デイリーF1ニュース(2018年1月19日) メルセデスは「良い警官」フェラーリは「悪い警官」
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお送りするデイリーF1ニュース。
本日のヘッドラインは以下のとおりです。
- メルセデスは「良い警官」フェラーリは「悪い警官」
- フェラーリの電動スーパーカー計画はF1にマイナス?
- コスワース、アストンマーチンのF1計画に興味
それではご覧ください。
メルセデスは「良い警官」フェラーリは「悪い警官」
F1にとってメルセデスは良い警官で、フェラーリは「悪い警官」だと語るのは、ダイムラー会長であるディーター・ツェッチェです。
良い警官・悪い警官というのは、取調べのときに片方の警官が容疑者にきつく当たり、その後もう片方の警官が優しく接することで、自白を引き出すテクニックのことを指します。
コワモテの刑事が「お前がやったんだろ!」と締め上げておいて、定年間際の老刑事が「まあカツ丼でも食え。おふくろさんは元気にしてるのか?」と落としにかかるアレです。
「われわれは良い警官と悪い警官です。私たちはトラック上で狂ったようにお互いを打ち負かし、10分の1秒のアドバンテージを得ようとしていますが、同時のF1における思考と戦略的行動は100%合致しています」
フェラーリは「撤退するぞ!」とF1を脅していますが、メルセデスはどう考えているのでしょうか?
「われわれはF1にとどまっているものの、プラットフォーム自体は重要であり続けなければなりませんし、必ず発展しなければなりません」
F1が発展し続けなければ、「カツ丼」は出てこないというわけですね。
Source: Mercedes boss Zetsche on Formula 1 and Ferrari’s Marchionne | autocar.co.uk
フェラーリの電動スーパーカー計画はF1にマイナス?
テスラ・ロードスターⅡは、0-100km/hを1.9秒でこなすという驚異の電動スーパーカーですが、もしそれが必要とされるのであれば、フェラーリは最初に作るとセルジオ・マルキオンネ会長がコメントしています。
「もし作るべき電動スーパーカーがあるなら、フェラーリが最初にやる」とマルキオンネ。「テスラがスーパーカーでしたことに人々は驚いている。私はイーロン・マスクがしたことを過小評価するつもりはないが、誰でもそれは可能だと思う」
もしフェラーリが電動スーパーカーを作り始めたら、フォーミュラEに参戦する必然性が出てきます。
「そのとき」がやってくるのは意外と早いかもしれません。
Source: Ferrari’s electric supercar plan: A warning to F1? | f1fanatic.co.uk
コスワース、アストンマーチンのF1計画に興味
単独でF1にエンジン供給するつもりはないというコスワースですが、アストンマーチンとのパートナーシップには興味津々なようです。
「われわれもアストンマーチンとレッドブルのパートナーシップの中で仕事がしたいと思っている」コスワースのパワートレイン部門を率いるブルース・ウッドは、提携に意欲を見せました。
「われわれは何年もアストンと多くの仕事をしてきたし、ハイパーカーのヴァルキリーについては、レッドブルと非常に近いところで仕事をしている。一緒に働くことには一理あるだろう」
「コスワースは独立しているため、まずは利益を生み出さなければならない。利益を生むもので、他の誰かとコストを分担しているのであれば、F1に参戦するのも容易くなるはずだ」
全ては新しいエンジンルール次第ですが、フェラーリとメルセデスの反対を押し切って、低コストなF1エンジンを導入できるとは思えません。
アストンマーチンやコスワースが考えているような展開にはならないでしょう。
Source: Cosworth keen on Aston Martin F1 engine partnership | motorsport.com
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