デイリーF1ニュース(2018年2月28日) バルセロナテスト2日目の結果

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • バルセロナテスト2日目の結果
  • マルティーニがウィリアムズのスポンサーから撤退
  • レッドブルは5月15日までに来年のエンジンを決定

それではご覧ください。


バルセロナテスト2日目の結果

テスト2日間の合計周回数
順位 チーム 周回数
1 フェラーリ 178
2 メルセデス 177
3 トロロッソ 175
4 ウィリアムズ 174
5 レッドブル 172
6 ルノー 164
7 ザウバー 144
8 Fインディア 101
9 ハース 91
10 マクラーレン 88

バルセロナテスト2日目も天候不順と寒さに悩まされながらの走行となりました。

2日目にトップタイムを記録したのはフェラーリセバスチャン・ベッテルで、僅差でメルセデスが続いています。

マクラーレンストフェル・バンドーンが3番手タイムを記録していますが、彼は全チーム中で唯一ハイパーソフトタイヤを履いてアタックしたので、他チームと比較することはできません。
しかしハイパーソフトを履いてもミディアムタイヤのメルセデスに及ばないのですから、マクラーレンのシャシーの出来はそれほどでもないのでしょう。

しかもマクラーレンは冷却に問題を抱えているようで、エキゾーストの熱でカウルを焦がしてガレージに戻ると、その後コースに復帰することはありませんでした。
この日37周しか走れなかったマクラーレンは、2日間トータルの周回数でも最下位に沈んでいます。

ハースも周回数を伸ばせませんでした。
タイムも良くありませんし、あわやクラッシュかというシーンも見受けられるなど、苦戦しているようです。


昨日は長らくガレージで作業をしていたフォース・インディアですが、今日はエステバン・オコンが79周を走破し、復調気配です。
雪が降ってきた際には、F1マシンにタイヤチェーンを巻くというおふざけをするなど、余裕も出てきました。

トロロッソは今日も順調に周回を重ね、6番手タイムを記録しています。
中団グループで戦えるだけのポテンシャルは十分にあるようです。

ウィリアムズは午後からロバート・クビサがステアリングを握り、ポーランドからはるばる駆けつけた応援団の声援を受けていました。

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マルティーニがウィリアムズのスポンサーから撤退

2014年からウィリアムズのメインスポンサーを務めてきたマルティーニ・エ・ロッシ社が、2018年限りでF1から撤退することを明らかにしました。

マルティーニが所属するバカルディ・グループの取締役会は、F1の戦略目標と同社のそれが一致しなくなったことを受け、F1への投資を止めることに決めたそうです。

マルティーニといえばモータースポーツと縁が深く、F1だと古くはブラバムやロータスをスポンサードしてきました。
F1以外でもランチアやポルシェなど、マルティーニ・ストライプに彩られたマシンは数え切れないほどです。
F1から撤退してしまうのは残念ですが、何らかの形でモータースポーツに関わり続けてもらいたいですね。

マルティーニの離脱はウィリアムズにとって経済的な打撃となりますが、チーム側は財政面での不安は無いと抗弁しています。
今後はランス・ストロールの父親の財力や、セルゲイ・シロトキンの背後にあるロシア・マネーに、ますます依存することになりそうです。

最近F1からはスポンサーが出て行くばかりですね。
フェラーリも昨年かぎりで、大口スポンサーだったサンタンデール銀行を失っています。
自動車メーカーもスポンサーもどんどん増えているフォーミュラEとは対照的です。

そのフォーミュラEは、日本向けにレースをTwitterで無料ライブ配信するのだとか。
初回放送は今週末のメキシコ戦になるとのこと。
来季からは日産も参戦しますし、日本でも人気が高まるかもしれません。

Source: Martini and Williams to end sponsorship deal | motorsport.com

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レッドブルは5月15日までに来年のエンジンを決定

トロロッソ・ホンダは好調な滑り出しを見せていますが、レッドブルが来年のエンジンにホンダを採用するかどうかは不透明です。

レッドブルとしてはトロロッソ・ホンダの行く末を見定めてからエンジンを決めたいというのが本音でしょう。
しかしレギュレーションが、それを許してくれません。

「レッドブル・レーシングが将来望むものを決める期限がある」と語るのは、ルノーのマネージング・ディレクターであるシリル・アビテブールです。

「それは利用可能なスポーティング・レギュレーションにある」

アビテブールの言うように、FIAのスポーティング・レギュレーションのAppendix 9項には、5月15日を来年のパワーユニットを決定する期限とするという取り決めが書かれているそうです。

レッドブルを率いるクリスチャン・ホーナーは、ルノーエンジンの供給契約を延長するオプションがあることを示唆しており、アビテブールもそれを認めています。
しかし期限までに、そのオプションを行使するかどうかを明らかにしなくてはなりません。

ルノー側としては情報漏洩を防ぐべく、信頼性よりもパフォーマンスに振った改良型のパワーユニット(PU)を投入する前に、レッドブルに来年のことを決定させたいと考えているはずです。
逆にホンダ側は早期にパフォーマンスを改善しなければ、レッドブルを振り向かせることは難しくなりました。
5月15日までに予定されているグランプリは5戦だけなので、ホンダはペナルティ覚悟で序盤戦に新型PUを投入するかもしれません。

Source : Red Bull handed May engine deadline by Renault | en.f1i.com

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