デイリーF1ニュース(2018年3月12日) ビッグ3の戦力バランス(2018年度版)

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ルイス・ハミルトン(メルセデス)

最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース
本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ビッグ3の戦力バランス(2018年度版)
  • ハースは今シーズンのダークホース
  • ハイパーソフトが最初に登場するGPは?

それではご覧ください。


ビッグ3の戦力バランス(2018年度版)

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

プレシーズンテストのタイムシートを見ると、フェラーリレッドブルを圧倒していました。
ダニエル・リカルドが破ったコースレコードを、セバスチャン・ベッテルはさらに0.9秒も上回って見せたのですから。

しかしコーナリングスピードを比較すると、両者の立場は逆転します。
レッドブルはカタロニア・サーキットにある16ヶ所のコーナー全てで、フェラーリよりもコーナリングスピードが速かったのです。

リカルドはテスト最終日に、スーパーソフトタイヤで1:18.327を記録しています。
もちろんこれは彼の最速タイムではありません。
しかしピレリによると、スーパーソフトとハイパーソフトのタイム差が1.3〜1.4秒ほどあることがわかっています。

つまりリカルドがハイパーソフトを履いて全力アタックすれば、1:16.9程度のタイムが出せるのです。
これはベッテルがハイパーソフトで記録したレコードラップ(1:17.182)よりも速いタイムです。

最終日にはキミ・ライコネンも、スーパーソフトで1:18.238(つまりハイパーソフトだと1:16.8)を記録していますが、コーナリングではレッドブルが上回っていることを考えると、レッドブルとフェラーリの差はほとんど無いと考えられます

ではメルセデスは? というと、バルテリ・ボッタスがミディアムタイヤで1:18.825を記録しています。
ミディアムとハイパーソフトの差はラップタイム当たり2.5秒ほどだと言われているので、メルセデスは1:16.2までタイムを縮められるかもしれません。
もちろんタイヤを使いこなせれば、という前提での話ですが、今年もメルセデスが頭一つ抜けているのは間違いなさそうです。

Source: Testing analysis: Has F1 finally got a three-way title battle? | espn.co.uk

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ハースは今シーズンのダークホース

ケビン・マグヌッセン(ハース)

プレシーズンテストで世界を驚かせたのは、トロロッソ・ホンダの信頼性の高さと、ハースの驚くべき速さでしょう。

ホワイト・フェラーリ」とも呼ばれているVF-18は、昨年型のフェラーリ・SF70Hを踏襲したマシンなだけあって、中団グループをリードする速さを見せていました。
元F1ドライバーのアレキサンダー・ブルツも、VF-18を絶賛しています。

「ハースはすごく印象的だったよ」とブルツ。「見た目はエクセレントだよね。昨年型のフェラーリと同じくらい良さそうだ。それが上手く機能していることをみんなが知っている。燃料を多く積んでいるときのハンドリングも良さそうだ」

ハースのドライバーであるケビン・マグヌッセンの父親で、元F1ドライバーのヤン・マグヌッセンも、ハースの速さに期待を寄せています。

「テストの結果がチームに自信を持たせたことは想像に難くない」とヤン。「ケビンは車のフィーリングが良く、彼のドライビングに合っており、チームは一歩前進したと語っていた」

ヤンはトロロッソやルノー、そしてマクラーレンと比較してどのくらいの位置にいるのかはわからないとしていますが、ポイント獲得を争えるだけの競争力は確実にあると思われます。
トロロッソ・ホンダにとって、最大のライバルとなるかもしれません。
フェラーリvsレッドブルの代理戦争となるでしょう。

Source: Dark horse Haas leaves big impression | en.f1i.com

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ハイパーソフトが最初に登場するGPは?

プレシーズンテストではマクラーレンが好んで履いていたハイパーソフトタイヤですが、初登場は第6戦のモナコGP(5月27日決勝)を待たなければならないようです。

ちなみに第7戦のカナダGP(6月11日決勝)でも、ハイパーソフトが使用される予定です。

モンテカルロ市街地コースもジル・ビルヌーブ・サーキットも、タイヤへの負荷が比較的低いコースといえます。
今後ハイパーソフトが使用されるのは、そのようなコースに限定されるでしょう。

Source : Monaco will be first race for new hyper-soft tyre | racefans.net

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