デイリーF1ニュース(2018年7月12日)クビサ、2012年からフェラーリ入りする契約だった
最新のF1ニュースをコンパクトにまとめてお伝えするデイリーF1ニュース。
本日のニュースは以下の3本です。
- クビサ、2012年からフェラーリ入りする契約だった
- フェルスタッペン「エンジンで0.6~0.7秒失っている」
- マイアミとCOTAの共存は可能か?
それではご覧ください。
クビサ、2012年からフェラーリ入りする契約だった
2011年のプレシーズンテスト後に、ラリー・アンドラで大事故に遭い重傷を負ったロバート・クビサは、その怪我のためにF1からの一時的な撤退を余儀なくされました。
現在は復帰してウィリアムズのテストドライバーを務めていますが、当時は命すら危ぶまれるような状況だったのです。
そのクビサが、2012年からフェラーリ入りする契約を結んでいたことを認めました。
フェリペ・マッサに替わって、フェルナンド・アロンソのチームメイトになるはずだったというのです。
「これ(ラリー・アンドラ)は、私の人生で行う最後のラリーだった」とクビサ。「なぜなら翌年から行くチーム(フェラーリ)が、ラリーを許可しないと知っていたからだ」
「3つの目標があった。第1の目標は、F1デビューすること。第2の目標はF1ドライバーとして確固たる地位を築くことだ。そのためには良い評価と評判を得る必要があるので、単にF1の世界に入るよりも難しい」
「そして第3の目標が世界チャンピオンになるか、フェラーリのドライバーになることだった」
「私は世界チャンピオンになれなかったし、フェラーリのドライバーにもなれなかった。だがかなり近づいていたんだ」
Kubica reveals he almost withdrew from fateful 2011 rally – and had 2012 Ferrari F1 deal – racefans.net
フェルスタッペン「エンジンで0.6~0.7秒失っている」
ルノーはエンジンがかなり改善されたと常々主張していますが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはパワー不足を訴えています。
「僕たちには誰よりも優れたシャシーがある」とフェルスタッペン。
「僕たちがメルセデスやフェラーリのエンジンを持っていれば、ライバルたちは(スタート後に)2度と僕らの姿を見ることはないだろう」
「でも今はストレートが遅すぎる。それは本当に問題だよ」
「フェラーリやメルセデスがエンジンのアップグレードをしてからは、その差はより顕著になった」
「ホッケンハイムは8つのコーナーで構成され、その間に多くのストレートがある(だから期待できない)。その後のハンガリーやシンガポール、メキシコでは、本当に競争できると思う」
「平均的に、0.6~0.7秒失っていると思う。エンジンのためにね。しかし(シルバーストンやホッケンハイム以外の)どこか別の場所なら、多分0.4秒を補える。だからチャンスがあると見ているんだ」
もしエンジンがフェラーリやメルセデス並なら、レッドブルはぶっちぎりでトップということになります。
レッドブルのシャシーが流石にそこまで速いとは思いませんが、エンジンの相対的なパワー差があまり縮まっていないのは事実でしょう。
来年はホンダが同じように言われてしまうのでしょうか。
そうならないように頑張ってもらいたいものです。
Verstappen still sees Renault engine as Red Bull’s big problem – f1i.com
マイアミとCOTAの共存は可能か?
アメリカで2回グランプリを開催することにはリスクがあります。
観客の奪い合いになった挙げ句、どちらかのグランプリが赤字になる可能性があるからです。
実際、マレーシアGPが無くなった最大の原因は、シンガポールGPだという見方もあります。
東南アジア地域の観客が、観光資源に富んだシンガポールGPに奪われた可能性は否定できません。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の所有者であるボビー・エプスタインは、マイアミGPはメキシコのように最初の数年間は苦労するものの、その後はCOTAのアメリカGPを圧迫するだろうと予想しています。
「(アメリカでの2開催は)F1のためには論理的に完全に理解できる」とエプスタイン。「だがプロモーターにとっては、あまり望ましくない。事実望ましいものではない!」
「競争は時には良いことであり、時には辛いことでもある。だがF1のオーディエンスがアメリカで増えるにつれ、その問題の重要性は下がっていくだろう」
この問題は、意外と日本も他人事ではないかもしれません。
昔は鈴鹿で行われる日本GPが東アジアで唯一のグランプリでしたが、現在では中国やシンガポールでも観戦できます。
鈴鹿サーキットは素晴らしいコースですが、周辺の観光資源まで含めた競争となると、中国やシンガポールの方が有利でしょう。
日本の人口が減少している以上、海外からの観光客をいかに引き込むかという戦略を、自治体とともに作っていかないと、日本GPの開催も危うくなるはずです。
COTA boss believes his track can co-exist with Miami – pitpass.com