑るために、タイヤ表面が過熱してしまうという問題を抱えていたようです。
FP3でもフェラーリとレッドブルに遅れをとったメルセデスでしたが、予選ではハミルトンが見事にポール・ポジションを獲得しました。
ただしボッタスが予選6番手に沈んでしまったのは気がかりです。
Source: Mercedes’ troubles rooted in latest upgrades – Bottas | en.f1i.com
ビーガン・ダイエットはハミルトンにマイナス
動物愛護に目覚め、ビーガン・ベジタリアンになると宣言したルイス・ハミルトン。
しかし植物性の食品のみを摂取するやり方は、彼のパフォーマンスに影響するかもしれません。
ビーガン・ダイエットを行うと、遊離テストステロンの血中濃度が低下するそうです。
遊離テストステロンは、攻撃性に影響するホルモンなので、レースに役立つと考えられています。
また、筋肉の回復や強化にも役立つので、遊離テストステロンが減少すると、レース後の疲労回復が遅れるかもしれません。
遊離テストステロンは飽和脂肪酸を元に体内で生成されるので、肉やチーズ、卵の黄身などを摂ることが大切です。
アボカドやアーモンドなどに多く含まれる一価不飽和脂肪酸でも、遊離テストステロンを増やすことができますが、量ではなく種類をとることが重要だと言われているので、あえて動物性脂肪を避けるのは得策ではありません。
また、ビーガン・ダイエットが、鉄分の補給に問題が発生する可能性もあります。
鉄分は血液から筋肉への酸素輸送に重要な役割を果たしているので、鉄分が不足すると、疲労回復が遅れてしまうのです。
オメガ3脂肪酸の不足も問題となります。
DHAやEPAという栄養成分を耳にしたことがある人は多いでしょう。
このDHAやEPAは、オメガ3脂肪酸の1種で、DHAは脳や目の、EPAは血液の健康に重要な役割を果たしています。
DHAやEPAは体内で生成できないため、外部から摂取するしかないのですが、オメガ3脂肪酸は魚に多く含まれているので、ビーガンの人は不足しがちです。
海藻にも含まれているものの、大量に食べなければならないので、あまり現実的ではありません。
ビーガン・ダイエットで選手寿命が伸びるというデータもあるようですが、それを実行するにはかなりの困難が伴うのです。
Source: Lewis Hamilton: Could a vegan diet hamper his 'racing edge’? | bbc.com
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