デイリーF1ニュース(2018年4月8日) バーレーンGP 予選の結果
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- バーレーンGP 予選の結果
- ウィリアムズ、昨年より1.3秒も「遅く」なる
- メルセデス、タイヤで苦労も「W09はディーバではない」
それではご覧ください。
バーレーンGP 予選の結果
バーレーンGPは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、見事ポール・ポジションを獲得しました。
フリープラクティスでは僚友のキミ・ライコネンに遅れを取っていたベッテル。
予選Q3でも最終コーナーでミスするシーンがあったものの、最後のアタックは完璧でした。
ポールを逃したライコネンも調子は良さそうなので、フェラーリの1-2フィニッシュもあるかもしれません。
逆にメルセデスのルイス・ハミルトンは苦戦を強いられ、ペースでもチームメイトのバルテリ・ボッタスを上回ることができず4番手でした。
そのうえ5グリッド降格ペナルティがあるので、優勝はかなり厳しいと思います。
しかし予選で話題をさらったのはビッグ3の面々ではなく、トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーでした。
フリープラクティスから好調だった彼は、最後のアタックで素晴らしい走りを披露。
ビッグ3に次ぐポジションを獲得することに成功したのです。
トロロッソのマシンにはバーレーンのコース特性や、そのスムースな路面があっているようですね。
ウィリアムズ、昨年より1.3秒も「遅く」なる
普通、レーシングカーは毎年速くなります。
マシンもタイヤも技術的に洗練されていくからです。
レーシングカーが前年よりも遅くなる場合があるとすれば、レギュレーションの変更があったときか、開発が失敗したときだけでしょう。
そしてウィリアムズの場合は、後者に該当するようです。
何しろ昨年のバーレーンGPと比較して、予選タイムが1.3秒も遅くなってしまった(マッサとシロトキンの比較)のですから。
今年はタイヤコンパウンドが全体的に柔らかくなったので、予選タイムは出やすい傾向にあります。
実際、ウィリアムズ以外のチームは、0.6〜1.8秒も予選タイムが速くなっているのです。
ウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウは、「いくつかの理由で今日は十分に速くなかった」とコメントしています。
その理由のうちいくつかは理解しているものの、全ての原因が解明できているわけではないようです。
ここまでマシン開発に大失敗してしまうと、立て直すのは容易ではありません。
新しい空力パッケージを投入するにしても、かなり大掛かりなものになるからです。
前半戦のウィリアムズは、ずっとこんな感じかもしれませんね。
Source: Williams are 1.3 seconds slower in Bahrain than in 2017 | racefans.net
メルセデス、タイヤで苦労も「W09はディーバではない」
昨年はセットアップに対して気まぐれな反応をするマシンに悩まされたメルセデス。
とくにタイヤ温度をスイートスポットに入れることが難しく、ハンドリングが安定しませんでした。
ルイス・ハミルトンはそんなマシンを「ディーバ(歌姫)」と呼び、常にご機嫌を窺っていたのです。
新型のW09では、そのディーバ気質が改善されたものと思われていました。
しかしバーレーンではタイヤの過熱に見舞われており、早くもディーバの再来が懸念されているのです。
しかしシルバーアローのボスであるトト・ヴォルフは、W09はディーバではないと断言しています。
「彼女は歌姫ではない」とヴォルフ。「私はドライバーが車との一体感を感じていると思う。しかし今日はペースが足りなかった」
「ここ数年、われわれは常に特定のサーキット(タイヤが発熱・摩耗しやすいトラック)で苦労してきた。過去の成績においてはバーレーンで成功を収めているものの、正しいセットアップを見つけることは簡単ではなかった」
「規則が変わり、車が完全に異なり、タイヤが変更されても、それぞれの車には強みと弱みのDNAが少しあり、他のものが全て変わっても、これらの長所と短所が残っているのは興味深いことだ」
メルセデスはバルセロナで行われたプレシーズンテストでも、タイヤのブリスターに悩まされていたので、ヴォルフのコメントを額面通りに受け取るべきではないと思います。
ただ、昨年もそうでしたが、メルセデスはシーズン中の開発を通じて問題を解決するスピードがとてつもなく速いので、このような状況が続くことはないでしょう。
Source: Mercedes W09 no diva but tyre issues still linger – Wolff | en.f1i.com
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